周辺市     フリーマントル見所  スビアコ  ギルフォード  ジュンダラップ   
           リーダビルとクレアモント 住宅街


フリーマントル概要Fremantle 

フリーマントルはカフェやシーフード・レストランが並ぶ生き生きとしたしゃれた港町で、同時に市の西側には正面に建設年次を誇らしく表示したビクトリア朝の復元建物が立ち並ぶ観光地です。

観光案内所があるタウンホールTown Hallが街の中心です。High Streetを海の方へ進むとしゃれたカフェが並ぶカプチーノ Cappuccino通りで知られるSouth Terraceに出ます。週末開かれるフリーマントル・マーケットはこの通り沿いにあります。

フリーマントルはパースから19kmの距離にあり、Fremantle線で30分の終点。フェリーで1時間です。パースを流れるスワン川の河口にあります。 フリーマントル市 www.freofocus.com/main/html/default.cfm

歴史

1829年5月Captain James Stirlingはオーストラリア西部海岸を正式に英国領のSwan River Colonyとし、2つの場所を選びました。河口にある一つに彼の小さな艦隊に属するH.M.S.Challenger号の28歳の船長Charles Howe FremantleにちなんでフリーマントルFremantleと名づけました。もう一つの場所がパースPerthです。

フリーマントルの当初の多くの建物は囚人労働により建てられ、ゴールドラッシュの到来で繁栄する港として開発されました。多くの植民地様式の建物が維持されていて、フリーマントルを美しく歴史ある街にしています。

アメリカ船籍以外のヨットで史上はじめてアメリカーズ・カップに優勝したオーストラリアU号はフリーマントル港出身の船でした。1987年にカップ防衛レースがフリーマントル近海で開催され、数百万ドルもかけて老朽建造物が修復され、博物館、美術館、税関や船会社のオフィスに生まれ変わりました。同時にレストラン、カフェが何軒も誕生しました。これが観光地フリーマントルの誕生です。また、ノートルダム大学も創設されいっそう発展しました。

同じ港町である横須賀市と姉妹都市になっています。

店の開いている時間(再掲):月、火、水、金8:30am(9am)−5:30pm、木曜9am−9pm、土曜8am(9am)−5PM、日曜10am(12pm)−4pm(5pm)

無料バス Fremantle Orange CAT

電車の駅からQueen ST, High ST, Ord ST, James ST, Beach ST, Cantonment ST, South TE, Marine TCE, Cliff ST, Phillmore STを通り、駅に戻ります。South TEを数バス停とおり延々と南に下りますが, またMarine TCEに戻ってきます。

月曜―金曜日7:30am-6:30pm*, 10分毎、土日と祝日10am-6:30pm*, 10分毎(Good Friday, Christmas day & Boxing dayは休み)、* 最終便はFremantle 駅を 6:10pm に出発する。(06年3月確認)

フリーマントル・トラム Fremantle Tram

タウンホール前から出る4種類のトラム・ツアーがあります。運転手の英語での説明付き。両方参加で$18.Good Friday & Christmas以外毎日運行、www.tramwest,com.au

フリーマントルの見所 
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フリーマントル駅からイーシェド・マーケットまで、この順番で歩いても2時間くらいで回れます。無料のCATバスの回る順番で見所を紹介します。






























By Countrywide Publications 2004 


フリーマントル駅

オレンジCATの1番です。1907年のオープンしたフリーマントルにふさわしいビクトリア朝様式の建物です。


ハイストリート・モールHigh Street Mall 

駅からMarket STを進みHigh STにぶつかったら左折するとみやげ物店がならぶハイストリート・モールです。

タウン・ホール Town Hall 

ハイストリート・モールHigh Street Mallを抜けてWilliam STに右折すると時計台があるタウン・ホールTown Hallが見えます。キングス広場Kings Squareにあります。

この建物は1887年ビクトリア女王戴冠50年記念でオープンされ、最近その当初の美しさに再改造されました。タウンホール内には市役所があり、会議、コンサート、結婚式など多様なイベントに使われています。

タウンホール内の観光案内所は年中無休で9am-5pm。

フリーマントル 刑務所Fremantle Prison 

タウンホールの前のWilliam STを駅と反対方向に進み、Parry STからFairbairn STに入り突き当たりが街を見下ろす小高い丘の上にあるフリーマントル刑務所です。CATバスだと3番で降り、4番方向へ進み、 Parry STに右折すると左側の丘の上へ階段を登ります。

10am-5pm、年中無休、ツアーは10am から30分ごと 5pm まで。オーディオ・ハンドセットによる日本語での無料説明があります。

人気のキャンドルライトツアー(実際は懐中電灯)は水・金の7:30pmから深夜(要予約Tel:9336 9200)。 叫び声がして人形が上から落ちてきたり、ここで唯一死刑執行された3人の自分の子供を殺した女の人が叫びながら出てきたり、脱獄囚が現れたりの演出もあるようです。

トンネル・ツアーは刑務所の下のトンネルの迷路を探検するもので、通常9amから出発です(予約必須)。

1950年代に囚人労働で建てられ1991年までは実際の刑務所として使用されていました。懲罰用独房や、絞首台などが見られます。スティーヴン・キングの原作で、 ティム・ロビンスや、モーガン・フリーマンが出演する名作映画「ショーシャンクの空に」のロケ地だそうです。

フリーマントル・マーケット Fremantle Market(マーケットの項と同じ) 

William STに戻り、直ぐのHenderson Streetにフリーマントル・マーケットがあります。通り抜けたSouth Terrace側が正面入り口です。オレンジCATの11番です。

1897年のビクトリア朝期の建物の中に、みやげ物屋、占い、アクセサリー店、生鮮食料店、飲食店など150以上の店がびっしり並び、入り口脇の道路では大道芸人もパフォーマンスすることがあります。日曜の夕方には大セールになります。

金曜9am-9pm、土曜9am-5pm、日曜10am-5pm、祝日の月曜日10am-5pmにオープン。 South TerraceとHenderson Streetの角にあります。www.fremantlemarkets.om.au

カプチーノ通り Cappuccino Strip 

フリーマントル・マーケットからSouth Terraceを駅の方向へ戻ると、多くのカフェ、レストランが密集している地帯が通称カプチーノ通りです。オレンジCATの10番です。South Terraceにあります。写真の左側にあるDOMEは多くの喫茶店を出しているチェーン店です。

エスプラナーデ・ホテル Esplanade Hotel 

カプチーノ通りと呼ばれるSouth TerraceからCollie STに左折し突き当りにあります。オレンジCATの23番です。コロニアル風の外観で天井を高く取ったロビー、インド洋に面したテラスレストランなど明るい南国の雰囲気があります。

ホテルの前の芝生の広がるエスプラナーデ公園The Esplanade Reserveの木陰はフリーマントル・ドクターFremantle Dotorの別名を持つ午後の海風が吹き、子供の遊び場やピクニックに最適です。 公園には観光案内所があり7:30am-4pmオープンです。

フィッシング・ボート・ハーバー Fishing Boat Harbour

Esplanade Hotelの前のエスプラナーデ公園The Esplanade Reserveを横切って線路を渡れるところを見極めて、渡り、News RDからフィッシング・ボート・ハーバーに出ます。

かってアメリカンズカップの舞台となった場所で、今はカフェとレストランがひしめいています。港に水揚げされる魚介類は輸出したりパースへ運ばれたり活気に満ちています。港にならぶレストランの水際の板張りの橋の上を歩いてみてください。

海難事故船舶博物館 Shipwreck Galleries

ニューズ・ロードNews RDからいかりが並ぶアンカー・ウォークを通り、線路を渡ってCliff STに入ったところにあります。1929年に難破したオランダ船バタビア号Bataviaなどの展示や、海の底から拾い出された品々がいろいろあります。入場料は無料(寄付)。毎日9:30-5pm。アンザック記念日とボクシングデイは1pm-5pm。

 

ラウンド・ハウスRound House

High STの先端のArthur's Headにあります。1831年に建てられた刑務所の跡で、監視官がいた広場と8つの独房が残っています。建物の旗竿には、国旗、WA州旗、アボリジニの旗、Fremantle市の旗、Fremantle港の旗が並んでいます。左端にぶら下がる黒い玉がTime Ballです。ワイヤで横竿に吊るされたTime Ballは、Perth天文台からの電気信号に基づき毎日ちょうど1時PMに大砲cannonを鳴らすのに合わせ、下に落とされ、航行する船は遠くからそれを見て時計を合わせていました。1900年に始まり、1937年には無線信号に代わりました。

1938年から観光用に1時PMに大砲cannonを鳴らすことが復活しました。歴史ありそうな大砲に似つかわしくない電気コードとテスターもどきがついていて、見物人の中から選ばれた人は、時間に合わせスイッチを押し、大砲を鳴らします。結構大きな音がします。

Round Houseから見たインド洋は晴天の下で鮮やかでした。逆側のFremantleの町並みも見事です。写真の遠くで見えないのがTown Hallです。

クリスマスとイースターの金曜日を除く毎日10:30am-3:30pmオープン。ゴールドコインの寄付が必要です。

海事博物館 WA Maritime Museum

ビクトリア埠頭Victoria Quayの方向に歩き埠頭に出たら左へA Shedの方へ行った突き当りにある。オレンジCATの25番で降ります。

博物館の屋根はボート史に輝く船を収容するため30mの高さがあります。海のスポーツやアドベンチャー分野での歴史的業績を示す品々が展示してあります。 レベル1は古いカヌーから1983年に常勝国アメリカからアメリカズカップを初めて奪ったオーストラシアU号の船体までの展示があります。

海事博物館の一部としてSlip Streetには第二次世界大戦時の造船台の上に潜水艦オーブンズ号が展示されています。

イーシェド・マーケットE-Shed Markets

フリーマントルのドッグに近接しているビクトリア埠頭Victoria Quayにあります。駅からパースと反対方向に数10m歩くと、金網が無くなり踏切があります。渡って駐車場の先にあります。駅から10分程度です。 お土産、特製ヌガー、美術工芸など専門店が80くらいとさまざまの店があり楽しめます。海辺のフードコート、カフェテラスとレストランがありますが、野菜や果物の店は1店しかありません。エアコンがあります。金曜―日曜と祝日の9am−5:30pmオープン。食事は9am-8pm

museum_artcentre museum_art_entrance アートセンターとフリーマントル歴史博物館
Fremantle Arts Centre & History Museum

1860年代に植民地時代の精神病院として囚人労働により建てられた石灰岩の華麗なネオ・ゴシック様式の建物で、美しい庭があります。Finnerty STとOrd STの角にあります。オレンジCATの6番で降ります。

アートセンターは各種展示や創作芸術、日曜は無料音楽会などが開催されます。フリーマントル歴史博物館 Fremantle History Museumと同じ敷地内で向かい合わせで、外からの入口は共通です。Christmas Day, Boxing Day, New Years DayとGood Fridayを除く、毎日10am-5pm。入場無料。Tel:9432 9555

フリーマントル歴史博物館 Fremantle History Museumは、フリーマントルの社会や遺産に関する博物館で、アートセンターFremantle Arts Centreと同じ敷地内で向かい合わせになります。日曜―金曜日10:00am-4:30pm、土曜、祝日1pm-5pm、日曜日 10:30am-4:30pm。Tel: 9430 7966

memorial_hill モニュメント・ヒル記念緑地 Monument Hill Memorial Reserve

オレンジCATの4番か5番で降りHigh STを登ります。フリーマントルの一番高いところで、360度展望で、遠くにパースやロットネス島が見えます。1928年に戦争を記念して建てられた碑が並んでいます。

チョコレート工場 Fremantle Chocolate Factory 

オレンジCATの15番South Terrace Charles STで降りて南に(先へ)行き、Lefroy RDとの角にあります。ガラスの向こう側で溶けたチョコレートを形に流し込んで余分な分をこそぎ取る手作りの工程が見られます。チョコレートにいろいろなものが入った商品が多く販売されています。試食はできません。10am-5pm、7days/week.  www.freochoc.com.au
Margaret RiverにもMargaret River Fudge Factoryと言う工場が、152 Bussell HWY Margaret River にあります。

スビアコSubiaco   
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Stationmart1

パースの郊外の街の中でも最も目覚しく発展していて、おしゃれで、しゃれた店が立ち並んでいます。地元の人はスビSUBIと呼びます。駅の北側にはWoolworthや、左(西)に行くとSubiaco Station Marketがあります。金土日曜日はすごい混雑です。



Subiaco Station Street Markets:スビアコ駅の北西直ぐにあり、花、果物、魚など生鮮食品からアンチークなど小物まで100以上の小さな店が並び、パースでは珍しい大変な人ごみになります。果物や野菜がかなり安く買えます。 金曜-日曜と、祝日の月曜日の9am-5:30pmまでオープン。


Subiaco Pavilion Markets: スビアコ駅の直ぐ南の交差点斜めにあり、工芸品、アンチィークなど小物店、占いの店、食べ物屋など小さな店があります。 木曜と金曜日10am-9:00pm、日曜と祝日10am-5pmまでオープン。



駅から南に延びるRokeby Roadや、東西へ延びるHay Streetには各国のレストランが並び、とくにイタリア系が多いのですが、スビアコ・ホテルやリーガル劇場Regal Theatreなどは歴史建築に指定され外観を保存されたまま中身を新しくしています。

Hay StreetにあるコロナードColonnadeショッピングセンターには有名ブランド品も多くあります。 Rokeby Roadを南に行き、Bagot Roadを渡ったところに公園があり、春10月に鮮やかなバラが咲いていました(左端の写真)。秋3月には多少しおれていました(左から2番目)。この緑地の市議会the Council chamberと図書館の間にあるスビアコ博物館Subiaco Museumはスビアコで建設された唯一残る当初の建物です。木曜−日曜、2-5pmオープン(問合せ9237 9227)

subi_museum

電車からも見えるスビアコ競技場 Subiaco OvalはオーストラリアルールのフットボールのWAのホームグランドになっています。

パースからFremantle線で3つ目のSubiaco駅下車。$1.3。パースのHay Streetを西へ3kmほど進むとSubiacoのHay Streetになります。

ギルフォードGuildford
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歴史的建造物などをめぐるルートが整備された1829年建設の古い街で、スワンバリーSwan Valleyの入り口にあたります。小さな街で半日でも回れるので一度は訪ねてみたいものです。

電車ならミッドランドMidland線でzone2($3.1)のGuildford駅で降ります。車ならGuildford Roadを北東へ行き、小さな橋でスワン川を渡ると左側にGuildford駅があります。

駅を降りて大きな並木のある道、ここからGuildford RoadがJames Streetに変わる、をパースと反対方向に歩く。ここがJames Street Antique Stripと言ってアンティークの店が数軒並んでいる。Johnson Streetの角には屋上に釣鐘状の屋根を乗せたGuildford Hotelがある。

Guildford Hotelを曲がって直ぐのWhiteman's Abroadという店は、B&B、Restaurantとカフェを兼ねていて、庭の花がきれいで建物中もすてきです。カフェやランチにいかがでしょうか。

Meadow Streetとの角まで行くとTown Hallがあり、ここでは4月から12月の第三日曜日10am-4pmにHeritage Marketが開かれる。また、2月、3月はStirling Squre Gardenで開かれる。出店10軒ほどがならぶ規模の小さなものである。写真はスターリング公園でのマーケットです。
Town Hallの前の踏切を渡り、Meadow Streetを北へ郵便局を過ぎ、左手にスターリング公園Stirling Squareを見ながら進むと、Guildford CourthouseがありVisitor Centreがある(9am-4pm)。ここで"Historic Guildford" という歴史を解説したパンフレットをもらえば裏の"Guildford Heritage Walk Trail"という3種類の街の回り方を示した地図が手に入る。いずれも20分から1時間で回れます。

Meadow Streetをさらに北へ進むと、橋の手前右側にラベンダー?の野原がありました。Swan Riverにかかる古い木のベーカーズ橋Barker's Bridgeからは、パースからのクルージングの船が通ったり、カヤックやボートを漕ぐ人を見ることができました。

ジュンダラップJoondalup 
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Perth中心から車でミッシェル・フリーウェイMitchell FWYを、あるいはJoondalup線で30分北へ行ったところにあります。パースがさらに発展するために開発された郊外の新興都市です。日本人から見るとパースにはまだまだ空き地がありますが、広い芝生の公園をつぶすことはしないというゆとり確保の考え方のようです。

ジュンダラップJoondalup駅前には巨大な駐車場、Woolworth, Coles, KmartがあるショッピングセンターLAKESIDE、シネマ・コンプレックスGRAND CINEMAS、レストラン、カフェなどがあり、日曜日以外はにぎやかです。

2006年5月からJoondalupにも無料のCATバスが走るようになりました。月-金の週日のみですが、8am-6pmまで15分毎に駅から周回コースを走ります。反時計回りの10番と時計回りの11番があります。祝日はLabour DayとFoundation Dayのみ運行します。

10分ほど東に歩き、新興住宅地の中を通り過ぎて行くと黒鳥のいるLake Joondalupがあり、たそがれ時には運がよければカンガルーに会えますし、バーベキューやブッシュウオークbushwalkする人で賑わいます。 www.joondalup.wa.gov.au

05年11月にはいやな声で鳴くからすが多くいましたし、ハエもパースよりはるかに多くいました。06年10月には両方とも気にならない程度でした。

リーダビルLeedervilleとクレアモントClaremont

 
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リーダビルLeederville

リーダビルLeederville駅を降りて高速道路をまたぐ歩道橋を東に渡り、降りたところに魚屋さんがあり、日本人の店員さんもいて魚を3枚におろしてもらったりすることができます。夏から秋には大きなゆでたロブスターが一匹2千円くらいでお勧めです。レストランも併設しています。

魚屋さんの前のOxford Streetにはしゃれたカフェ、レストランが並んでいます。

Joondalup線でパースから1つ目のLeederville駅下車。$2.6

クレアモントClaremont 

小さな町ですが、高級住宅地Dalkeith、Claremont、Peppermint Groveに近いだけに、クリアモント駅前のBay View Terraceを中心にスワン川沿いのパース周辺で一番しゃれたセンスの良い高級衣料品店、ブランドショップなどが並んでいます。

住宅街

 

パース市の近辺は山がないため、ちょっと高いところからはどこからでもパースのCityの高層ビルが見え、方向確認できる。
パースの住宅街のほとんどには歩道とグリーンベルト(vergeという)の並木があり、すべてがゆったりとして余裕がある。並木の手入れも行き届いている。広い道の両脇にさらにグリーンベルトがあるので、大きく空が開けより明るくなる。
しかし、このあたりの道路の裏側には裏道があり、そこは草も生えたままで表道路とは大違いに荒れ果てている場合が多い。カナダのバンクーバーのダウンタウンも、表と裏のギャップは大きかったが、裏道路は個人で手入れしないといけないなど事情によるのだろうか。

パース周辺はわずかな起伏があるので地平線までは見えないが、かなり遠くまでまっすぐな道が多く、変化が少なく楽しむジョギングにはきつい。
さればと、車がかなり通る道を走ってみても、これも中央と両側が緑なのは良いのだが、どこまで走っても周囲の景色がなかなか変わらない。グランドか、ランニングマシンの上を走っている気分だ。オーストラリアはうんざりするほど広い。

線路際や、スワン川沿いなどにサイクリング道路が整備されており、トレーニングには良いが、ゆっくり周囲の景色を楽しんで走る往年のジョガーには適さない。
線路際の道を走っていると、遠くにパースの高層ビルが見えた。パース方面から自転車が次々と走ってくる。そろそろ5pmだから多分4時半頃会社を出て自転車で帰る人たちだろう。そういえば、4月に滞在したCityのApartmentsの前の駐車場も、朝満杯になり、夕方4時ごろから減り始め6時半には完全に空になっていた。残業の習慣が無いそうで、それで勢い良く成長できるのだから、天然資源も含め豊かな国土はうらやましい。

パースには公園が多く、その多くはただただ芝生の広い原っぱです。はるばる、MT Lawley Golf Club に隣接する Yokine Reserve に着いた。とくに有名な公園ではないが、後ろを見ても、前を見ても芝生で、ここも走る苦しみだけがある。
この公園にも周囲にアンツーカーのジョギング用の道が用意されている。例によって走る必要の無いスタイルの良い女性が後ろから来て追い抜いていく。ちょっとだけ追従して楽しんだが、苦しみが勝ってあきらめた。また、もう一人追い抜いてゆく。
会社の昼休みのジョギングで、若い人にどんどん追い抜かれ、最初は無理したが、すぐあきらめるのに慣れてしまった。それが、会社生活でも役に立ったのが、トホホ、悔しい。
犬が喜んでフリスビーを追いかけているのと併走になって、あほらしくなってウォーキングに変えた。しばらく行くと子ども達がクリケットをやっていた。オーストラリアの子どもはどこにでも近くに広場があってうらやましい。

庭はもちろん塀際にも花が一杯の家も多く、それぞれが競いあうようである。日曜日に芝刈りするご主人もよく見かけられ、好きな人以外はそれも大変であろうが、通りすがりの身にとってはありがたい。

生垣のオブジェ。壁に薄く張り付いている。
道路脇の広場に木屑の山があった。木々の根元によくまかれていて、その上を歩くとクッションがよい、あの木屑である。パースでは並木などの手入れをきちんと行うので、大量の伐採くずが出る。それを専門の工場や、特別な車で処理して木屑にして、樹木の根元にまくのだそうだ。
目立たないが、ときどき見かけるこのポールには電話線の接続を変えるための端子板が入っている。Telstra ( 元オーストラリア国営電話会社)の保守の人がカバーを開けて工事しているのを見たことがある。

 
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周辺市 終わり