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金星ってどんな星?


 金星は、地球からみると太陽、月に次いで明るく見える天体です。また、金星の大きさは、地球の直径の0.95倍。質量も0.82倍とかなり地球と似ています。

 そのため、昔は地球の双子星などといわれたこともありました。

 しかし、いざ金星の詳しい状況がわかってくると地球とは、ぜんぜん違った環境が確認されます。



 まず、地表では、温度が400度くらい。これだけどもすでに人間は生きていけませんね。さらに気圧が90気圧程度。つまり、地球の90倍の気圧です。人間ならずとも車だって潰れちゃいます。

 なんで、そんな状況になっちゃったの?高圧の大気の97%が二酸化炭素です。この二酸化炭素が宇宙空間に熱を逃がさないようにしているんですね。だから、温度も高くなっちゃうんです。

 さらに、金星の地面には火山活動の跡が多く残っています。つまり、地殻の下にマントルが広がっており、その活動が活発であると予想できますね。これも温度が上がる原因となっていると考えられます。

 また、空には雲が浮かんでいますが、これは濃い硫酸です。地獄のような星ですね・・・。

 金星の上空70km付近では、秒速100メートルという凄まじい風が吹いています。だいたい、4日間で金星を1周してしまうほどの勢いなので「スーパーローテーション」と呼ばれます。

 まぁ、これは地球でも時折、このくらいの風は上空では吹いているんですが、しかし、金星の自転はけっこう遅いんです。地球の自転のスピードは秒速460メートル。対して、金星の自転は秒速1.6とかなり遅い。なぜ、こんなに自転が遅いのに秒速100メートルもの風が吹くのかは謎とされています。

 また、金星の自転は地球と逆なんです。この逆向きの自転も未だ謎とされているのです。