土星の特徴といえば、なんといっても環ですよね。しかし、近年その土星のなんと200倍も大きな環を持つ天体が見つかっています。
アメリカ、ロチェスター大学によれば、天体の周りには30以上もの環が存在し、それぞれの直径は数百万キロメートル。環の全体の直径はおよそ1億2000万キロメートルにもなるといいます。
土星の環の200倍の大きさであり、太陽から金星までの距離もより環の大きさが大きいということになりますね。
この天体の名前は「J1407b」。質量は木星の10〜40倍だそうです。
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(C)Rin Miller |
ちなみにJ1407bが土星の位置に存在していたとしたら地球から満月の時の月よりもずっと大きく見えるということです。
このJ1407bの環の中では、地球程度の大きさの衛星がつくられている可能性もあるそうです。そして、J1407bの周囲にある環は数百万年をかけていくつかの衛星を作り出し、その後、環は消えていくとも考えられています。
土星にも惑星が存在しますね。タイタン、ハイぺリオン、ミマス、エンケラドス。J1407bの観測が進めば、こららの惑星がどのように作られていったのか?その過程の謎も明確にわかるかもしれません。
ロチェスター大学のエリック・ママジェック教授は。「このJ1407bは、いわばスーパ土星と考えてもいい」などとコメントしています。
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