2018/10/14
うさちゃんとおとーちゃんの
『楽しいながらも貧しい我が家』
『音戸渡船』
さあ、船頭さんが待ってるから急いで乗り込むよ。
「急いで乗っても、どーせ時間かくるまで出港しないわよ。」
いや、ここは人が来たら、即渡してくれるんだって。
「時刻表は?」
最初からそんなのはない。
「向こう岸の人はどうするのさ?」
船が反対側にいたら、桟橋から手を振れば迎えにきてくれるって。
「海上タクシー・・・。」
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あそこが操縦室・・・操舵室?
「なんかすごい音とにおいと振動よ。」
エンジン全開!!オープン、オープン。
「な、なんか傾いてない?」
気のせい、気のせい・・・ではないな。
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「なんか、船の横に近づくと、そのままドッポンって海に落ちそうよ。」
近づかないのが賢明かも知れん。
「でも、地元の人は自転車やバイクまで乗っけてるんでしょ?」
だろうね。
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ほら。観光客用に『海峡横断証明書』まで準備してあった。100円。
「カラーコピー・・・。 ちょっと待って!!」
何?
「ここに、乗船船舶名 『かもめ』『つばめ』って書いてあるわ。」
JR九州の列車みたいだな。
「そこぢゃないくて、昭和27年7月浸水、違うわ! これぢゃ沈んぢゃってるわ。」
進水、だな。もう一つは昭和24年3月か。うさちゃんとあんまり変わんないな。
「そうねー、 って、ちがうっ!!!」
あれ? なんか、途中で止まっちゃった。
「まさか、追加料金払わないと、先に行かない。 なんて言うんぢゃないでしょうね。」
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ぎゃあ! ぶつかる!!
「どっからでもかかってきなさいよ!!」
そうか。この船が通るから待ってたんだ。
「なかなか大変ね。」
なにもなければ、2、3分なんだけどね。
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こちらが島側。
「これだけ近いと島ってイメージないわね。」
もう、橋もかかってるし、本土と一緒だね。