2022/10/30

うさちゃんとおとーちゃんの

『楽しいながらも貧しい我が家』

 

 


『煮豚』

 

 

 

今日は豪華なお肉料理だ!!

「佐賀牛♪ 佐賀牛♪」

そんなわけはないだろう。

「そうよねー。 だいたい、ステーキと唐揚げがあったら、唐揚げ選ぶわね。」

まあ、そうだな。 でも、うさちゃんって草食じゃないのか?

「だれがそんなこと言ったのよ? 美味しけりゃなんだっていいのよ。」

そうか。

「スイーツもオッケーよ♪ ところで、今日は何の肉?

まさかのジン〇スカンとか?」

「なにっちゃー!! あんたたちなんか、スカンもんね!!」

お、お控えなすって・・・。

「仁義好かんもんね!!」

違う、違う。 これ、これ。

 

 

 

 

「塊!!」

これを恵方に向かって・・・。

「違うっ!!」

そうだよね。

「でも普通こういうのってバラかヒレぢゃないの?」

うん。 角煮だったら三枚肉の方がいいけど、煮豚はこの

肩ロースが脂と肉のバランスがよくて、柔らかく仕上がるんだ。

「まあ、好みもあるでしょうけど。」

で、縛る。

 

 

 

 

「二翻縛りで行くわよ。」

おとーちゃんのヒキの弱さじゃ、それは無理。

「もっともだわ。普通でいいわよ。」

ではちょっと気合を入れて。

 

 

 

 

「ぎゅう!!」

いや、豚だ。

「なにっさー!!」

これを後ろに見えてる電気圧力釜で調理。

「材料ぶっこんで、あとはスイッチ押してたらできるという簡単調理ね。」

という、うたい文句ではあるが・・・。

「違うの?」

 

 

 

 

一回水だけで茹でて、あくなんかを取ったあとに、調味料で煮込む。

「圧力釜だから、予熱や蒸気抜きで結構時間がかかるわよね?」

そうだけど、やっぱりそうした方が美味しいかも。

「材料にお金をかけられないから、ヒマと手間をかけるしかないわね。」

び・ん・ぼ。

 

 

 

 

まあ、柔らかく仕上がったよ。

「なんか、すごく縮んぢゃんってない?」

悲しいけどしょうがないな。

「それにしても、どうみても酒の肴よね。」

当然。

 

 

 

 

 



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