日本でも有名な車椅子の天才、ホーキングは「宇宙は、虚数の時間から生まれた」としました。
虚数の時間?そもそも虚数って何?って感じですよね。
虚数とは、例えば電卓で「-1の√」を押すと変な英語が出てきてエラーになってしまうものがあると思います。これは、そんな数字存在しませんよ〜。というメッセージ。つまり、これが虚数なんです。
一般的にこの世に存在する数字が実数。存在しない数字が虚数です。
存在しない時間から宇宙が生まれた?ますます解らなくなってしまいますね。
ホーキングが、この虚数時間から宇宙が生まれたと発言する以前、宇宙は「特異点」から生まれたことになってしまうぞ!ということが問題となっていました。
宇宙は膨張していますね。この宇宙の時間を逆回ししていくと、宇宙はどんどん小さくなり1点に収束することになります。そうなると、この広い宇宙をギュっと小さな点に閉じ込めなければならないわけで、
エネルギー密度は無限大、体積はゼロともうわけのわからんことになってしまうんです。
そこで、ホーキングは虚数時間という考えを提唱しました。
この虚数時間というのは、通常の時間と異なる次元の時間です。
通常の実時間には、当然過去と未来が存在し、その方向は一方向です。しかし、虚数時間には、それが適応されません。
ホーキングは、はじめはこの虚数時間を説明の手段として使っていました。ですが、近年ではこの虚数時間は実際に存在すると考えられています。
虚数の時間は数学的にいうと「空間の一方向」だと考えられるんです。通常の方向といえば、縦、横、高さですね。そして第4の方向が「虚数の時間」です。ちょっと想像できないでしょうが宇宙誕生の時、時間はなく空間の4方向が存在していたのですが、その空間のうちの1つの方向が変質し実数の時間になったという考えがあります。
そして、虚数の時間が実数に変化した時、これがウクライナ生まれの物理学者ヴァレンキンが提唱したトンネル効果のトンネルを出た瞬間にあたり、宇宙が誕生することになるとホーキングは考えたのです。
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