2018/4/22
うさちゃんとおとーちゃんの
『楽しいながらも貧しい我が家』
『高専ダゴ』
さあ、石人さんも石炭さんも見たから、あとは晩御飯を
調達して帰ろうかね。
「晩御飯♪ 晩御飯♪ どこで買うの? スーパーにでも寄るの?」
いや、せっかくここまで来たんだから、ここでしか買えないものを、だね。
「何? 美味しくないとダメよ。」
まだ食べたことはないけど、テレビにも出たぐらいだから、それほどまずい
ことはないと思うよ。
「テレビ?」
確か『ケンミンショー』じゃなかったかな?
「高専ダゴ?」
ダゴってほら、熊本とか大分でだご汁、つまり団子汁っていうのと
同じ感覚だと思う。
「大阪でいうところの『粉もん』みたいなもんかしら?」
「ダゴ、はわかったけど、高専ってなによ?」
すぐそこに、『有明高専』っていうのがあるからだろう。
「だから、高専って何よ?」
高等専門学校・・・まあ、国立の5年制の中高一貫校みたいなもんかな?
「あ、NHKの『ロボコン』なんかに出場してた学校ね?」
そう、そう。
「天下無双って?」
うさちゃんみたいだな。
「まあねー・・・ぢゃなくて!!」
食べ盛りの高専生たちのお腹を満たすために、結構ボリュームがあるとか。
「ふーん。 でも、大したことないんぢゃない?」
いや、普通盛りの焼きそばと高専ダゴを一人前ずつ買ったんだけど。
上に載ってるのはお好み焼きソースだよ。
「1.2キロあるぢゃないのさ!!」
大盛りじゃないぞ。
「焼きそば♪」
このお皿も結構大きいんだけどね。
ダゴ・・・豚玉のお好み焼きだ。
「なんか大したことなさそうぢゃない?」
いや、これが二つ折りというか、四つ折りというか、たたんでないと
とても皿に乗らなくてね。
「あっ!しかも、ふんわり・・・なんてもんぢゃなくて、がっちりしてるわ。」
ダゴだからなー。