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60億年後には火星にも生命が誕生する


 かつては、火星人などといってタコのような足をもった宇宙人が火星に住んでいるといった映画や小説が多く描かれていましたが最近では、宇宙探索が進歩し、火星に知的生命体はいないということがわかるとそういったフィックション作品も少なくなってきてしまいました。

 しかし、あと60億年ほどすれば、火星にも生命が誕生する可能性があるといわれています。

 どうすれば、火星に生命が誕生するのか?それは、火星が地球のような環境になれば可能性は出てくるわけです。



 太陽は水素と水素が核融合反応を起こしてヘリウムに変わることによりエネルギーを放出しています。「太陽は燃えている」などとよく言われますが、正確には燃えているわけではなく核融合をしているんです。しかし、太陽に存在する水素も無限ではありません。いつかはなくなります。それが、およそ50億年後だといわれます。

 太陽は、あと50億年ほどすると燃料の水素を使い切ってしまいます。そして、中心部の水素が無くなってしまうと、中心部分は潰れていくのですが、外側に残った水素が核融合を起こし太陽は膨らんでいくんです。この状態は「赤色巨星」といいます。

 どんどん太陽は膨らんでいき、やがて太陽は地球を飲み込んでしまうのです。すると、この時期、火星の温度は現在の地球程度に上昇するといわれます。

 地球も誕生からおよそ10億年たったころには生命が発生していたと考えられており、火星も地球と同じ温度の状態を10億年続ければ生命が誕生する可能性はグッっと高くなるわけです。

 しかし、問題がひとつ。

 太陽が赤色巨星でいられる状態は10億年程度。つまり、火星でやっと生命が誕生したと思ったら、今度は太陽の外側の水素がどんどん宇宙空間に逃げていき、質量が減り、中心部の温度が上がらなくなってしまうんです。もう、こうなったら太陽は輝きをなくし、どんどん冷えて小さくなっていくだけなんですね。

 この状態を「白色矮星」といいます。

 火星に生命が誕生したとしてもその時期は非常に短いものになるようですね。