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土星の惑星たち


 土星には現在65個もの衛星が発見されています。その中でも有名なものをいくつか紹介していきますね。

 まずは、土星の衛星の中でも最も大きな衛星が
タイタンです。

 
土星の衛星「タイタン」

 火星の4分の3ほどの大きさがあります。しかも、このタイタンには雨や雪も降るし、湖まで存在している・・・。それなら地球のような生物が生きている可能性があるの?と思ってしまいがちですが、残念ながら、それを形成するものは水ではないんですね。

 タイタンの表面温度は-179℃。つまり、水では、凍ってしまうんです。ですから、タイタンでの雨や雪、湖をつくりあげているものはエタン。また、メタンや窒素なども液体として存在していると考えられています。このメタンやエタンが蒸発して雲になり、雨や雪をふらしているんですね。しかし、それが水でないからといって生物がいないという証明にはなりません。メタンやエタンも地球の水と同じように循環しているので、それらが地球の水と同じ役割を果たし、地球とは異なる生命が存在している可能性を指摘する学者の方も多くいます。

 タイタンの写真
(大気があるので周りがかすんでいる)

 土星の衛星「エンケラドゥス」

 土星の衛星で次に紹介するのがエンケラドゥスです。エンケラドゥスは、土星の衛星の中で6番目に大きな衛星です。6番目といえど、土星の衛星の中では、かなり有名!なぜかといえば、タイタンよりもさらに生命発見の可能性が高いといわれています。

 エンケラドゥスの表面温度は-240〜-128℃。そのため表面は氷に覆われています。



 写真を見ると縞模様があるのがわかりますね。タイガーストライプといわれている虎のような縞模様です。この縞模様からは、氷や水蒸気が噴出しています。ここから放出されている氷の粒子なんかは土星のリングの一部にもなっているんですが、この氷や水蒸気を噴出している部分には有機物があることがわかってきております。つまり、生命誕生に必要な水、有機物、エネルギーの内、水と有機物をクリアしているというわけです。地球に比べれば、ちょっと過酷な環境かとは思いますが、生命が存在する可能性も期待できるというわけですね。

 
土星の衛星「ミマス」

 ここからは名前すら聞いたことのない方が殆どなのではないでしょうか?土星の衛星で7番目に大きな衛星で「ミマス」という衛星があります。

 この衛星で有名なのがクレーター。何と自身の3分の1もの大きなクレーターがあります。



 クレーターの大きさは直径約130キロメートル。中央の山の高さは6キロメートルです。これは、他の天体との衝突でできたものと推測できますが、これ以上大きな衝突が起きていればミマス自身が破壊されていただろうといわれています。

 
土星の衛星「テティス」

 土星の衛星で5番目に大きなテティス。この衛星には土星の衛星の中で最も大きなオデッセウスと呼ばれるクレーターがあります。直径450キロ。

 

 テティス本体のおよそ4割を占める大きなクレーターです。しかし、ミマスのような大きな窪みではなく球面に沿った形をしたクレーターとなっています。

 
土星の衛星「エアペトゥス」

 土星の中で3番目に大きな衛星であるイアペトゥス。こちらも氷の衛星ですが半分がとても明るく、半分がとても暗いというちょっと変わった衛星です。暗い部分は他の衛星から放出された塵が積もったものと考えられています。

 

 土星の衛星は65個もありますが、特に魅力的な衛星をご紹介いたしました。特に一番大きなタイタンと地球外生命の発見が期待されるエンケラドゥスは有名ですので覚えておきましょうね。