2020/3/1

うさちゃんとおとーちゃんの

『楽しいながらも貧しい我が家』

 

 


『えびめしデミカツ丼』

 

 

 

「おとーちゃんっ!!」

なんだ?なんだ?

「これよ!これ!!」

 


 

 

なに?なに? 駅弁と空弁フェアか・・・。

でも、うさちゃん? 

「駅弁とか空弁は列車や飛行機で食べるからいいんぢゃない?」

って言ってなかったっけ?

「それはそうよ。 でも、これ!!」

ああ! これか!!

「これは、買いでしょ!!」

まあ、いいけど。 ぢゃ、お弁当代ちょーだい。

「自分で出しなさいよ。 初めてのもんだから、もし、

あんまり美味しくなかったらもったいないぢゃない。」

いいのか? おとーちゃんの悔しさはいいのか?。

 

 

 

 

買ってきたぞー♪

「よかった♪ まだ残ってたのね。」

あ、ちょっと待って。 これ、紐をひくとお弁当があったまる類のもんだ。

「列車の中の駅弁はいいけど、温かかったらもっといいのに、

っていうこともあるわよね。」

牛肉のお弁当かなんかが、これやってたね。

「でもお家で食べるんだから、レンジでチンすればいいのに

お弁当代には、この仕掛けの代金も含まれてるのね。」

なんか、おとーちゃんがちょっと悲しくなるようなこと言わないで・・・。

 

 

 

 

「この紐を引けばいいのね。」

うさちゃんが引っ張っていいよ。

「おとーちゃんはいいの?」

昔、駄菓子屋でひもの先に三角の飴がついてて、ひもを引っ張って

当たりは大きな飴が付いてるっていうのがあってね。

「わかったわ。おとーちゃんは小さい飴しか引けなかったから

トラウマになってるのね?」

いや、ひもの先に・・・何もなかった。

「まさに、おとーちゃんね。」

・・プシューって煙でてきたよ。

 

 

 

 

「カバーはずすと、ただの弁当箱ね。」

じゃんじゃじゃーん♪

 

 

 

 

なかなか立派じゃないか。

「えびめしって言うから、蟹めしみたいなちらし寿司か、エビピラフみたいな

もんかと思ってたら、ソースご飯だったのね。」

そばめしみたいなもんだな。

「結構いけるわよ♪」

でも、温め機構があるから全体的に上げ底になってるのが、

またちょっと悲しい・・・。

  

 

 



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