宇宙が拡張しているというのは、ご存知でしょうか？どんどん大きくなっていっているってことですね。しかし、大きくなっているということは、何か特別なエネルギーがないと大きくなることはできません。
ビックバンの時の爆発力だけで138億年もたった現在も宇宙が拡張しつづけているというのにも疑問が沸きます。
では、この宇宙の拡張をおしすすめる力は何なのか？それが「ダークエネルギー（暗黒エネルギー）」だといわれています。それって、どんなエネルギーなの？と思ってしまいますが、実のところよくわかっていません。
＞ダークエネルギーとダークマター
よくわかっていないので今後、このダークエネルギーの密度が今後、どのように変化するかもわかっていません。
ひとつのシナリオとして「ビッグリップ」というものがあります。英語で引き裂くという意味です。
これは、アメリカのダートマス大学のロバート・コールドウェル博士らが発表したシナリオです。
ダークエネルギーの密度が時とともに増加していくと仮定した場合、宇宙の拡張をおしすすめるダークエネルギーのパワーはどんどんと強くなっていき、空間の強烈な膨張によって、銀河は自らの重力で形を保つことはできなくなり、その銀河をつくる星も引き裂かれ、やがては物質を構成する原子すら素粒子レベルまでバラバラになっていまうという理論です。
しかし、この理論が当たっていたとしてもおよそ1000億年後といわれており、またダークエネルギー自体もよくわかっておらず、はっきりとした観測的な根拠は今のところありません。
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