突然ですが、時速100キロの車どうしがすれ違うと一方から見た相手の車の速度は時速200キロに見えますね。
Aの車からBの車は200キロのスピードで動いているように見えますし、BからAの車も同じく200キロで動いているように見えます。
「速度合成の法則」です。
しかし、アインシュタインは、従来の速度合成の法則は、おおよそあってはいるが正確ではないといっています。実際には、相手の車を見るという行為には、光の移動速度が関係してきますからね。
そして、アインシュタインが考えて作った「新速度合成の法則」が次の通りです。
でも、まぁ・・・。
この青の部分は速度がよっぽど早くないとほとんどゼロといっしょなので従来の速度合成の法則。つまり自分の速度+相手の速度=自分から見た相手の速度とほとんど一緒という訳です。ですから、アインシュタインもおおよそ従来の式でもあっているといっているわけですね。
すごく細かく言うと自分の速度+相手の速度よりもほんのちょっとだけ、遅くなっているんですけどね。
さて、ここからが本題です。
光速、つまり光の速度は超えることができないといいますよね。しかし、光速で動くものどうしがすれ違うと自分から見た相手の速度は光速を超えることができるのではないか?
もっと、スケールを大きくして光速の2倍のスピードをもった者同士がすれ違うとどういうことになるのか、計算してみましょう。
どうでしょう?答えはなんと光速よりも遅くなってしまうんですね。
もともと、光速よりも早く動くものは存在しませんが、光速の2倍などというこの世にないものを数式に当てはめるとこんな風になってしまいます。もともとの速度よりも遅くなるってことですからね。
では、なぜ、そもそも光速よりも早く動くことはできないのか?それには、アインシュタインの相対性理論を理解しなければならないんです!
>アインシュタインの相対性理論
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