変な人 


 変な人というのは、けっこう長年座禅をやってねりにねっているという人なんでしょう、一見にこりゃどうもならん田舎じっさの能書きって思って、なんのかのいうからもっと端的にいってくれといった、でも止めぬ、はすにかまえて井上義衍老師がどうの良寛がどうの、めんどうになって、わしとこそういうむずかしいことせんでお引き取り下さいといった。そうしたらとつぜん問答めいたこといって、看破了だといって帰って行く。どっか寂しそうだった、引き留めようかと思ったけど、面倒くさいのが先にたった。
わしは反省してます、やっつけるんならやっつけるべきってね、でも再度同じことありゃ同じことする、
「そりゃ違うよ、あなたには座禅がある、あるだけそいつを持て余すんでしょう。」
といって、ちらとも気がつく人って初心の他にはそういないです、たいてい骨折り損のくたびれもうけ。白陰も罪なことをしたもんだ、座禅はこうあるべき教ですか、ねりにねってでもっていまだしという同じ穴のむじな、なんのためにという根本が欠落している。
ばっさりやるよりはーいばっさり切られてあげますって、どうもわしとすりゃそんなとこ。
自分甘やかしの座禅おむつ、一見に勝負はついてるのにさ。
あれやりきれないんだろうがなあ、孤立無縁というか自閉症なるっきりだけど。
ひいては狂人な。


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