宇宙の謎  
 
宇宙の謎火星の謎>火星の大気はなぜ無くなった?



 

火星の大気はなぜ無くなった?


 火星には、地球の1%ほどしか大気がありません。水も現在では、ほぼ枯れ果てているといわれています。ですが、かつては厚い大気に包まれ水も大量に存在していたといわれている火星。

 では、火星にはなぜ大気が無くなってしまったのでしょうか?NASAによれば、火星の大気は太陽風によって吹き飛ばされたとされています。




 でも、太陽風っていったら地球の方が火星よりも近いから地球の方が被害が大きいんじゃないの?なんで、地球の大気は残ったの?って考えますよね。

 地球には磁場が存在しています。中心部に高温で流動するコアがあるため磁場が発生しているんです。これが太陽風から地球の大気を守る役割を果たしたといわれています。

 火星にもかつては磁場があったんですけどね。原因ははっきりしませんが、コアの活動が弱まって磁場が弱まってしまったと考えられています。そのため、激しい太陽風を浴び、徐々に大気が宇宙空間に吹き飛ばされていき、やがて空気が薄くなり地表の水も蒸発してしまったといわれているんです。

 ですが、近年、火星にも水が存在すると思われる写真などをNASAが発表しています。

 
斜面から黒い影のようなものが伸びているが
気温の上昇とともに変化が起こるため、塩水の
可能性が示唆されている(出典写真:NASA)


 水が存在するとなると、気になるのは地球外生命体・・・。NASAをはじめ各国が有人火星探査に名乗りを上げている現在。宇宙での生命体発見の発表の日も近いのかもしれませんね。