今から100兆年くらいすると宇宙には、輝く星が無くなってしまうといわれています。
どうして、そうなってしまうのでしょうか?
輝いている星っていうと太陽をイメージしますが宇宙にはそういった星がいくつもあるんですね。これを恒星っていいます。
この恒星にも寿命があります。基本的には重い星ほど寿命は短くなります。これは、重い星の方が中心部の温度が高いために燃料の消費が激しいんですね。
太陽で寿命がおよそ100億年といわれています。太陽の10倍の重さの恒星で300万年くらいです。
しかし、逆に軽すぎると中心部での温度が低すぎて核融合が起きず星として輝くことはできません。
もっとも寿命の長い恒星は、太陽の0.08倍ほどの質量の星だといわれています。これが、ギリギリ輝くことのできる小ささの星ってことですね。
このもっとも長生きできる星の寿命がおよそ100兆年くらい。結構、長生きですね。
これらの計算はイギリスのアーサー・エディソンという人が考案した恒星内部の構造についての理論から導き出されたものです。
もちろん、星が寿命を迎えるのに対して新しく誕生してくる星もあります。恒星は、主に水素ガスからつくられるのですが、これらの物質も無限に存在するわけではありません。
一説には、100億年以内の恒星の材料は尽きるとしている学者の人もいます。
ということは、宇宙でも高齢化社会が待っているということですね。
古い星ばかりが残り、新しい星の誕生が徐々に少なくなっていくのです。そして、最終的にはブラックホールや中性子星、白色矮星(はくしょくわいせい)といった星の死骸ばかりになってしまうのです。
そうなると、まるで街の明かりが消えていくかのように宇宙の灯りは徐々に消え、最終的には真っ暗な宇宙となってしまうのです。
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