2020/3/15
うさちゃんとおとーちゃんの
『楽しいながらも貧しい我が家』
『神魂神社』
「これ『やくも』よね。」
そうだよ。
「ということは、やっぱり出雲行きよね。」
うん。
「この間行ったのに、また行くのね。」
おかーちゃんが、「もう一回」って。
「おかーちゃん♪ でも、なんで?」
おかーちゃん曰く、
「出雲はよかったけどちょっと足りなかったわね。
これはもう一回行くべきでしょ?」
だって。
「何が足りなかったの?」
『 マニアックさ』が足りなかったって。
「・・・まあ、お天気もあまりよくなかったしね。」
うーん、お天気か。 うさちゃん? ちょっと外見てごらん?
「あの、なんとなく外が白いのは・・・雪?」
間違いないな。
「この雪男!!」
いや、それは違う意味になる。 うさちゃんだって雪うさぎかも?
「それも違うわ。 それともおかーちゃんが雪女?」
命がけだな。 で、今回は松江の方から島根に入るよ。
「まずはここね。」
「かみたま神社?」
『かもす』って読むらしい。
「なかなかマニアックになってきたわね。」
いや、そんなにマニアックでもなくて、知る人ぞ知る神社だってよ?
「知る人ぞ知る、って時点でマニアック以外の何ものでもないわね。」
でもここが現存する最古の『大社造り』で国宝だって。
「まだ雪が残ってるぢゃない。」
「正面からの写真がなくて、横からっていうのがね。」
『大社造り』って言えばこのアングルだろ?
「高床式倉庫みたいね。」
おっ。いいとこ突いてるね。そういう説もあるらしいよ。
「あの丸い柱が『宇豆柱』ね。」
『うずばしら』だね。勉強してるじゃないか?
「おかーちゃんが教えて下さったんだもの♪」
「床下に何かいるわよ?」
狐か。
「隣のお社よ。」
貴布祢稲荷両神社・・・やっぱりお稲荷さんか。
「正式には『神魂神社末社貴布祢稲荷両神社本殿』ですって。」
かもすじんじゃまっしゃきふねいなりりょうじんじゃほんでん、
長いな。