2024/2/18

うさちゃんとおとーちゃんの

『楽しいながらも貧しい我が家』

 

 


『豆は〜口♪』

 

 

 

「おとーちゃん?」

なに?

「先週の続きなんだけど、全然足りないわよ。」

足りない、って何が?

「お食事に決まってるぢゃないのさ。」

やはり、恵方巻だけではダメか。

「駄目に決まってるだないのさ!!」

今日は手抜きして、あとは豆でも食べときゃ・・・。

「ダメ!!ゼッタイ!!」

いや、白い粉とかじゃないから、そんなに力入れんでも。

「鬼さん!こっちこっち!!」

待て、待て。ちゃんと準備してるって。

 

 

「さっさと出しなさいよ。」

市販品だけどね。

「広告にあった高級茶わん蒸しね♪」

の、隣にあったお得品だ。

「言ってみただけよ。 あとはお吸い物とか?」

ちょっと早いけど、松茸のお吸い物とか、か?

「インスタントぢゃなきゃ無理なことぐらいわかってるわ。」

まあ、そうだが、珍しいものがあったから買ってきたよ。

 

 

紅生姜天♪ 『鬼うまい!』ってよ。

「そこなの?」

赤鬼だよね。 青鬼バージョンとかないのかな?

「山葵天?」

あ!それ、なんかいけそう。

「青唐辛子天だったりして。」

それはちょっと厳しそうだな。

「まあ、ごはんはこれでいいわ。」

ごはんは、って他になんかいるのか?

「おやつがあるわ。」

 

 

投げられた豆を全部確保したな。

「でなきゃ、鬼役なんてやってられないわよ。」

投げてる人から強引に奪ったんじゃないか?

「どっからでも投げて来なさいよ!!」

 

 

「くるしー、でもうれしー♪」

節分の豆は歳の数だけ食べるというけど、これは?

「これは?って?」

中の豆の数なのか、袋の数なのか、どっちだろうな?

「この小袋が入ってた大袋の数でしょ♪」

すごいな。

 

 



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