2021/7/4
うさちゃんとおとーちゃんの
『楽しいながらも貧しい我が家』
『LEDシーリングライト』
うさちゃーん?
「なに? なさけない声だして?」
おとーちゃんはもう、だめかも?
「そうね。」
いや、いや、いやあ。 何が?とか聞いてくれんのか?
「駄目なのは言わずと知れたことよ。」
そうか・・。
「かわいそうだから聞くだけきいてあげるわ。 どうしたのさ?」
なんか歳のせいか、お部屋が異様に暗く感じるんだけど。
「それは、年のせいよ・・・って言いたいところだけど、なんか
おかーちゃんもそんなこと言ってたわね。」
おかーちゃんもか? よかった。おとーちゃんだけじゃなかったんだ。
うさちゃんは大丈夫なのか?
「あたしは元々、夜目がきくのよ。命に関わるからね。」
そうだな。 でも、と言うことはお部屋の灯りがおかしいのか?
「蛍光管の交換時かしら?」
いや、この部屋はLEDだし。
「別の部屋に蛍光灯が残ってるほうがびっくりだわ。」
ちょっと外して開けてみるか。
なかなか、外して降ろすのが大変だな。
「カバーはおかしなところはなさそうね。」
カバーをはずして・・・。
「ちょっと待って!!」
何?
「これがリモコン。」
なんか意味があるのか?
「リモコンの明るくするスイッチがおかしいかもしれないわ。」
その可能性も無いとはいえないか。 でも、まずは本体か。
「ぱっかんー。」
うわあ!!
「なにっさー!! なんなのさ、これ!!」
一瞬、虫かと思ったが、違うみたいだな。
「ちょうどLEDの発光部の上のカバーが焦げてるみたいね。」
あんまりびっくりしたんでピンボケになっちゃった。
「それは撮影が下手なだけね。」
「本体がこれ? 意外と小さいのね。」
電子部品なんてこんなもんだろ。
「真空管の時は大きかったわよ。」
いつの話だ?