2019/12/29
うさちゃんとおとーちゃんの
『楽しいながらも貧しい我が家』
『稲佐の浜』
じゃあ、境内を出てちょっと歩こうか。
「えー!! 歩くの?」
少しは運動しなきゃ。
「何いってるの? 歩くんぢゃなくて全力で走るのよ!!」
あ、だめ。 おとーちゃんは途中で倒れる・・・。
「まったく。 自分で運動する、って言っておきながら。 で、どこ行くの?」
まずは、ここ。
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「こじんまりとした神社?ね。」
大社から海に向かって行く道の途中にある
『出雲大社 摂社 上宮』
「摂社?」
まあ、ここは出雲大社と縁のある神様を祭ってある神社だよ。
「だれ?」
たーくさん。
「たーく、ていう神様ね。」
いや、多いという意味だ。
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「何人ぐらいなの?」
八百万。
「嘘八百万言ってんぢゃないわよ!!」
いや、ここは日本中が『神無月』の時に、全国からやおよろずの神様が
集まってくるところなんだ。
「そういえば出雲では『神在月』って言うわね。
でも、そしたら今、この神社には神様はいないのね?」
そういうことだね。
この先にその神様たちが上陸する浜辺があるよ。
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「ここ、なんか時々写真やテレビで見かけるわ。」
うん。
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『弁天島』っていうらしい。
「島ぢゃないぢゃないのさ?」
ないのか、あるのかわからんな。
「ちがうっ!!」
昔はちゃんと島だったらしいけど、次第に砂浜でつながったんだって。
「ねえ?」
なんだ?
「なんか雲行きが怪しくない?」
おお。
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「やっぱり雨男ね。」
いや、だから雨うさぎだって。
「なにっさー!!」
まあ、ここは『八雲立つ』ところだから、普段からこんなもんなんだろうね。