2020/10/4
うさちゃんとおとーちゃんの
『楽しいながらも貧しい我が家』
『ビーフシチュー』
「おとーちゃん?」
ん?
「なんかすごいものに挑戦しようとしてない?」
まあ、何事も挑戦だな。
「食材を無駄にすることは許されないわよ?財政的な意味で。」
もちろんだ。
「失敗したら責任食いよ。」
失敗しても食べられない程のことはないと思うが。
まず、材料の準備。
「今日は圧力鍋は使わないの?」
圧力鍋は必要ないだろう。
「だって、ビーフシチューっていうとほろほろのお肉がいいって言うぢゃない。」
そうなのか?
「そうなのか?、って・・・。」
食べたことないからなあ。
「食べたことないのを作ろうなんて・・・。」
肉は最初から柔らかいからいいんじゃないか?
「おとーちゃん?!!」
なに?
「あたしの知ってるビーフシチューとなんか違ってるような気がするんだけど?」
いや、おとーちゃんもビーフシチューに詳しいわけじゃないけど、
あの東郷平八郎が作らせたのはこんなもんだったとか。
「なにっさー!! それ、作らせたビーフシチュー、ぢゃなくて、
ビーフシチューを作らせようとしたらコレが出来上がちゃったんぢゃないのさ!!」
レパートリーを増やすのもなかなか大変なんで、和食に行くことにした。
「ビーフシチューのどこが和食よ!!」
ぴんぽーん♪
あ、なんか来たみたい。うさちゃん、ちょっとでてくれる?
「まだ火使ってるからしょうがないわね、いいわよ。」
なんだった?
「おかーちゃんのネットでのお買い物♪」
また、無駄なものを買ったんじゃないだろうな?
「おかーちゃんに挑戦する気ー!!」
これだったか。これは定番だな♪
「いつだったか、ちょっと出遅れたら本屋さんで売ってなくて大変だったんだから。」
で、早めにネット購入か。 まあ、いいだろ。
「おとーちゃんの口座から引き落としといたから。」
ひゃあ!!
はい。 こっちのほうも出来上がり♪
「なんとなく、それっぽくなったわね・・・肉ぢゃが!!」
ポテトサラダより簡単かも?