ブラックホールは、光すら抜け出すことができないため、暗い穴であるイメージが強いことでしょう。
しかし、実は、それほど暗くない場合もあります。
たとえば、ブラックホールで有名なはくちょう座X-1。このはくちょう座X-1は、太陽の10倍の質量をもっていますが、さらにその3倍の質量をもつ青い巨星との連星であることがわかっています。
連星というのは、互いの周りを回っている天体のことです。
はくちょう座X-1は、その相手の天体からガスを吸収しています。その引き寄せたガスが形成する円盤の中心付近は超高温状態となってX線を放射しているんです。
ブラックホール自身は確かに黒い穴であることは、間違いないのですが、周囲が光っているわけです。
最近では、ブラックホールがさまざまな波長の電磁波を放射することもわかっています。
また、電荷をもつブラックホールや自転しているものもあると考えられているんです。まだまだ、ブラックホールはわからないことだらけで、本当の姿は私たちが想像しているものとは全然違うのかもしれませんね。
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