川連漆器の歴史

川連漆器は約800年前、農民の内職として武具の漆塗りから始まりました。
産業の基盤が作られたのは約400年前といわれ、日用雑器としてお椀作りが
始まったことが記録に残っています。職人が真心を込めて作り上げ、しかも廉価で普段使いの気軽な器として親しまれています。


木地工程
・木取り → 輪切りした原木を所定の
      寸法に裁断する

・荒挽  → ろくろでおおまかな形に削る

・乾燥  → 燻煙乾燥を約1カ月行う

・仕上挽 → ろくろにて木地を削り、成形
      する

  仕上挽の作業風景


塗り工程
・下地 → 地塗りなどを行い、きれいな仕上げ
      となるための基礎をつくる
 
・中塗り → 仕上げの色に近い色で塗る、
      本塗り前の工程

・本塗り → 川連塗りの特徴でもある真塗り。
      刷毛目やほこりも許さない高度な
      技術をようする塗りの最終工程。


  塗りの作業風景


加飾工程
・蒔絵 → 筆で描いた漆の模様に金粉、銀粉、
     色粉などを蒔き様々な模様をえがく。

・沈金 → 先の曲がった鉋を用いて柄を彫り
     込み、金箔や金粉を置いて模様を
     えがく。使われる鉋は川連独自の
     ものを使用。


 蒔絵の作業風景