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ダークマターやダークエネルギーって何?


 私たちの体は、原子によって作られています。周りにある机、イス、服、時計などもみな原子で作られています。星や銀河だって原子でできているんです。この世の何もかもが原子からできていると思ってしまいがちですね。

 しか〜し!宇宙規模で見てしまうと宇宙は原子でできている物質はほんの少ししかなかったのです。

 原子でできているものなんて宇宙を構成するものの約5%弱・・・。ダークマター(暗黒物質)が27%ほどでダークエネルギーが68%ほどです。



 そのダークなんちゃらってなんじゃい?原子じゃないってどんな物質?って疑問に思いますよね。しかし、残念ながらダークマターもダークエネルギーもまったくわからないのです。目で見ることもできませんからね。

 じゃ、どうして存在することがわかったの?

 実は、ダークマターにつながる観測結果は1927年から始まっていました。オランダの天文学者ヤン・オールトが多くの星の運動を観測すると星の速さから割り出した質量の方が明るさから求めた質量よりも1.6倍も大きいことがわかりました。

 さらに1933年にはスイスのフリッツ・ツビッキーが、かみのけ座銀河団の質量を運動の様子をもとにして理論的に計算してみました。それから銀河集団の中に実際に確認できるすべての銀河の質量を足し合わせてみたところ、計算で求めた質量の方が観測できる質量の500倍も大きいことがわかりました。

 これは、なんだかわからんが目には見えない物質が存在しているからなんじゃないか?ってことになったんですね。

 そして、時代が進むにつれ、「う〜ん。逆にダークマラーやダークエネルギーが存在してないと説明がつかないこともでてくるねぇ」ということになっていきます。

 そのひとつが銀河の存在です。銀河っていうとたくさんの星が集まっていますね。しかし、計算してみると目に見える物質の重力だけでは弱すぎて星たちはバラバラに散らばってしまうはずなのです。何か銀河がまとまるだけの力が存在するはずだ!それが、ダークマラーだと考えられています。

 このダークマラーの正体としては、ニュートリノやミニブラックホール、未発見の粒子などの説がありますがニュートリノでは少し質量が小さすぎる?ということで現在でもよくわかっていません。

 また、宇宙はビックバンよりあと膨張を続けてきました。ビックバンの時の爆発力だけで138億年たった現在でも膨張つづけられるの?実際、膨張のスピードが加速しているっていうのもおかしいですしね。そこで、その拡張させているものの正体がダークエネルギーだと考えられています。

 とはいえ、じぇ〜んじぇ〜ん。わかっていないのが現状です。

 宇宙はまだまだ謎だらけってことですね。

ダークマターの正体とは?