金星の大きな特徴として、その自転が他の惑星と異なり逆回転ということがあげられます。北からみて右回りってことです。
自転の回転に特徴があるのは、金星のほかに天王星の自転軸が横倒しというのもありますが、逆に回っているという惑星は金星だけです。
金星の自転周期は約243日。地球に比べるとかなり遅い自転ですね。
この金星の自転がなぜ逆回転になったのかは、現在でも謎なのですが、いくつかの説があります。
ひとつは、金星がつくられる際、大きな岩がぶつかり合ってできていくわけですが、こういった場合、金星のように他の惑星とは逆の自転になる可能性もあるという説。
二つ目は、金星は水星の次に太陽に近い惑星ですね。太陽の引力を強くうけます。その為、金星のように分厚い大気を持つ惑星なら、その太陽の引力により大気が影響を受け、結果地面を少しづつ引きずり現在のような逆回転になったのではないかという説です。
あとは、最初のうちは、他の惑星と同じ向きに回転していたが、大きな隕石にぶつかり、逆回転になってしまったという説もあります。
さて、金星では太陽が西から昇って東に沈みます。また、金星の1日は、自転と公転が重なり116.8日となっています。
地球と金星がもっとも近づく周期は584日。116.8日のちょうど5倍です。つまり、金星がもっとも地球に近づくときには、月のように常に同じ面を地球に見せているということになります。
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