新潟の巨木シリーズNo.15

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【上刈ミカンの木】
上刈ミカンの木

糸魚川市指定天然記念物「上刈ミカンの木」


上刈ミカンは上刈地区の特産で、カラタチの台木に接木した柑子ミカンで、
糸魚川ミカンとも呼ばれる。柑子ミカンの栽培北限と言われている。
写真のミカンの木は谷内均氏の自宅裏に生立しているもので、
推定樹齢150年、樹高3.5 m、胸高周囲0.38 m、根元周囲0.48 m、枝張りは
東西2.5 m、南北3.6 mである。
明治44年頃には1000本近く生立していたが年々減少し、現在では上刈地区
の指定木以外に数本残っている状態である。
全盛期には地元だけでなく、県内外にも出荷されたが、大粒で甘い温州
ミカンが多量に入ってくるようになり、競争力を失い、栽培意欲が衰退し
てしまったようである。
これ以外の本数減少原因は、寒害被害によるものと推測される。
このミカンの特徴として、実は濃黄色、扁平で小粒、皮は薄く、種が多く、
酸味が強いが香りが良く、正月頃まで保存すると甘味が増すと言われて
いる。冬の雪や寒さから守るためワラで冬囲いをする“ミカン巻”は冬の
風物詩となっている。

所在地:糸魚川市上刈





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