宇宙の謎  

宇宙の謎宇宙開発の歴史>アポロ計画

アポロ計画


 第二次世界大戦後、アメリカとソ連は宇宙開発を競い合ってきました。人工衛星打ち上げや有人宇宙飛行などソ連に先を越されていたアメリカ。しかし、やっと挽回のチャンスがやってきます。

 それが、アポロ11号による人類初の月面着陸です。

 1961年、時のアメリカ大統領ジョン・F・ケネディは今後10年以内にアメリカ人を月に着陸させると断言。ここに「アポロ計画」が始まるのでした。

 ですが、これ膨大な予算が必要なんですね。ですから、その予算の都合や技術開発もあり、実際始まるのは5年後の1966年からになります。この年にはロケットとして新たに開発された「サターン-B]の発射実験。司令船および機械船の打ち上げ試験でしたが電気系統のトラブルにより一部成功といった具合でした。

計画名 発射日 乗組員  計画の目標  結果  内容 
アポロAS-201(アポロ1A)  1996年  無人  弾道飛行  一部成功 司令船および機械船の打ち上げ試験。司令船の電気系統でトラブル発生。 
アポロAS-203(アポロ2号) 1966年  無人  地球周回飛行  成功  ロケット性能試験。 
アポロAS-202(アポロ3号) 1966年  無人  弾道飛行  成功  司令船の大気圏再突入試験。 
アポロ1号 1967年  有人  地球周回飛行  失敗  発射台にて火災が発生。宇宙飛行士3名が死亡。 
アポロ4号 1967年 無人  地球周回飛行  成功  月着陸船以外、人が搭乗可能な機体での初の打ち上げ試験。
アポロ5号 1968年  無人  地球周回飛行  成功  月面着陸船の初試験飛行。 
アポロ6号 1968年  無人  地球周回飛行  一部成功  非常事態の時のデータを採取する実験は失敗。司令船の大気圏再突入は成功。
アポロ7号 1968年  有人  地球周回飛行  成功  アポロ計画内では初の有人飛行 
アポロ8号 1968年  有人  月周回飛行  成功  人類初、月周回飛行に成功 
アポロ9号 1969年  有人  地球周回飛行  成功  アポロ計画内にて初の船外活動 
アポロ10号  1969年  有人  月周回飛行  成功 月着陸船の性能試験。月の高度15.6キロまで近づく。 
アポロ11号 1969年  有人  月面着陸  成功  人類初の月面着陸 
アポロ12号 1969年  有人  月面着陸  成功  月の物質34.4キロを採取 
アポロ13号 1970年  有人  月面着陸  失敗  酸素タンクが爆発。月面着陸断念。乗組員は無事帰還。 
アポロ14号 1971年 有人  月面着陸  成功  月面をカラー映像で撮影。化学実験を行う 
アポロ15号 1971年  有人  月面着陸  成功  3日間、月面での滞在。 
アポロ16号 1972年 有人  月面着陸  成功  月の高地に着陸、探索。 
アポロ17号 1972年  有人  月面着陸  成功  最後の月面着陸。
アポロ18/19/20号 予算の関係で中止 

 ケネディ大統領の言葉通り、10年以内の1969年7月16日。アポロ11号によって人類は初めて月に立つことになります。人類で初めて月面に足を下したアームストロング船長は、「これは、ひとりの人間としては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である」と有名な言葉を残します。

 このアポロ11号の月面着陸は、実に6億人もの人たちがリアルタイムで聞いていたと言われていますのですごいですねぇ。



 しかし、このアポロ計画も徐々に関心を失っていくこととなり、やがて20号まで計画されていたアポロ計画は1972年のアポロ17号を最後として中止となってしまいます。

 そして、その後、世間の話題をさらうのが宇宙ステーションやスペースシャトルでした。