2024/1/7
うさちゃんとおとーちゃんの
『楽しいながらも貧しい我が家』
『おせち2024』
さっきまで2023年だと思ってたら、あっという間に2024年だ。
「さっきクリスマスケーキ食べたと思ったら、もうおせちなんですもの♪」
うーん・・・。
「おかーちゃんが通販で頼んでくださったおせち、きちんと解凍できてるかしら?」
いや、それは・・・。
「まだ解凍できてないの? あ!それとも、今年は冷蔵だったのね♪」
・・・ないよ。
「!! なにっさー!! そんなことが許されると思ってんの?!!」
まあ、ないものはしょーがないな。 いろんなもんが値上がりして、日頃の生活を
圧迫してるんで、そんな余裕はないな。
「びんぼー!! もう! どうすんのさ?」
ないんだったら作ればいいさ。
「やっぱりそっち・・・。」
でも、おとーちゃんはいいものもらった♪
「『杜来』?」
日本酒だよ。 日本酒なんで久しぶりだな。
「久しぶり、っていつも飲んでるぢゃない?」
あれは・・・アルコールだよ。
「確かに、紙パック3リットルで¥1,300円。
おとーちゃん向けね。」
ほら、ラベルがあんたの子分だよ。
「あんた、言うんぢゃないわよ!! うしろのお山は?」
それは岩木山。
「ということは、青森のお酒ね。」
えーっと、昔『じょっぱり』というお酒があって、青森で仕事してるときに
お世話になってたんだ。
「でも、これなんかおしゃれで高そうよ。」
昔のやめて、おしゃれな酒造りに鞍替えしたそうな。
「まさに蔵替えね。」
ちょっと残念だけどね。
「ところで、おせち料理はどこ行ったの?」
ほら。 辰年だけに、竜眼揚げだ。
「ちょっと!! 目ん玉、飛び出してどっか行ちゃってるわよ。」
きれーに出来たやつは実家でのお食事会にもっていくんだよ。
「あっ!! そっちで本物のおせち料理食べるつもりね?」
いや、まあ、その、もごもごもご・・・。
「あたしに挑戦する気ー!!」
でも、我が家の料理のほうがすごく実用的だよ。
「ふだんの料理と変わらないぢゃないのさ。
これはいつもの、かにクリームコロッケね。」
今日のはちょっと違うぞ!!
「高級食材なのね?」
えびクリームコロッケだ♪
「・・・。」
少しお正月らしいのも作ってみたぞ。
「高野豆腐、電子レンジでもOKってやつぢゃないのさ。」
ちゃんと煮込んだよ。
あと、おかーちゃんもそれっぽいのを買ってきてたよ。
「卵焼き、伊達巻、テリーヌ? 正面から撮りなさいよ!!」
そうだな。ちょっと失敗。
「撮り直しする?」
撮り直そうとしたときには、もうなくなってるな。
「あっ!あと一品、おかーちゃんがおとーちゃんのために
買って来て下さったんだって。」
♪♪♪
「お刺身の切り落とし―♪」
おお。 刺身の鉢盛なんかがきたらどうしようかと思った。
「あんな桁がちがうもの、買えないわよ。」
いや、いや、これで十分。
「で、今日はその鉢盛に使われた材料の切り落としだから、
それなりに種類も多いわよ。」
中とろまで入ってるぞ。
「一切れだけだけどね。」