2017/7/30 

うさちゃんとおとーちゃんの

『楽しいながらも貧しい我が家』


『おたんじょうび♪』


さあ、バースデーケーキ買ってきたよー。
「ケーキ♪ ケーキ♪」
おたんじょうび、おめでとー。
「ありがとー。」
いや、いや。

 



「?」
どうした? 怪訝そうな顔して?
「なんで、めーめちゃんが乗ってるの?」
いや、だって・・・。
「なのちゃ♪」
今日は何日かわかってる?
「ちゃんと、ケーキに書いてあるわよ。」
 



だね。 うさちゃんの誕生日って今日だったっけ?
「あたしは・・・。」
おかーちゃんによると、出身地は京都の『みすや針』で間違いないんだけど、
日にちがいつだったかまでは、覚えてないんだってよ?
「・・・。」
それとくらべてめーめちゃんは、ほら。



「めーめちゃんって、意外と、としよ・・・。」
!! みなまで言うな!! っていうか、間違いなく、あんたの方が古いよ。
「なにっさー!! あんた、言うんぢゃないわよ!!」
まあ、せっかくのめーめちゃんのお誕生日なんだから、そんなに暴れないで。
「暴れてなんかいないわよ!!」
ちゃんと、みんなで分けられるように、買ってきたから。


「あたしとめーめちゃんとおかーちゃんの分ね。」
あ!。
「ケーキ包んでるビニールと洗う前のカップあげるから。」
それは・・・ありがとう。 いいんだ、いいんだ。 おとーちゃんにはもうひとつの
とっておきのご馳走があるんだ♪




「なに? これは?」
これはだな、話せば長いことながら・・・。
「手短に!!」
おとーちゃんはJRに乗るときはJR九州のネット予約を使って
切符を買ってるんだけど、なんか『地元のうまいものあたります♪』
みたいなキャンペーンやってて、どーせ当たる訳ないだろうなと
思いつつも、エントリーしてたんだ。
「引きの弱いおとーちゃんが、当たるなんて!!」
だな。 本人が一番びっくりだ。
「今年の運、使いきったわね。」
・・・。




「こ、これはもしかして!! めーめちゃん・・・。

「なにっちゃー!!」
いや、いや、いや。
『鹿児島県産黒毛和牛焼肉詰め合わせ』って書いてあったぞ。
「半分しか入ってないぢゃないのさ?」
半分は調理済みだ。



焼肉なんて我が家ではめったに、というか、まずしないから
グリルとかないし。
「ほんとは焼きながらが美味しいんでしょうけどね。」
でも、煙と暑さでとんでもないことになりそうだな。
「まあ、美味しけりゃフライパンで十分よね。」


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