2019/6/2
うさちゃんとおとーちゃんの
『楽しいながらも貧しい我が家』
『世界遺産 小菅修船場跡』
さあ、セイルドリルまでそこらへんをさるこう。
「さるく、って文字にすると何か変ね。」
そこらん、さるこー、って感じかな?
「バスの一日券買ったわよ。」
よし。 じゃあ、小菅町っていうバス停まで乗るんだ。
「本当にそのバス停でいいんでしょうね?」
案内にも『小菅バス停下車』って書いてあるから大丈夫だろ。
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「おとーちゃんっ!!」
うーん・・・。
「着いたことには着いたけど、何かすごい崖の階段を下りなきゃいけなかったわよ!!」
写真撮っときゃよかったな。
「おまけに崖下りたら、そこにも道路があったわよ。」
もっとびっくりだったのは、そこにあったのバス停も『小菅町』だったことだ!!
「旧道と新道みたいなもんでしょ?」
下の道はトンネルがあったから、そっちが新道だろうね。
「でも、バス停の名前は変えて欲しいわね。」
どっちも小菅町で、地元の人にとっては特に問題ないんだろ。
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「で、やっと着いたここは?」
長崎の世界遺産『小菅修船場跡』。
「金儲けの観光用の世界遺産なんて!! って文句いってるくせに、
よく行ってるわね。」
行きたがる人がいるんだよ。
「お、おかー・・・。」
おかーもとさん、ということにしておこう。
「だれ?それ?」
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「これ、最初の写真のれんが作りの建物の中よ。」
これで浜辺にあった台車に乗せた船を引き揚げてたんだって。
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最初は蒸気機関で動かしてたらしい。
「なんか三池炭鉱の『万田坑』みたいね。」
一連の『明治日本の産業革命遺産』だからね。
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「こーんなおっきな鎖もあるわよ。」
巨人でも繋いでおけそうだな。
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「下の方は水が溜まってるわ。 海水かしら?」
いや、よーく見ると海水じゃないことがわかるんじゃないか?
「どこ見るの?」
チェーンと歯車の間あたり。
「なんかいるわね。」
うさちゃんの永遠のライバル。 遅れを取った。
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「なにっさー!!」
ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)じゃないみたいだから、
日本種だと思う。