2023/6/18

うさちゃんとおとーちゃんの

『楽しいながらも貧しい我が家』

 

 


『生姜肉天』

 

 

 

暑いねー。

「暑いわね。」

こう暑いと体力付けるためにがっつりと食べたいね。

「がっつり、っていうとやっぱりお肉かしら?」

そうだね。そう来ると思って、今日はこれを買って来た。

 

 

「おとーちゃん?」

なんだ?

「これ、まずいんぢゃない?」

いや、小間切れで安いやつだけど、それほど不味くはないだろう?

「でも・・・。」

でも? いつも食べてるじゃないか。

「今日のはちょっと・・・。」

ちょっと?どうした?

「これ食べるとあたるかもしれない・・・・」

あたる、って食中毒か?

「ここ。」

 

 

おお!! あたっとる♪

「絶対わざとでしょ?」

ま、まあな♪

「で、なに作るの?」

肉天の予定だが。

「なんかさっぱりしたものが食べたいわね。」

ここまできて、まさか?のさっぱりリクエストか!!

「お客さんの希望をかなえるのは料理人のつとめね。」

はい、うさちゃん専属料理人でござりまする。

「わかってるわね。」

どうしようか・・・よし、これでさっぱりさせよう。

 

 

「紅しょうが・・・確かにさっぱりするわね。」

追加出費なしでどうにかしよう。

「肉天に添えて、っていうのも芸がないわね。」

もう、最初から一緒に揚げる。

 

 

衣を少し硬めにして、お肉にしっかりとまとわりつかせる。

「まあ、悪くはないわね。でも?」

でも? まだなにか注文があるのか?

「別に注文ぢゃないけど、どう見てもおつまみね。」

それは当然だ♪

 

 

 



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