2020/10/18
うさちゃんとおとーちゃんの
『楽しいながらも貧しい我が家』
『竜眼揚げ』
今日は親子揚げだ。
「なに? それ?」
『親子丼』っていうと材料は?
「鶏と卵ね。」
そう、その線だ。
「うずらの卵はもう出来上がってるぢゃないのさ。」
前に卵から茹でたら1個ピータンになっててもったいなかったから、
間違いないようにこれで。
「単に手抜きなだけね。」
まあ、そうだけど。 鶏は本当はささみがいいんだけど、ムネの方が
安いから、それを適当な大きさに切り分ける。
「そういところは手間を惜しまないのね。」
貧乏だからさ。
「ぼうや、ぢゃないのね。」
これを生姜醤油に漬けておく。
うずらの卵を海苔で巻いて、それを鶏肉でさらに巻いて、
片栗粉をまぶす。
「爪楊枝で止めとかないと、べろーん、って開いちゃうわよ。」
ここからがおとーちゃんの揚げ技の見せ所だ。
「技って、フライヤーに放り込んだだけぢゃないのさ!!」
まあ、楽だな。
「フタしとけば油が飛ばないのはいいわね。」
あちっ!! っていうのがあまりないからいいね。
「でも、ときどき、『あうちっ!!』って言ってるぢゃないのさ。」
火が通ったかどうか、フタを開けてのぞいてるときだな。
「あんまり役にたってないぢゃないのさ。 ところで?」
ところで?
「これのどこが『竜眼揚げ』なの?」
切ってみればわかーる♪
「ほう。まあ、いいわね♪」
でしょ?
「でも、あたしとしてはもうひとつ。」
なんだ?
「うずらの卵ぢゃなくて鶏卵で作るべきだったわね。」
巨大竜だな。