2019/11/3
うさちゃんとおとーちゃんの
『楽しいながらも貧しい我が家』
『にわかラグビーファン』
なんかラグビーワールドカップが意外と盛り上がってるようだね。
「そうね。」
でも、ほとんど”にわか”ラグビーファンじゃないか?
「あたしも♪あたしも♪」
あんたもかい!! 間違いなく”にわか”だな。
「あんた、言うんぢゃないわよ!!」
でも、うさちゃんてどっちかっていうと、流行りものなんか
「ふん!!」って言ってそうな感じだけど?
「だって、おかーちゃんが・・・。」
そうか、そうか。 激しく納得だな。
「福岡でも『博多の森球技場』っていうところでやるらしいわよ。」
そうか・・・よし!じゃあ、おとーちゃんが連れてってあげよう。
「 えっ?」
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まずは博多駅のコンコース。
「山笠がワールドカップバージョンになってるわよ。」
でも、ルールとかわからないと見ててもあまり面白くないんじゃないか?
「TVではルールも丁寧に説明してるから大丈夫。
そいういうおとーちゃんこそ、ラグビーの”ラ”の字も知らないんぢゃないの?」
ところがどっこい!! おとーちゃんはラグビーを”やった”ことがある。
TVゲームとかじゃないぞ、とあらかじめ言っておく。
「え゛え゛っ!!」
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福岡会場の『博多の森球技場』。
「宇宙船みたいね。それはいいとして、ラグビーやってたなんて
嘘つくんぢゃないわよ!!」
嘘ではない。
「おとーちゃんがアウトドア派の訳ないぢゃないのさ。
どーみてもインドア派よ。」
いや、インドア派でもないな。
「ぢゃ、なんなのさ?」
どこでもドア派とでも言っとこうか。
「なによ?それ?」
日々、空想に逃げ込んでるんだ。
「だめだわ、こいつ。」
こいつ、言うな!!
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あのゴールポールのバーは1ゴールするごとに30cmずつ
高くなっていくんだぞ。
「へぇ!へぇ!!へぇ!!!」
嘘だよ。
「なにっさー!! やっぱりラグビーやってたなんてのも嘘ね。」
いや、それは本当だ。 ・・・高校の体育の授業でやった。
「ぢゃ、中に入るわよ。」
無理だよ。チケット持ってないし。
「連れて行く、って言ったぢゃないのさ?」
だから会場まで来たじゃないか。それにまだ試合まで8時間以上
あるから開場さえしてないし。
「・・・。」
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博多駅前の『ファンゾーン』。
「大変だったわね。」
ああ。 自衛隊より厳しい手荷物検査があって、うさちゃん見て
『?』ってなってたぞ。おとーちゃんもまた爆汗かいたし。
「それより、食料品の持ち込みも禁止されてて、道端でもらったお菓子の
試供品を取り上げられて、おかーちゃん涙目になってたわよ。」
その場で食べてしまえばよかったね。
「で、授業のラグビーはどうだったの?
意外と華麗にタックルとか決めてたりして?」
そんなわけないだろ。 試合時間中、ひたすらボールから逃げ回る
のはなかなかきつかったな。
「タックルにいけばスルーされるのね。」
そもそもタックルに行かないから、それはいいが、ボール持つと
タックルされるから、むしろ味方のボールから逃げ回ってた。