ブラックホールというのは、実はかなり単純な天体で3つの物理量しか持っていません。質量、角運動量、電荷の3つです。この3つの物理量の組み合わせにより4つの種類のブラックホールが考えられています。
ひとつめがシュバルツシルト・ブラックホール。これは、3つの物理量のうち質量のみをもっています。一番一般的なブラックホールですね。
中心には特異点といって桁外れに重力の大きな場所があります。そして、周りにあるものを何でもかんでも飲み込んでしまうわけです。光ですらも例外ではありません。ある一定の境界線を越えれば光さえ脱出できなくなってしまうのです。この境界線から内側の面を事象の地平線と呼びます。
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2つ目がライスナー・ノルドシュトローム・ブラックホール。これは質量と電荷をもっています。
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3つ目はカー・ブラックホール。質量と角運動量をもっています。つまり、回転しているんですね。このカー・ブラックホールでは特異点がリング状になるのが特徴です。また、事象の地平線の外側に定上限界面があり2つの面の間の領域をエルゴ領域といいます。
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4つ目がカー・ニューマン・ブラックホール。これは質量、電荷、角運動量を持つブラックホールです。
カー・ブラックホールとライスナー・ノルドシュトローム・ブラックホールを掛け合わせたようなブラックホールです。
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