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ブラックホールの作り方


 ブラックホールとは星が爆発して作り出されます。ですが、すべての星が一生を終え、爆発するとブラックホールになる訳ではありません。

 我々にもっとも身近な太陽。この太陽では、小さすぎてブラックホールになることはできないんです。ブラックホールになるには太陽があと30倍くらいの質量をもっていなければならないんです。

 太陽をギューと押しつぶして直径6キロメートルくらいの小さな星にすることができれば、太陽もブラックホールにすることができますが、しかし、現実には無理ですね・・・。

 さて、太陽の30倍の質量をもった星が一生を終え、大爆発を起こすとします。これを超新星爆発といいます。この爆発の圧力は星の中心部分に向かっていき星の中心は圧力によって押しつぶされて高密度な中性子星という星になります。この状態で残るものもあります。かに星雲パルサーなどがそれです。生まれてからすでに1000年近くたつのに、この中性子星は未だ健在です。


 
youtubeより、かに座パルサーの動画

物質のもとになっている原子は陽子と中性子からなる原子核とその周りを回る電子からできています。
そこに強い圧力がかかると陽子と電子は合体して中性子となり中性子のみの星ができあがる。


 ですが、この中性子星の中でも十分な質量をもっているものは、さらに縮んでブラックホールになります。自分自身の重さに耐えかねて芯は収縮を続け、ついには点にまでなってしまうんですね。こうなると重力が強すぎて光ですら脱出できないブラックホールとなるのです。