2023/3/19
うさちゃんとおとーちゃんの
『楽しいながらも貧しい我が家』
『ホワイトデー2023』
うさちゃーん? ちょっと手を貸してくれないか?
「あたしに挑戦する気ー!!」
いや、いや、お願いお願い。
「いいけど、高いわよ。」
そこは、ひとつ・・・現物支給ということで。
「現物支給?」
成果物をうさちゃんにもあげよう。
「ふーん。 いいわよ。」
じゃ、まずこれから。 開けて。
「お菓子♪お菓子♪ みーんなあたしの♪」
違う、違う。 違うけど、まだあるよ。
「ちょっとだけ高級になったわね。」
一個の単価的にはね。
「でも、この『ビッグカツ』はなに?」
それはネタ。 受け狙いだ。
チョコボールとパックンチョがどうやって個包装になってるかと思ったらこうだったのか。
「豆撒きのときの豆とか柿の種のパッケージと同じね。」
一個ずつに分けとかないと
「ぜーんぶあたしの!!」
とか言う人がいるから・・・あんたか!!
「あんた、言うんぢゃないわよ!!」
これを小分けにして詰めてもらう。
「別に小分けにしなくてもいいわよ。」
いや、何人かに配らなきゃいけないから。
「配らなくていいわよ。」
・・・はい。これに詰めて。
「これは?」
バレンタインのお返しだ。
「この袋に書いてあるだけでいいんぢゃないの?」
「「袋だけ渡して『ほんのきもち』です、って。」
おとーちゃんの評判が地に落ちるな。
「はなっから地面の下だからかまわないでしょ?」
おう。地底人の下に住むという最低人だな。
なんかビスコが目立っちゃったな。
「ちょっとは高級なものがよく見えるようにした方がいいんぢゃない?」
そんな見た目を誤魔化すようなことはできないな。
「ぢゃなかった、誤魔化せるような上等なモノがないわ。」
だよねー。