これまでに水星に到達した探査機は、マリナ−10号とメッセンジャ−の2機のみです。その2機の活躍により水星の素顔はだんだんわかってはきましたが、他の惑星に比べるとまだまだ情報量としては少ない…。そこで、新たな水星探査計画として予定されているのがベピ・コロンボ計画というものです。
マリナー10号の探査軌道を提唱したイタリアの天文学者ベピ・コロンボ死につなんで名付けられた「ベピコロンボ計画」ですが、実は、日本のJAXAがこの計画には大きくかかわっています。
ベピコロンボ計画では、JAXAが開発した水星磁気圏探査機(MMO)とヨーロッパのESAが開発した水星表面探査機(MPO)を合体させアリアン5型というロケットで打ち上げ、水星で切り離すというもの。MMOは水星の固有磁気、磁気圏、大気、大規模地形の観測を行う。MPOは、水星の表面地形、鉱物、化学組織、重力場の精密計測を目的とするもの。
予定としては、2018年10月にギアナ宇宙センターから打ち上げられ2025年12月頃、水星に到着。2026年から1年〜2年間の予定で水星の観測を行うこととなっています。(2017年3月時点での予定)
メッセンジャーの活躍により、水星には大量の氷があることが確認された水星。今度は、どんな大発見をしてくれるのか?楽しみですね。
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