今でこそ世界の宇宙開発はアメリカがリードしていますが、アポロ11号の月面着陸以前は人工衛星の打ち上げにしても世界初の有人宇宙飛行にしてもソ連が先をいっていました。
ソ連が世界初の有人宇宙飛行に成功したのは1961年4月12日。ボストーク宇宙船に乗ったユーリー・ガガーリンによって実現します。「地球は青かった」というガガーリンの言葉は有名ですね。
ガガーリンを乗せたボストーク1号は地球を周回後、ソ連の牧場に着陸。もともとは労働者階級出身であった空軍パイロットのガガーリンは世界初の有人宇宙飛行に成功しソ連の英雄となります。飛行に成功した4月12日はソ連の祝日となったくらいです。
さらに1962年にはふたり同時の宇宙飛行、1963年には女性宇宙飛行士、ワレンチナ・テレシコワの宇宙飛行を成功させています。
また、1964年10月には3人の宇宙飛行士が宇宙に向かいましたが、その際にレオーノフ飛行士による人類初の宇宙遊泳にも成功しました。
さて、ソ連のライバルであったアメリカはただ指を加えてみていたのか?いや、追いつくのに必死だったんです。
1957年の時点でソ連に世界初の人工衛星打ち上げを成功させられていたアメリカは、有人宇宙飛行はソ連より先に成功させよう!と「マーキュリー計画」を立てます。そして、空軍や海軍から優秀なパイロットを集い1961年2月21日には「宇宙を飛ぶ最初の人間はアメリカ人となるだろう」といった内容を発表ます。しかし、結果はソ連によって先を越されちゃうんですね。
ガガーリンが宇宙飛行に成功した3週間後。アメリカもアラン・シェパードが弾丸飛行に成功。その後、1962年2月20日にジョン・グレンによって地球周回を成功。アメリカがガガーリン同様の有人地球周回飛行に成功したのは、これが初めてなので10ヵ月ほどの差があったのですね。
その後もアメリカ、ソ連はそれぞれの国力を保持するための方法として宇宙開発に力を注いでいくことになります。
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