2020/6/14
うさちゃんとおとーちゃんの
『楽しいながらも貧しい我が家』
『コロナめし 白玉みつ豆』
「ご飯もいいけど、おやつも欲しいわね。」
そろそろ、そう来ると思ってた。
「お手軽にホットケーキでいいわよ。」
いや、粉ないし。
「ぢゃあ、プリン♪」
いや、それも見つけられなかった。
「ちゃんと探したの?」
まあ、あったかもいれないけど、その前にこれ見つけた。
ホットケーキやプリンだと、メイプルシロップや牛乳なんかが必要だけど、
これだったら、これだけで済みそうだし。
「佐賀の川上狭というところに『白玉饅頭』っていうお菓子があるわね。
それ作るの?」
あれはあんこ入れたり、蒸したりしなきゃいけないんで大変だな。
「ぢゃあ、何?」
そこでタイトル通り、白玉。
「早かったわね。」
丸くないけど、まあいいか。
「みつ豆は?」
さすがに、寒天から作るのは無理だから、安いパック入りの
フルーツみつ豆を買ってきた。
「市販のみつ豆に白玉団子放り込んだだけぢゃないのさ?」
まあ、そうだな。
お星さま寒天なんかあって、かわいいじゃないか。
「・・・。」
どうした?
「ちょっと食べてみなさいよ。」
・・・。
「でしょ?」
うん。
「ひとことで言うと?」
美味しくない・・・。
「なに?!! この白玉団子の硬さは?!!」
うーん。 みつ豆はまずいわ、白玉は硬いわ、これは失敗だな。
「でも、失敗したまま終わらせるわけにはいかないわね。」
え?
「大体、前のが、いい加減すぎたのよ。」
まあ、完全にテキトーだったからな。
「今回はちゃんと研究したんでしょうね。」
あちこちのレシピを検索したぞ。
基本は、白玉粉1に水1。
「お好みで調整よ。でも、硬かったのは、冷蔵庫で冷やしすぎたから
硬くなったのよ。」
冷たいと硬くなるんだって。
「それより、白玉粉の20%のお砂糖を入れればいいそうよ。」
結構な量だな。でも、そういえば前回は味がなかったもんな。
「味が付くのと、柔らかくなるのと両方ね。」
はい。
「やっぱり丸くないわよ?」
丸くするのって難しいな。
「今度は硬くないでしょーね?」
今のところ大丈夫だ。冷やしとかないで、食べるときに入れよう。
「こんどのみつ豆は大丈夫でしょうね?」
一応有名メーカーもんだから大丈夫かと。
「何十円ケチってまずい思いしたわね。」
「いっただきまーす♪」
どうだ?
「まあ、これは、いいわね。」
よかった、よかった。 あれ?おとーちゃんのは?
「え? みつ豆、ふたつしかなかったわよ。」
だから、おとーちゃんのは?
「あたしとおかーちゃんのしかないわよ?」
あ、ああ・・・。