2022/8/28
うさちゃんとおとーちゃんの
『楽しいながらも貧しい我が家』
『すーぱーぷよぷよ』
「おとーちゃん?」
なんだ?
「夏休みももう終わるというのに、どこにも行ってないわよ?」
どこに行くもなにも、この状況でどっか出かけるのはおかしいだろ。
「なにいってんの? お国だって『どんどん出かけましょう!!』って行ってるわよ。」
あれに騙されて、のこのこと出かけて幼生になって、会社休まされて、
後遺症に苦しんでるのが周りに一杯いるぞ。
「確かに、海老やトンボみたいに変態するのは困るわね。」
ごめん、間違いだ。
「だから、どっか。」
まあ、先立つものもないし。
「そっちね。 説得力あるのは。
でも、夏休みの絵日記とか作文とか、どうすればいいのさ?」
夏休み?宿題なのか?どこの? というのは置いといて、
ゲーム日記でも書いておけばいいんじゃないか?
「ゲームって、あれ? 結局ダメだったぢゃない。」
うーん・・・結構うまくいったと思ったんだか、さすがに気温が35度こえると
長くはもたなかったな。
「PS2がプッツンしちゃうわね。」
よし!! こうなったら新しいゲーム機を!!
「自分だけ無駄遣いしてんぢゃないわよ!!」
押し入れから引っ張り出してこよう。
「新しい・・・ぢゃないわよ!!さらに古くなってるわよ!!」
スーパーファミコン♪
「『レトロゲーム機』って言われてんぢゃないの?」
うさちゃんだって『レトロぬいぐるみ』のジャンルじゃないか。
「なにっさー!!」
「また、懐かしいゲームをもってきたわね。」
今でも『eスポーツ』とかでやってなかったっけ?
「ゲームが『スポーツ』ならパチンコだって『球技』よね。」
ま、まあな。
「くるくるくるくる・・・。」
無駄に回しすぎじゃないか?
「ふん!! こう見えても昔は『ぷよぷよマスター』と呼ばれてたんだから♪」
コントローラー・・・いや、なんでもない。
「ざっとこんなもんよ。」
おお。
「まだ指はなまってないわね。」
腕、じゃなくて・・・いや、なんでもない。
深い理由など全くない、ってよ?
「そりゃそうでしょ。」
よし!! じゃ、おとーちゃんの腕も見せてやろう。
「おとーちゃんも出来るの? そうは見えないわね。」
なあに、能ある鷹は爪を隠すもんだ。
「ダメだ、コイツ。」
コイツ、言うな!!
「自信満々だった割に、いきなりこれね。」
う、う、う、おかしいな?
「爪、隠してる間に退化しちゃったのね。」