『トータル・フィアーズ』THE SUM OF ALL FEARS(2002年・米)
監督:フィル・アルデン・ロビンソン。
ロシア担当のCIA分析官ジャック・ライアンはロシア大統領の急死により、新たに大統領となった人物の人物像を解析するため急遽CIA長官に召集される。その頃中東戦争の際、行方不明になっていた核ミサイルがネオ・ナチの手に渡り、彼らはロシアとアメリカ両国を互いに衝突させ、大規模な戦争を巻き起こし、自らを台頭させるというとんでもない計画が実行しようとしていた。そしてその計画は実行され、ロシアとアメリカ両国の緊張は一気に高まる。 2002年8月19日(ヴァージンシネマズ泉北) |
『チョコレート』MONSTER'S BALL(2001年・米)
監督:マーク・フォスター
黒人嫌いの差別主義者の父親から思想や行動を押し付けられて暮らす州立刑務所に勤めるハンクは自分の息子ソニーにも彼が父親から受けている同じ態度で接していた。そして
黒人死刑囚の刑の執行の際、ストレスに耐え切れなくなったソニーをハンクは罵倒する。そんな父親に自分への愛情を感じられず、追い詰められたソニーはハンクの目の前で自殺してしまう。息子の死をきっかけに自らを見つめなおすハンクはある日息子を車に轢かれた黒人女性レティシアと出会い、互いの喪失感を埋めあうが、彼女は自分が刑を執行した死刑囚の妻だった。その事実を隠し、彼女との生活を切望するハンクだが・・・ 2002年9月1日(シネ・リーブル梅田) |
『太陽の雫』SUNSHINE(1999年)
監督:イシュトヴァーン・サボー
19世紀後半。父の死により家族を養うためにブタペストの醸造所で働くことになったエマヌエル・ゾネンシャインは25歳で独立し、父の残した薬草酒のレシピを元に「サンシャインの味」を造り成功を収める。ユダヤ人であることに誇りを持ち、二人の息子と養女とした弟の娘と妻、家族仲むつまじく暮らす彼らだが・・・。エマヌエルの息子、孫、そして曾孫。ゾネンシャイン一族3代の歴史がハンガリーの君主制、ファシズム、共産主義と大きく変動する歴史と共に描かれる。 |
『トーク・トゥ・ハー』TALK TO HER(2002年・スペイン)
監督:ペドロ・アルモドバル。 病院の一室。事故で昏睡状態となり、目覚めることのない女性アリシアに優しく話しかけながら彼女の体を拭き、髪や爪の手入れをする看護士のベニグノ。その姿をドアの隙間から見つめる一人の男マルコ。彼の彼女である女闘牛士のリディアも競技中の事故でアリシアと同じく昏睡状態で入院していた。ドアの外のマルコに気付き彼を招き入れるベニグノ。彼が以前観に行ったピナ・バウシュのステージで涙を流しながらステージをみつめていた男性だったことを思い出したベニグノは彼にアリシアへの愛を語る。愛しているからこそ献身的に彼女の世話をするベニグノ。愛しているはずの彼女に触れることも話しかけることも出来ないマルコ。いつしか深い友情で結ばれる二人だが、ベニグノのアリシアへの愛はとんでもない事件へと発展する。 2003年7月20日(心斎橋シネマ・ドゥ) |
『デブラ・ウィンガーを探して』FEARCHING FOR DEBRA WINGER(2002年・米)
監督:ロザンナ・アークエット。
女優であるロザンナ・アークエットは、女優であり母であるということの両立に悩み、『愛と青春の旅立ち』で一世を風靡し、女優としての確実なキャリアを積みながら突然引退した女優デブラ・ウィンガーはどう考えていたのだろうか?と考えた。そして出来上がったのが本作、デブラ・ウィンガーをはじめ総勢34人の映画界で活躍する女優たちへのインタビュー映画である。 2003年10月18日(心斎橋シネマ・ドゥ) |
『トロイ』TROY(2004年・米)
監督:ウォルフガング・ペーターゼン。
ギリシャの侵攻を避けるためにその連合国であるスパルタとの同盟を結んだトロイだが、その同盟の使者としてスパルタへ訪れていたトロイの王子パリスは、スパルタの王妃ヘレンと許されぬ恋に落ちていた。そして若さ故の情熱からヘレンをスパルタから奪い去ってしまう。スパルタの王メネラウスからこのことを聞かされたギリシャの王アガメムノンはトロイ侵攻の絶好の機会を得、トロイへの進撃を開始する。ギリシャ最強の戦士アキレスはアガメムノンに反感を抱き、当初参戦を拒むが自らの名を残すために参戦する。 2004年5月30日(TOHOシネマズ泉北) |
『デイ・アフター・トゥモロー』THE DAY AFTER TOMORROW(2004年・米)
監督:ローランド・エメリッヒ。 二酸化炭素の大量排出に伴ない地球温暖化が深刻化する中、古代気候学者のジャックは南極での調査結果からこのまま温暖化が進めば、北半球は氷河期に突入していくとニューデリーで開かれた地球温暖化国連会議で発表するが、そんな何十年も先の話で経済コストをあげるわけにはいかないとアメリカ副大統領に一笑されてしまう。ところが、時期をまたずして世界各国が前例のない異常気象に見舞われ、巨大ハリケーンがロスを襲い、大津波がマンハッタンを呑み込み、ニューヨークを寒波が襲い、ジャックが予想した北半球の氷河期への突入がまさに今起ころうとしていた。 2004年6月7日(TOHOシネマズ泉北) |
『トスカーナの休日』UNDER THE TUSCAN SUN(2003年・米)
監督:オードリー・ウェルズ。
作家のフランシスは思ってもみなかった離婚から、立ち直れず傷心の日々を過ごしていた。そんな彼女をみかねた友人のパティはフランシスに10日間のトスカーナ旅行をプレゼントする。トスカーナに着いても気持ちの晴れないフランシスだったが、ふとみかけた“ブラマソーレ(太陽に焦がれる者)”という名の家に惹かれ、衝動的に購入してしまう。築300年の家の修復工事をするうちに、自分らしさを取り戻していくフランシス・・・。 2004年8月2日(OS劇場C・A・P) |
『天国の青い蝶』THE BLUE BUTTERFLY(2004年・カナダ/英)
監督:レア・プール。
末期の脳腫瘍に侵され余命いくばくもない10歳の少年ピート。彼の夢は中南米の熱帯雨林にしか生息しない幻の青い蝶ブルーモルフォを自分の手で捕まえることだった。息子の夢を知った母親テレサはなんとしても彼の願いを叶えたいと昆虫学者アラン・オズボーンを訪ねる。ブルーモルフォを捕らえるには時期が遅すぎる・・・まして車椅子の少年をジャングルに連れて行くことなんか出来ないと最初はあっさりと断ったアランだが、ピートの熱意に負け、彼の願いを聞き入れる。アランと共に念願の夢を叶えるためにジャングルへと進むピート。そこで彼を待っていたのは幻の青い蝶がもたらす奇跡だった。 2004年9月13日(シネ・リーブル梅田) |
『大統領の理髪師』THE PRESIDENT'S BARBER(2004年・韓国)
監督:イム・チャンサン。
1960年代の韓国。大統領官邸のある町で床屋を営むソン・ハンモは学はないが、大人しくマジメでその町に住む他の人たち同様、ただただ大統領の住む町に住んでいるということだけで大統領支持者で、李承晩大統領の選挙では不正な手段に手を貸し、軍事クーデターで大統領が朴正熙に替われば店に朴正熙大統領の写真を飾るという政治には程遠い善意の人。そんな彼がある日大統領官邸に出入りする大統領専用の理髪師に選ばれてしまう。そして彼は朴大統領の就任から暗殺まで、大統領官邸に出入りし、政治の裏と表を目撃することになる。 2005年4月11日(パラダイススクエア) |
『単騎、千里を走る。』(2005年中国)
監督:チャン・イーモウ。
小さな漁村で一人暮らす高田の元に息子健一の嫁から、健一が緊急入院したとの連絡が入る。長年の確執から言葉を交わすことすらなくなった二人。今なら和解できるのではという嫁の言葉に病室まで行くが、その病室から聞こえる息子の拒絶の声。そしてその時嫁から渡された一本のビデオにより、健一が中国麗江市に古くから伝わる仮面舞踏劇に魅せられていた事、仮面劇の一つである「単騎、千里を走る。」を撮影するために再度中国を訪れる約束をしていたことを知る。息子のために出来ることは自らが息子の代わりに「単騎、千里を走る。」を撮影することだと考えた高田は単身中国へと渡る。そしてそこで高田が得たものは・・・。 2006年1月30日(TOHOシネマズ泉北) |
『ダ・ヴィンチ・コード』THE DA VINCI CODE(2006年・米)
監督:ロン・ハワード。
ある日、ルーブル美術館内で館長のジャック・ソニエールが何者かに殺害される。全裸で奇妙な形で横たわる死体の周りには不可解な暗号らしきものが記されていた。そしてその容疑者として講演のためにパリに滞在していた宗教象徴学者であるハーバード大教授ロバート・ラングドンが、事件現場に連行される。ソニエールとの会見の約束があったことで、事情を聞かれるために呼び出されたと思っていたラングドンだが、そこに現れた暗号解読官ソフィー・ヌヴーから彼を呼び出したファーシュ警部の真意を聞き、死体の側の暗号を解き事件を解決するためにはラングドンの協力が必要だとするソフィーと共に警察の手を逃れルーブル美術館を後にする。死体の側にあった暗号はソニエールの手によるダイイングメッセージだった。そしてその暗号が示すものは・・・。 2006年6月5日(TOHOシネマズ泉北) |
『太陽』The Sun(2005年・露)
監督:アレクサンドル・ソクーロフ。
1945年8月。地下防空壕で起居する昭和天皇。戦況は日々悪化の一途を辿っているのに、本当のことが天皇には報告されない御前会議。戦争など天皇には関係ないですよとばかりに淡々と消化される毎日のスケジュール。街が焼き尽くされる夢にうなされる天皇。やがて戦争は終結し、マッカーサーとの対面により、「現人神」であった天皇が「人間」へと変わる。 2006年10月23日(MOVIX堺) |
『トンマッコルへようこそ』Welcome To Dongmakgol(2005年・韓国)
監督:パク・クァンヒョン。
1950年。朝鮮戦争の最中、一機の戦闘機が墜落。その機に乗っていた連合軍兵士スミスは山奥の小さなトンマッコルという村の村人に助けられる。彼が村人に助けられてからしばらくして2組のお客様がトンマッコルを訪れる。二人の国軍の兵士と三人の人民軍の兵士。彼らは互いに違う場所で道に迷いそれぞれに親切なトンマッコルの村人に助けられ、案内されて村にやってくる。最初は互いに敵同士ということで睨みあう二組だが、やがて武器も戦争も何も知らない村人たちの雰囲気に彼らの気持ちが次第に打ち解けていく。しかし平和でのんきなこの村にも戦争の危機がやってくる。 2006年11月6日(動物園前シネフェスタ) |
『父親たちの星条旗』Flags of Our Fathers(2006年・米)
監督:クリント・イーストウッド。
1945年2月16日。米軍は硫黄島へと上陸した。この島を米軍の手中に納め、日本本土攻撃の足場とするためであった。連合軍は当初、兵力の差からこの硫黄島奪取の作戦は5日間で終了する予定にしていた。ところが日本軍の猛攻は凄まじく、この小さな島で36日間に渡る戦いが繰り広げられた。
その戦いの最中、米軍兵士たちは勝利のシンボルとして摺鉢山に星条旗を掲げる。そしてその時の写真が長引く戦況に疲れたアメリカ国民の士気を高めるために大きく新聞で採り上げられ旗を掲げる兵士たちは忽ち英雄として祭り上げられる。旗を掲げた兵士6人のうち生き残ったジョン・ブラッドリー、レイニー・ギャグノン、アイラ・ヘイズの3人は、戦地から帰還させられ、硫黄島の英雄として国債販売のためのキャンペーンに借り出される。 2006年11月13日(TOHOシネマズ泉北) |
『トゥモロー・ワールド』 CHILDREN OF MEN(2006年・英)
監督:アルフォンソ・キュアロン。
西暦2027年。人類は生殖能力をなくし、18年に渡り一人の子供が生まれず、世界各地に紛争やテロが蔓延し、多くの国が今や無政府状態となっていた。唯一政府としての機能を保ち、国家として成り立っていたイギリスは、すべての移民者を徹底して締め出していた。そんな中、エネルギー省に勤めるセオは別れた妻であり、地下組織Fishのリーダーでもあるジュリアンから、移民の少女キーをヒューマンプロジェクトに引き渡すための通行証を用意して欲しいと頼まれる。セオが用意した通行証は同行者としてセオが必要なものであったため、セオは彼らと行動を共にするが・・・。 2006年11月27日(TOHOシネマズ泉北) |
『ドリーム・ガールズ』Dream Girls(2006年・米)
監督:ビル・コンドン。
1962年のデトロイト。エフィー、ローレル、ディーナの三人は"ドリーメッツ"というトリオを組み、デトロイト・シアターの公開新人オーディションの舞台にいた。中古車販売の傍ら、音楽業界への進出も目論んでいたカーティスは彼女たちの才能に目をつけ、オーディションの選考から彼女たちをわざと落とさせ、彼女たちをデトロイト・シアターの人気歌手ジミー・アーリーのバック・コーラスへと売り込む。ジミー・アーリーの歌声と見事にマッチした彼女たちの歌声の人気はデトロイトだけに留まらず全米の注目をも集め出した。マネージャーとしての辣腕を揮うカーティスは彼女たちをバック・コーラスからはずし"ドリーム・ガールズ"としてボーカルグループとして売り出し、彼のショー・ビジネスへの野望は留まることを知らず、やがて自分たちのレーベル"レインボー・レコード"を立ち上げる。今までの黒人の枠を破り快進撃を続ける彼らだったが、少しづつ不協和音が聞こえだす。 2007年2月27日(TOHOシネマズ泉北) |
『ツォツィ』 TSOTSI(2005年・英/南ア)
監督:ギャヴィン・フッド。
南アフリカのヨハネスブルグ。ツォツィ(不良)と呼ばれる少年と3人の仲間。彼らは富裕階級の人を襲い暴力で金品を奪う生活をしていた。ある日ツォツィは仲間と揉めたことで、一人で高級住宅街へ行き、黒人女性の運転する車を奪って逃走する。彼は金目のものを漁り車を乗り捨てようとするが、なんと後部座席に赤ん坊が乗っていた。一度はそのまま立ち去ろうとしたツォツィだが、なぜかその赤ん坊を紙袋に入れ自宅に連れ帰る。赤ん坊と接することで、呼び覚まされる彼の記憶。そして少しづつ彼の中の何かが変わっていく。 2007年5月21日(シネ・リーブル梅田) |