2021/4/18

うさちゃんとおとーちゃんの

『楽しいながらも貧しい我が家』

 

 


『雲吞』

 

 

 

 

「今日は・・・うんどん? なに、それ?」

いや、いや、いや。 これは『ワンタン』と読む。

「し、知ってるわよ!! ちょっとおとーちゃんを試しただけよ。」

なぜおとーちゃんが試される?

「『情報収集』を『情報集収』って書いたあんたに言われたくないわ。」

あんた、言うな!! 感じ変換に頼ってばかりいると、そういうことになって

しまうと実感した。

「漢字も間違ってるわよ!!」

で、今日はワンタンに挑戦してみようと思う。

 

 

 

 

ワンタンの具は簡単でいいな。

「も、もしかして、ワンタンとカンタンとひっかけてるの?」

い、いや、まあ、偶然だよ、偶然。

「これだからおやぢは・・・。」

おやじ、言うな!! ・・・ とは、言えんか。

「自覚はあるみたいね。」

あり過ぎるわ!!

 

 

 

 

「へえ。 ワンタンとシュウマイっておんなじ皮なんだ。」

そうみたいだな。

「で、目標はどこで食べたワンタンなの?」

いや、ワンタンなんてお店で食べた覚えがない。

「食べたこともないものを作ろうなんて、チャレンジャーね。」

ワンタンって、お腹にたまらなさそうだから、ワンタン麺とかじゃなくて、

他の頼んじゃうんだよね。

「あたしもおつゆ代わりにインスタントのカップワンタンぐらいは

食べたことあるけど。」

いざ、勝負だ!!

 

 

 

 

「なんか、それっぽく包んでるぢゃない?」

包んでるというか、たたんでるというか。

「これをさっとゆがくのね。」

よし、行ってみよう。

 

 

 

 

「なんか・・・ひどいわね。」

ああ。やっぱりスープの中で泳がせなきゃいけなかったのかなあ?

「皮が破れて中味がひっとでとっとがあるわよ!!」

おお。 佐賀弁の『ひっとでとっ』か。

「『車に轢かれてびっきんじごんひっとでとったよ。』みたいに使うのよ。」

車に轢かれてカエルの内臓が飛びだしてた、って感じか。

「リアルに想像しないでね。」

もう、ワンタンどうでもよくなったな。

 

  

 

 

 



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