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ソ連の世界初、人工衛星打ち上げ


 世界で初めて人工衛星の打ち上げに成功させたのがソ連で1957年10月4日のことでした。人工衛星の名はスプートニク(Sputnik)1号。重さは84キロほどで4本のアンテナのついた形をしていました。



 そのわずか1か月後の11月3日にはスプートニク2号の打ち上げにも成功。これにはライカという犬が乗せられます。犬を乗せるための機密室をもうけるために重さは500キロほどとなりますが、見事に地球周回軌道突入に成功させました。

 その後も1958年5月15日にはスプートニク3号、重さ1.3トンほどの人工衛星の打ち上げに成功。1960年8月19日には犬、うさぎ、マウス、ラットなどを乗せ、地球を周回させ動物たちは見事生きたまま帰ってきました。

 当時、ソ連とともに宇宙開発でしのぎを削っていたのがアメリカですね。スプートニクの打ち上げにソ連が成功すると「スプートニクショック」と言われる言葉ができるくらいショックを受けるんです。それまでは、アメリカの方が宇宙開発では先を行ってると思っていたのにソ連が人工衛星の打ち上げを先にやってしまったんですからね。

 アメリカが人工衛星の打ち上げに成功したのは1958年1月31日の人工衛星エクスプローラーによってです。

 このままではやばい!と感じたアメリカは、それまで陸、海、空軍で別々に行っていた宇宙開発にも限界がきていると認識。そして、1958年10月に非軍事の統合的な宇宙開発ができるように設けられたのがNASAでした。