2022/7/10

うさちゃんとおとーちゃんの

『楽しいながらも貧しい我が家』

 

 


『佐賀牛コロッケ』

 

 

 

 

うーさちゃん♪

「なに? 初っ端から気持ち悪い声だして?」

最初から酷い言われ様だな。

「で、なんなの? いいことでもあったの?」

そうそう♪ 通りすがりの女の子に『おはようございまーす♪』って

挨拶されちゃった♪

「女の子? 若い子?」

うん。 制服着てヘルメットかぶって自転車乗ってたから、中学生かな?

「おとーちゃん?」

『なんか、かっこいいおにーさんがいるわ。挨拶してお友達になろうかしらん?』

ってとこか?

「妄想モードに入ってんぢゃないわよ!!」

まあ、後ろから追い抜きざまだったから顔は見えなかったけどね。

「ぢゃあ、あっちも見えてないはずよね?」

あ!・・・ ま、まあ、かっこいい人は後ろ姿もかっこいいんだよ。

「それ、違うわよ。」

違うって、何が?

「おとーちゃん、完全に不審者扱いされてるわ。」

不審者・・・ってか?

「そう。怪しい人を見かけたら先手必勝、先に挨拶して相手をひるませましょう。

って指導されてるみたいよ?」

そうか?そうなのか?

「一人ぢゃなかったでしょ?」

うん。3人組だった・・・。

「一人だったら、目に入らないように逃げてるわね。」

そうか、そうなのか・・・ ・・・ じゃあ、今日はこのへんで。

「ちょっと待ちなさいよっ!!」

え、え、えーっと、今日は先週の続きで、もう一品。

「なかった話にしたいみたいね。」

『広告品フライ』のついでにもう一品。

 

 

 

 

「佐賀牛コロッケ♪」

冷凍なんだけど、結構美味しそうだったからね。

「コロッケも全部手作りすると結構手間かかるわね。」

揚げてあるお惣菜よりは格段に美味しいだろう。

 

 

 

 

「なんか焦げてるわよ?」

油をケチってるんで、フライヤーの電熱線が直接あたっちゃって。

「食べ物は見た目も大事よ。」

大丈夫。 大丈夫。

 

 

 

 

ほら、ひっくり返せばわからない。

「確かに。」

魚じゃないから、食べる時にわざわざひっくり返す人も

少ないだろう。

「我が家で食べるんだから、まったく問題ないわよ。」

そうだ、そうだ。

「断面の写真があったらもっとよかったわね。」

きれいさっぱり食べてしまってから言う・・・。

  

 

 

 

 

 



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