『スチュアート・リトル』

監督:ロブ・ミンコフ
脚本:M.ナイト・シャマラン
出演:ジーナ・デイビス。ヒュー・ローリー。ジョナサン・リップニッキー
声の出演:マイケル・J・フォックス(スチュアート)

リトル家のやさしいパパとママはかわいい息子ジョージのために弟を引き取るために養護施設に出掛ける。たくさんいるかわいい子供たちの中から一人を決めることに悩んでいた夫妻に声をかけ一人一人の説明をはじめる一匹の白いネズミ。彼の賢さと家族に憧れるいじらしさに一目で彼が気に入った夫妻は彼を養子にすることに決め、彼はスチュアート・リトルとしてリトル家の一員となることに・・・。しかし、弟が出来ると大喜びして期待していたジョージはやってきた弟が人間ではなくネズミだったことにショックを受け、スチュアートと話をすることさえしない。おまけに猫のスノーベルは猫がネズミのペットという状況に腹がたって仕方がない。ところがある日スノーベルの友達のノラ猫モンティに追いかけられスチュアートが逃げ込んだ先はジョージの部屋。そしてそこにある様々に模型にスチュアートは大興奮!「一緒に遊んでいい?」とジョージと遊ぶうちにジョージは弟はダメだけど、友達ならといつしか二人?は仲良くなり、作りかけのヨットの模型を二人で完成させ、ヨットレースに出場することになる。ヨットレースの結果は?その後スチュアートは本当の家族になれるのか?
スチュアートがとにかくかわいい!本当にあんなネズミがいたらいいのに・・・。(笑)そしてネズミと言えば猫。もちろんネズミが主人公だと必ず猫は敵役なんだけど、その猫たちがまたかわいい。特にスノーベルいい味だしてます。CMでも流れていたスチュアートを食っちゃうシーンで、「家族を食べちゃだめでしょ!出しなさい」と言われてスチュアートをはなした後の表情がなんともいえず哀愁をおびてていいんだなぁ。ネズミの映画だけど、猫好き必見だと思います。セントラルパークでのスチュアートと猫たちの追いかけっこも実に面白くて楽しいです。ほのぼのとほんわかしたい気分になりたいときにお奨めの映画ですね。こういう動物もの?の映画はあまりはずれがないから好きだな。

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『スティグマータ 聖痕』

監督:ルパート・ウェインライト
出演:パトリシア・アークエット。ガブリエル・バーン。

ブラジル南東部ベロキントの小さな教会のマリア像がアラメイダ神父の死去とともに血の涙を流し始めた。その噂を聞きつけたバチカンの偽の奇跡を暴くことを仕事としている科学者でもあるアンドリュー神父が調査に赴き、これは本物である可能性が高いと主張するが、調査の中止を命じられる。その頃そのアラメイダ神父のロザリオが観光客に売り飛ばされ、アメリカの美容師フランキーの手元に渡っていた。そしてそのロザリオを手にしてから彼女を不思議な現象が襲うようになる。
それが"聖痕現象"であるかもしれないという報告をもらったバチカンはすぐさまアンドリュー神父を調査に向かわせたが、無神論者のフランキーに"聖痕現象"はあり得ないと判断する。しかしその後も彼女には傷痕が増えつづけ、意味不明の言葉まで発するようになる。う〜ん・・・何かイマイチ迫力に欠ける映画でしたね。σ(^-^)が無神論者だからわからないのか?とするとこれはキリスト教信者だと「おぉ!」となる映画なのかな?もしそうじゃなくバチカンの陰謀というか・・・策略というか・・・そういったものも加味したものだとすれば、まさしくお粗末としかいいようがないのではないかなぁ。どっちにしても中途半端なような気がする。内容はともかくこれは「ホラー」なんだと言い切ったとしたらどうなるか?・・・これまた「ホラー」としてもお粗末でしょうねぇ。なんたって怖がりのσ(^-^)が怖くなかったんだから(苦笑)。ま、ガブリエル・バーンがかっこよかったから良しとしようかな。ガブリエル・バーンって苦悩するしぶ〜い役がとっても似合うなぁと再確認させてくれた映画です。(^^;)

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『スティル・クレイジー』

監督:ブライアン・ギブソン
出演:スティーブン・レイ。ビリー・コノリー。ジミー・ネイル。

70年代一世を風靡したロックバンド「ストレンジ・フルーツ」。彼らはボーカルのキースを酒とドラッグで亡くしたあと、ギタリストでキースの兄であるブライアンも薬づけでおかしくなり、キースの後釜のボーカルのレイとの仲もうまくいかずに人気は下降し、ウィズベックの野外ロック・コンサートで落雷により中断された演奏を最後に姿を消した。
それから20年、再結成の話が持ち上がり、キーボードのトニーとマネージャーのカレンは死んだと噂されるブライアン以外のメンバーを集め、ウィズベック20周年記念フェスティバルを目指し、まずはヨーロッパツアーとは名ばかりの地方のドサ回りに出発する。未だに過去に未練たらたらで自称ロッカーと言いながらコンドームの販売員をしているトニー。何とか音楽界に繋がっているけれど名声は遠い昔なのに未だに過去のスタイルのまま生活しているレイ。借金だらけでトレーラー住まいのビーノ。唯一まともなのが、音楽への未練はあるもののちゃんと家族を持ち、しっかりとカタギの屋根職人として生活しているレス。一癖も二癖もあるこの連中がすごくいい。胃が弱ってたり、足腰にガタきてたりすっかりと年くっちゃったロッカーたちの悲哀がにじみ出てる。 特にボーカルのレイがいい。あのメイク。昔の特撮ものに出てきた死神博士だったか男爵だったかは忘れちゃったけど・・・とにかく死神なんたらってのを思い出しちゃったよ(笑)。でも彼が昔のように・・・いや、昔以上の歌を歌うようになる頃にはメイクも派手な衣装もないっていうのが憎い演出ですね。そして音楽を扱った映画でCD買いに行こうと思わせない映画なんてつまんないと思っているのですが、この映画のCDは絶対に買いです。

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『ストレイト・ストーリー』

監督:デイヴィッド・リンチ
出演:リチャード・ファーンズワース。シシー・スペイセク。ハリー・ディーン・スタントン。

アメリカ・アイオワ州ローレンスに住む73歳のアルヴィン・ストレイトは、自分自身体の衰えを自覚していたが、医者が勧める検査を拒否し、すっかり弱くなった足に対する歩行器すら拒否し、2本の杖を使っていた。そんなある日10年前に仲違いし、別れたままになっている兄ライルが倒れたという連絡が入る。どうしても今会わなければと思うアルヴィンだが、ライルの家はローレンスから560km離れたウィスコンシン州。車で行けば1日の距離だが、アルヴィンは免許を持っていない。しかし自力で行かなければ意味がないと考えるアルヴィンは自分で小さなトレーラーを作りそれを取り付けたトラクターで560kmの長い旅に出る。もう一度兄と二人で夜空の星を見る事を楽しみにして・・・
ボコボコとただまっすぐに続く田舎道を走るトラクター。トウモロコシ畑。緑の木々・・・。情景がすごくいい。そして旅の途中で出会う人々。この人たちもいい。でもやはり一番いいのは頑固だけど、長い年月生きてきた中でいろんなものを噛み砕いてきて得たものをこれ見よがしではなくフツフツと感じさせるアルヴィン。アルヴィン役のリチャード・ファーンズワースがとても素敵です。口には出さないけど、心から娘を愛しているというのが娘と関わるシーンすべてに現れているし、車に轢かれた鹿を食っちゃうシーンでは、それをみつめる鹿たちの目線をさけようとする仕草がなんとも言えないくらいいいです。そしてやっとたどり着いたライルの家、出てきたライルがふと目をやったその先にあるトラクターをじっとみつめる目。トラクターをみただけで、アルヴィンの自分への思いをすべて読み取ったその目をみたとき、思わずウルウルしてしまいました。σ(^-^)が好きな映画がまた一本増えました。

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『スパイキッズ』SPY KIDS(2001年・米)

監督:ロバート・ロドリゲス
出演:アントニオ・バンデラス。カーラ・グギノ。ダリル・サバラ。アレクサ・ヴェガ。

世界最強のスパイだった二人が恋をして結婚。今ではカルメンとジュニという二人の子供の良きパパとママ。そんなある日何人ものスパイが行方不明となる事件が起こり引退したはずの二人が9年ぶりに仕事に復活するが、悪の組織に捕えられるという非常事態発生。この非常事態に初めてダサいと思っていた両親がスパイだったことを知ったカルメンとジュニは「スパイの教則本」と数々のスパイ道具を駆使して両親救出に向かう。
アハハ・・・なんともバカバカしいけど面白い。いかにも特撮ですよってのがバレバレの映像もまたおかしくて懐かしくっていいな。それにアントニオ・バンデラスの演技もなんだか楽しそうだ。子供と楽しんで観るにはいいんじゃないでしょうか?弟ジュニのお決まりのパターンのおとぼけ演技もかわいいしね。サムサムっていう親指だけのキャラもいいんだ。このキャラ日本語にすると「オヤユービン」?かわいくねぇ!(爆)なんてバカなことを言ってみたくなるくらいにベタだけど笑える楽しい映画です。ラストのジョージ・クルーニーには驚いたな。「え?ノンクレジット?」と思って観てたらちゃんとクレジットされてたよ(笑)。あのまま顔出さずにノンクレジットって方がもっと楽しめたのに。

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『スピード王』(1950年・米)

監督:クラレンス・ブラウン
出演:クラーク・ゲーブル。バーバラ・スタンウィック。

怖いもの知らずでいつも辛辣なコラムを書き売れっ子コラムニストのレジーナが、次の題材に選んだのはある事故をきっかけに悪役となり嫌われ者だが、腕は一流のレーサーのマイク。早速レース場に赴き、彼にインタビューするが、彼の態度に悪印象を持ったレジーナの目の前でまたも事故が起こる。そして彼女が書いた記事はまるでマイクがわざと殺したかのような記事でそのおかげでマイクはレースから退くことになる。その後彼がサーカスにいることを知ったレジーナはまたしても彼の元へ赴くが、そこでもまた彼女はマイクに辛辣な言葉を浴びせる。怒ったマイクはレジーナを平手打ち、そして強引にキス・・・。そのことがきっかけでレジーナの心の中のマイクが違った存在となり・・・。
いつも強気の女が強い男の強い態度にホロッってまいってしまうというよくあるパターンの恋愛ドラマなんですが、やっぱクラーク・ゲーブルだから成り立っているって映画ですね。きっとこの時代、とにかくこの人使って撮ればいい!って映画多いんでしょうね。結構あらは多いです。日本語タイトルからして荒っぽいですもんね(^^;)。原題の「To please a lady」がどうしたらこんなタイトルになるんだが・・・(笑)。ただびっくりしたのはレースシーン。この時代のレースって本当にあんなのだったんでしょうけど、あれじゃちょっとした事故でもすぐ死んじゃうよ。ヘルメットにゴーグル、服はポロシャツやTシャツなんですもの。車は勿論オープンカー。スピードは200キロ強なんだけど、でも危ないことには間違いはない。50年でいろんな物が進化したんですねぇ。

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『スペース カウボーイ』(2000年・米)

監督・製作:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド。トミー・リー・ジョーンズ。ドナルド・サザーランド。ジェームズ・ガーナー。

1958年。フランク、ホーク、ジェリー、タンクの4人は「チーム・ダイダロス」としてアメリカ初の宇宙飛行士として宇宙に飛び立つはずだったが、土壇場でその役目は一匹のチンパンジーにとって変わられた。それから40年。フランクが設計したシステムを搭載したロシアの通信衛星が故障し、大気圏外で修理をしなくてはならない。しかもそのシステムは古く現在のエンジニアでは修理不可能なため設計した当人であるフランクの元にその依頼が舞い込む。NASAはフランクにその修理の方法を伝授させるだけのつもりだったのが、フランクは40年前のメンバー「チーム・ダイダロス」を宇宙に行かせることを条件に修理を引き受けるという。仕方なく若い宇宙飛行士と同じテストに合格することを引きかえ条件とし、彼らのトレーニングが始まる。
40年前に果たせなかった夢のために、このチャンスを生かそうとがんばる4人が最高に素敵です。でも、そこはしっかりと人生経験を積んだ4人、しゃにむにがんばるのじゃなくって、どこか狡猾さも織り交ぜながら・・・っていうのが余計にかっこいいんですよね。そしてこのキャスティングをしたイーストウッドに感謝。トミー・リー・ジョーンズはσ(^-^)好きなんでもう出ているだけでもいいんですが、これまた一番おいしい役もらっちゃって、すべての場面でのすべての表情が素敵だ・・・なんてかっこいいんだ。ジェームズ・ガーナーは「ロックフォードの事件メモ」が大好きで昔はかかさず観てました。(確かその頃σ(^-^)は小学生でしたが・・・)そしてそのロックフォードのイメージそのままに飄々と場を和ます彼ならではの役でよかったし、ドナルド・サザーランドは色気たっぷりの女好きを知的な2枚目(ちょっとアクが強すぎで悪人顔にも見えますが・・・)なんで嫌味なく演じてますし、もう4人が4人とも頑固でやんちゃないいおやじを演じてくれてます。若い俳優には何の魅力も感じない「おやじ好き」のσ(^-^)には最高においしい映画でした。

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『スリー・キングス』

監督:デイビッド・O・ラッセル
出演:ジョージ・クルーニー。マーク・ウォールバーグ。アイス・キューブ。

湾岸戦争の停戦が公表され、やっと終結した頃、イラク砂漠のベースキャンプに降伏して捕虜として捕らえられた一人のイラク軍兵士が一枚の地図を隠し持っていた。どうやらその地図はイラク軍がクェートから奪った金塊の隠し場所を記したものらしい。トロイ、チーフ、コンラッドの三人がこっそりその地図を検討しているところにその地図の噂を聞きつけたアーチーがやってきて、金塊を手にし、退役後の人生を変えるんだと三人を引き連れて金塊探しへと出掛ける。そしてその地図の場所で彼らが見たものは、金塊とイラク国民軍に捕えられた反体制派のイラク人たちだった。
映画がはじまってしばらくは、何だかあまり面白くなかったんですよねぇ。登場人物が妙に淡々としているせいか「金塊を探しにいこうぜ!」という軽いノリもないし、銃で撃たれると胆汁が出てどうこう・・・という映像もなんとも陳腐に感じましたし、こりゃσ(^-^)にはあわないな・・・などと思いつつ観ていると、金塊を見つけたあたりから俄然面白くなってきた。そうなんですよ。この映画金塊探しが目的じゃないんですよ。だから当初はあまり面白く感じなかったんだ。いわゆる「大儀」ってやつが感じ取れなかったせいなんですよね。そして金塊を見つけた、それと同時にイラク国民軍に虐待され、あっさり銃殺されてしまう反体制派の一般のイラク人を見る。そのことにより変わっていく彼らの中にやっと「大儀」がみつかるんですよ。アメリカは世界の警察だなどと豪語していることに対する批判を見事にブラックユーモア的に描いた作品だと思います。

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『スリーピー・ホロウ』

監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・ディップ。クリスティーナ・リッチ。クリストファー・ウォーケン。

1799年。ニューヨークの若き検事イカボットは、現在の捜査のやり方に不満を持ち、もっと科学的な捜査が必要だと裁判官に訴えていた。そこで裁判官はその科学的捜査で事件を解決してこいとニューヨークから遠く離れた村スリーピーホローに向かわせる。しかしそこでおこっている事件とは、村に古くから伝わる首なし騎士により村人が襲われ、しかもその首を首なし騎士が持ち去っているというものだった。科学捜査に燃えるイカボットははなっからそんな話など信じず、首なし騎士を騙った人間の仕業だと調査をはじめるが・・・。
何度も言っているようですが、σ(^-^)は怖がりです。従ってホラーなどというものは絶対にダメなんです。この作品もCMのイメージで非常に怖そうに感じていたので、今まで観ないでいたのですが、レンタル屋でこれといって借りるものもなく仕方なく手にし、恐る恐る観たんですが・・・。こんなに楽しい作品だとは・・・。いやぁ、実に面白い。あのCMはきっと失敗ですよ。こんなに面白い作品だとは思ってもみませんでした。イカボット役のジョニー・ディップがいい。なんともくそまじめな顔して妙にコミカルなんですよね。科学捜査だと言ってなんとも訳のわかんない器具取り揃えて、しかも遺体を解剖するシーンでは、実は一度も解剖したことなくって本を片手に取り掛かり、部屋から出てきたときには見事に血まみれ(笑)。怖いはずの首なし騎士は、亡霊のくせに馬に引きずわれるは、馬車の下敷きになるは・・・。なんだかお茶目なんだよねぇ。好きだなこういうの。

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『宋家の三姉妹』(1997年・香港/日本)

監督:メイベル・チャン
出演:マギー・チャン。ミシェール・ヨー。ヴィヴィアン・ウー。

今世紀初頭の中国「ひとりは金を愛し、ひとりは権力を愛し、ひとりは祖国を愛した」3人の女性。三姉妹。長女・宋靄齢は大財閥の御曹司・孔祥熙と結婚し大財閥となり、次女・宋慶齢は革命家孫文と結婚し、孫文とともに情熱をすべてを革命に捧げ、三女・宋美齢は野心あふれる若き軍司令官のちに国民党政府最高指導者蒋介石と結婚する。辛亥革命、西安事件、日中戦争、国共内戦。濁流のように押し寄せる大きな歴史の流れの中で各々の生き方を見出す三姉妹の愛の物語。
すみません。σ(^-^)中国の歴史全く知りませんでした。学校で習った覚えはあるのですが、すっかり記憶の彼方へ忘れ去られていて、この映画を観てなんてすごい歴史なんだと驚嘆したぐらいです。歴史の流れの中で敵対する立場となってしまう三姉妹が、それでもお互いの絆を守り、出来うる限りの愛情でお互いを思いやる強さに感動しました。そしてこの3人が3人とも自らの人生に誇りを持ち、自らの愛を貫く生き様がすごい。冒頭のこの映画のコピーはちょっと違うと感じさせられました。「ひとりは金を愛し」長女の宋靄齢は金を愛した訳ではない。確かに大財閥となったが、金で何でも片付くとは決して考えてはいない。蒋介石と美齢が乗った飛行機が滑走路の照明を破壊されたために着陸出来ないとき、「こういう時ならお金が利用出来る」と何台もの車を集め、そのヘッドライトで滑走路を照らす。「ひとりは権力を愛し」三女の美齢は確かに次女慶齢に対抗し、自分も中国のリンカーンとなるかもしれない男の元に嫁ぐが、蒋介石を助けに行くシーンで彼女は共の男にもし何かあったらこれで私を殺してくれと拳銃を託す。権力を愛したなんて単純なものではない。「ひとりは祖国を愛し」確かに祖国を思う気持ちは強いかもしれないしかし次女慶齢は自分が愛した男孫文の遺志を貫いただけ。3人とも祖国を思う気持ちはかわらない。この映画は本当に壮大な愛の物語でした。

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『スパイ・ゲーム』SPY GAME(2001年・米)

監督:トニー・スコット。
出演:ロバート・レッドフォード。ブラッド・ピット。キャサリン・マコーマック。

CIAエージェントとして最後の日を迎えようとしているネイサン・ミューラーの元にかつて彼がCIAエージェントに育て上げ、彼の部下として活躍したトム・ビショップが中国で逮捕拘束されたという知らせが届く。上層部からビショップの資料の提出を求められたミューラーは、密かに彼の資料を破棄し上層部の様子を探るために幹部たちが集結する会議室に赴く。上層部の決定はビショップの見殺しと知ったミューラーは彼らにビショップとの経緯を説明しながら密かに独自でビショップ救出の作戦を立てる。
なんだかちょっと消化不良という感じが残ってしまった。レッドフォード演じるミューラーをかっこよく描きすぎてしまったせいかいまひとつ面白味に欠けるような気がした。確かにしたたかに上層部を出し抜いて、ビショップを救出しようとするミューラーの行動は地味だけど見せてくれる・・・という感じはするのだが、なんだか簡単に、しかもそんなんでいいの?と思わせる安直さがやたらと気になってしまう。そもそもビショップが中国で捕われた理由が・・・ねぇ・・・。ま、レッドフォードとブラピの師弟共演!っていうノリだけでよしとしなきゃいけない作品なのかな。でも・・・でも・・・でも・・・レッドフォードファンの方ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!レッドフォードのアップつらい!元々が美しすぎたせいか、なんだか見ていて痛々しくって・・・。まだ64歳。ポール・ニューマンやイーストウッドよりも若いのになんでだろ?髪の毛フサフサしすぎ?若いときから髪型変わってないから?ポール・ニューマンやイーストウッドに比べて顔の油分抜けすぎ?いや〜ん。口閉じたアップ歯抜けのおじいちゃんみたい〜・・・はっ!・・・キャー!ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさ〜い!

2002年1月2日(ヴァージンシネマズ泉北)

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『シッピング・ニュース』THE SHIPPING NEWS(2001年・米)

監督:ラッセ・ハルストレム。
出演:ケヴィン・スペイシー。ジュリアン・ムーア。ジュディ・デンチ。

父親の暴力的な育て方により自分に自身がなく、ただ日々を送っているだけのようなクオイル。唯一自分を必要としてくれたはずの妻ペタルも愚鈍な夫に見向きもせず娘を夫にまかせ他の男達と奔放に遊びまわっていた。それでも妻と娘を愛し、何事もないかのように毎日を送るクオイルに突然ふりかかる悲劇。両親の死と妻の死。深い悲しみに沈むクオイルに叔母アグニスは故郷であるニューファンドランド島へ一緒に帰ることを勧める。そしてその島で彼の新しい人生が始まる。
自分に自身を持てず、常に萎縮し、人生に苦悩し、うつむいて生きるクオイルが人間として自身を取り戻し再生していく物語。クオイルだけではなく登場人物みんなが心の奥深くしまいこんだ悲しみの塊を解き放つ物語。淡々としたやさしい物語だ。私としては「癒し系」なんてちゃちな言葉でくくってしまわないで欲しいな。ただこの物語をもっと濃厚なものとするには1時間52分という上映時間は短すぎるかもしれない。鬱屈した日々を送るクオイルを描く時間がもう少し欲しいような気がする。立ち直りもちょっと早いかな?あ、決してスペイシー様をもっと長く観ていたいからではないですよ(笑)。スペイシー様は十分に堪能させていただきました。自身なげにとぼとぼと歩くスペイシー様思わず抱きしめたいくらいだ。ゴミ箱に捨てられた一生懸命書いた長い原稿を同僚が拾い上げて目を通そうとしてくれたときにキャスター付きのイスに座ったままその同僚のそばにひょこひょこと寄って行くシーンがすごくかわいい!このシーン好きだぁ。パソコン「IBM」に変えようかなぁ?(謎)

2002年3月31日(アポロシネマプラス1)

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『スパイダーマン』SPIDER-MAN(2002年・米)

監督:サム・ライミ。
出演:トビー・マグワイア。ウィレム・デフォー。キルスティン・ダンスト。

ごく普通の高校生のピーター・パーカーはある日課外授業で遺伝子を組替えたスーパースパイダーを見学に出かけ、そこで逃げ出した1匹のスーパースパーダーに刺されてしまう。そのことにより彼の身体は異変を起こし、スーパースパイダーの持つ特性がすべて彼のものとなる。思いがけず身についた驚異のパワーに有頂天になるピーター。彼の様子がおかしいことに気付いた叔父は彼に「大いなる力には大いなる責任がついてくる」と諭すが、彼の耳には入らない。しかしまもなく彼はその言葉の意味を思い知らされることになる。彼が自らの大いなる力を自らのためにだけ使い、人のために使わなかったために父親代わりの叔父を死に至らしめてしまうことになる。自分の愚かさに悔やみ苦しむピーターはやがてその力を叔父の言葉の実践として正義のために使うことを決意する。
はじめスパイダーマンってスーパーマンと同じスーパーヒーローだと思っていたので、その役がトビー・マグワイアということでなんだかすごく違和感を感じていた。でも冴えない高校生が偶然に力を手にして・・・という話を聞いて納得。そして納得したそのままにトビー・マグワイアは悩めるヒーローを見事に演じている。それにこの役のためか以前よりずっとたくましくなった彼はなかなかかっこいいです。グリーンゴブリンのウィレム・デフォーもいい。悪役もいい役もこなす彼ならではで1本の映画で善と悪をしっかりと演じている。あの鏡の前の善と悪の対話シーンはすごい。腕の見せ所だぜと言わんばかりの演技でしたね。勧善懲悪の完全ヒーローものとは違う少し重みのあるストーリー展開。パート2が今からすごく楽しみです。ただひとつ映画を観終わってすごく気になったのが、最終的なあのスパイダーマンの衣装。デザインはピーターだけど作ったのは誰?私はてっきり叔父さんが亡くなって事の次第を叔母さんに打ち明けて叔母さんが作ってくれるんだと思ってたんだけど、そうじゃなかったし・・・縫製も自分でやったのかなぁ?そうそうこれ観る前にあちこちで聞いていたキルスティン・ダンストの悪評には、なるほどごもっともと納得。ここであえて私が言うまでもないので割愛させていただきます。(笑)

2002年6月1日(アポロシネマ)

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『スクービー・ドゥー』SCOOBY-DOO(2002年・米)

監督:ラジャ・ゴズネル。
出演:サラ・ミッシェル・ゲラー。マシュー・リラード。リンダ・カーデリーニ。ローワン・アトキンソン。

数々のミステリー事件を解決していた4人と1匹のミステリー社の面々は、ルナ・ゴースト事件をきっかけに仲間割れ、ミステリー社も解散となってしまった。それから2年。彼らの元に人気テーマパークからの招待状が届き、ここに来た若者達が帰る時には人格が全く変わってしまう理由を探って欲しいと依頼される。はじめはぎくしゃくとそれぞれ勝手に行動する彼らだが、やがてここへの招待は彼らに対する陰謀だとわかり・・・
ミステリー事件なんていうからもうちょっと凝ってるかと思いきや・・・ガハハ・・・なんておバカなんだ。なんだか久しぶりにドタバタ喜劇を観たような気がする。まずまず楽しかったかな。ちょっとベタすぎるいくつかのシーンにはゲンナリしたけどネ。このベタさはアメリカのコミックの典型のベタさだね。でも、スクービーは本当にかわいい!実写だから余計にアニメのスクービーのかわいさが際立っている。思わず彼のキャラクターグッズ欲しくなっちゃったよ。ラストのアクションシーンは特に面白かったなぁ。あのノリは私好きだな。ただ、この映画のパート2が出来たとしても、私は行かないな。ビデオでいいや。(^^;)

2002年8月17日(ヴァージンシネマズ泉北)

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『サイン』SIGNS(2002年・米)

監督:M.ナイト・シャマラン。
出演:メル・ギブソン。ホアキン・フェニックス。ローリー・カルキン。

ある日突然、不慮の事故で妻を亡くしたグラハムは神を信じられなくなり、牧師の職を捨て農夫として弟と二人の子供たちと静かに暮らしていた。そんなある日突如彼の農場に巨大なミステリーサークルが現れる。そしてそれをきっかけに彼の周りに次々と不可思議なことが起こり、やがてそれは彼の周りだけではなく、世界各地で起こっているということを知り、迫りくる恐怖におののくグラハムとその家族たち・・・
『アンブレイカブル』をレンタルした時も「謎解きの解読マニュアル」なるものをもらったのだが、今回も「映画『サイン』完全解析マニュアル」なるものを配っていた。な〜んか間違えてるような気がするのは私だけだろうか?これってそんなご大層な映画なのかねぇ。前回の『アンブレイカブル』でも謎解きなんて必要なかったし、今回の『サイン』も解析なんて必要ないよ。第1作目の『シックスセンス』は確かにネタばれされると映画の面白味が半減する内容だったけど、この作品はネタばれもくそもあったもんじゃないと思うんだけどねぇ・・・。ま、これはそれぞれのとり方があると思うので、以降思いっきりネタばれします。
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別に「宇宙人襲来!神を信じられず信仰を捨てた牧師は自らの手で家族を守れるのか!?神の助けなどこの世に存在しないのか!?」ってなコピーでもなんら差し支えはないような気がする。その方が映画を観る人間にとって親切だと思うよ。やたら、謎だとか秘密だとか眉唾もんの謳い文句で人寄せするだけしてこれかよ。これで観客動員数増えたって自慢にもなんにもなんないよ。結局はこの映画がよくって観に行くんじゃないんだもん。大袈裟かもしんないけど、例えばラブストーリー風の予告だった映画が観に行ったら、宇宙大戦争みたいなSFだったらどうする?ま、それはそれで面白いかもしれないけど・・・(^^;)。とにかくこういう前宣伝のまやかしは止めようよ。そのおかげで宇宙人だしてこなきゃいけなくなってるんだからさ・・・。それも思いっきりしょぼい宇宙人を・・・。ホアキン君が見て驚きおののくテレビ映像の宇宙人には私ふき出しそうになりましたよ。劇場だから必死で抑えたけど、家で見てたら完ぺきにふき出してますね。そのあと腹をかかえて笑い転げてるかもしんない。あの心を読まれないためにと作った帽子を二人の子供と一緒にかぶって並ぶホアキン君のシーンには劇場ドッと笑いがおきましたが、もしかしたらこの映画って、コメディ?いや、もしかしたらではなく真面目な顔して淡々とストーリーを運ばせながらも笑いのツボをくすぐろうとする新手のコメディだ。うん。きっとそうだ。そういうことにしないとどうも私の気が治まらない。(笑)どうせなら、牧師の服に着替えてリビングにメル・ギブソンが行くと奥さんと子供が座ってる・・・なんてラストだったら最高だったのに・・・。

2002年9月24日(ヴァージンシネマズ泉北)

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『ジェヴォーダンの獣』Le pacte des loups(2001年・仏)

監督:クリストフ・ガンズ。
出演:サミュエル・ル・ビアン。ヴァンサン・カッセル。モニカ・ベルッチ。マーク・ダカスコス。

1765年。ジェヴォーダン地方では正体不明の獣が出没し、100人以上の人が惨殺されていた。フランス国王から獣の正体を突き止め退治するように命じられた自然科学者のフロンサックは新大陸の先住民のマニと共に早速調査を開始する。惨殺された遺体の傷口から獣は狼よりもはるかに大きいと判断される。狼よりも大きく獰猛な生き物・・・そんな生き物がこの地方に存在するのか?やがて調査を進めるうちにとんでもない事実が明らかとなる。
すっごく面白い。映像もこじゃれてるし、アクションシーンもすごくいい。ストーリーもうまく練られているし。それにマニがかっこいい(笑)。ゴシック・ホラーの雰囲気がこれまたいいんだ。でも、フランス映画って面白いよね。こういうアクション活劇の要素を持つ作品でありながらも、ヨーロッパの匂いが完全に残ってる。というかフランス映画なんだぞ。という自己主張をすごく感じる。この雰囲気好きだなぁ。

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『シュレック』SHREK The Movie(2001年・米)

声の出演:マイク・マイヤーズ。キャメロン・ディアス。エディ・マーフィ。

人里離れた沼地に住むシュレックは人々から恐れられている怪物。人々から恐れられるため彼は誰一人側に寄せ付けず一人でひっそりと暮らしていた。ところがそんなある日、シュレックの住む沼はおとぎ話の登場人物でいっぱいになる。なんでもファークアード卿に捕えられ国を追い出され、ここに追いやられたのだと言う。元通りの生活を取り戻したいシュレックはロバのドンキーを道案内にファークアード卿を訪ねるが、交換条件としてドラゴンの城に囚われているプリンセス・フィオナを助け出してくるように言われる。自分の沼のためと、ドンキーと共にドラゴンの城へ向かうシュレックだが・・・
うん。面白い。でも、なんだかすごくよかった〜とは言えないな。アニメーションは確かにすごい。CGアニメってもうすごいとこまできてるんだぁ〜・・・とつくづく感心しました。だけどこれってどうも大人向けのアニメのようですね。内容はおとぎ話っぽいんだけど、結構切り口するどいような気がする。それにセリフもきわどかったり、ちょっと下品だったり。面白いんだけど、ノレないな。最近のアニメって大人も子供も楽しめるっていうスタンスで作っているようで、案外大人向きだけど子供も観れるよ。ってのが実際だったりするように思うんだけど、これは子供にはどうかなぁ〜(^^;)。日本語吹き替えでみた方がよかったかな?(笑)

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『至福のとき』HAPPY TIMES(2002年・中国)

監督:チャン・イーモウ。
出演:チャオ・ベンジャン。ドン・ジエ。

仕事もなく金もないチャオだが、自分の年齢を考えるとどうしても結婚したい。そんな彼がなんとかみつけた相手には子供が二人。一人は母親似の太った男の子。そしてもう一人は盲目の女の子。ところがこの女の子はこの女が以前一緒にいた男の連れ子でその男は彼女の金を持って娘を置いたまま出て行ったという。どうしても結婚したくて旅館の経営をしているなんて嘘をついていたチャオはその旅館でこの子を雇って欲しいと頼まれてしまう。彼女と結婚するために仕方なく彼女を連れて帰るチャオだが、旅館なんてどこにもない。そこで倒産した工場で一緒に働いていた仲間と今は稼動していない工場の一箇所にマッサージ室と称した部屋を作りそこで彼女にマッサージの仕事をさせるがもちろん客なんてくるわけがない。チャオの仲間が交代で客のフリをして彼女のマッサージを受けることになるが・・・
チャオ・・・あんたいくらなんでもいい加減すぎるぞ(笑)。なんてことはおいといて・・・。この映画優しい人たちに囲まれて云々・・・ってだけじゃないのがなんだかいいな。本来なら継母とその息子にいじめられながら帰ってくるか来ないかわからない父親をただじっと待つだけだった少女ウー・インがチャオの嘘によって表に出る。そしてその嘘によって人の暖かさを知って、一歩前に歩き出すきっかけが出来るっていう流れがいいな。チャオたちが彼女に渡すチップがなくなって目が見えないからこれでもいいだろうとお金に似せた紙を渡すんだけど、その紙がお金ではないことに気付いた時の彼女の笑顔がすごくいい。必死に彼女に嘘をついてなんとか彼女を失望させないようにとしているチャオたちよりも彼女の方が大人なのかも。ラストは確かに少しホロ苦いって感じはあるかもしれないけど、私はこのラストはキライじゃない。でも正直言って予告の方が感動したな。(^^;)

2003年1月26日(梅田ガーデンシネマ)

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『戦場のピアニスト』THE PIANIST(2002年・ポーランド/仏 )

監督:ロマン・ポランスキー。
出演:エイドリアン・ボロディ。トーマス・クレッチマン。フランク・フィンレイ。モーリーン・リップマン

飢えに苦しみ戦火に、ドイツ軍に怯えながらも生き抜いた一人の実在したピアニストウワディスワフ・シュピルマンの物語。
1939年、ナチスドイツがポーランドに侵攻。ワルシャワ陥落後、ユダヤ人たちはゲットーと呼ばれる居住区に移さる。そしてポーランドの国営ラジオ局でピアニストとして仕事をしていたシュピルマンとその家族もまたその中にいた。飢えや無差別な処刑に怯える日々。やがて居住区から死の収容所へ移送されるユダヤ人たち。家族とともにその列に並んだシュピルマンは辛うじてドイツ軍の警官となったユダヤ人の友人によりその列から救われる。家族と離れ過酷な労働に耐えながら彼の考えたことはとにかく生き延びることだった。
ナチスドイツとユダヤ人を描いた作品はこれまでにたくさん作られている。そしてそれらを観る度に戦争とはまさしく狂気の世界であり、人間とは力を持つことでますます狂っていく憐れな生き物であると確信させられる。しかしこの映画はそういう部分を過剰に描くのではなく、淡々とその時代の日常の風景として捉えているような描き方で、「生き抜くこと」と目的としたシュピルマンのみにスポットがあてられているような気がする。廃墟でドイツ人将校と出会い、彼からピアノを弾くように言われ無心にピアノを弾くシュピルマン、鳴り響くショパンの調べ。このシーンに溢れる涙を止めることは出来なかった。「生きるんだ」「生きているんだ」まるで彼の存在証明のような気がした。生きとし生けるものすべてに生きる権利がある生き抜く義務がある。何者にもこれを脅かす権利などない。私にはこの映画はそう訴えかけているように感じた。

2003年2月23日(ヴァージンシネマズ泉北)

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『シカゴ』CHICAGO(2002年・米)

監督:ロブ・マーシャル。
出演:レニー・ゼルウィガー。キャサリン・ゼダ=ジョーンズ。リチャード・ギア。

1920年代のシカゴ。ヴォードヴィルのスターを夢みるロキシーは愛人殺しで監獄へ。そこには彼女が憧れていたスター、ヴァルマの姿があった。彼女もまた夫と姉を殺害したとして収容されていた。しかし同じ獄中にいながらもヴァルマは余裕の表情。なぜなら彼女には辣腕弁護士ビリー・フリンがついていた。彼の手にかかれば殺人犯もたちまち悲しき被害者、新聞の一面を賑わすトップスターとなる。女看守長ママ・モートンの助言でヴァルマと同じ方法を使うことにしたロキシーは、お人よしの夫を利用しビリーを雇い、ヴァルマからその名声を奪い取ることに成功。一躍夢のトップスターに躍り出る。しかしヴァルマがそれを黙って見ているはずなどなく・・・
いやぁ、面白い。どんな手法であれ私は歌って踊ってというのはとにかく好きみたい。はじめロキシーのキャラになんじゃこの女は?と嫌悪感が頭をもたげたのだが、これはそういう観方する映画じゃないよ。と頭を切り替えたのがよかった。そのあとはもう楽しい、楽しい。映画が終わってもう終わり?って思っちゃった。そして今までキャサリン・ゼダ=ジョーンズってあまり好きな女優じゃなかったんだけど、すっかり見直しました。すごいですよ彼女。さすが基本が出来てます。レニー・ゼルウィガーは・・・どうでもいいや(笑)。リチャード・ギアもいい。今まで観た彼の映画の中でこの映画が一番かっこよく思えましたよ。タップダンスのシーンには思わず惚れそうになっちゃった>気が多すぎだよね(^^;)。でもこの映画の彼は本当にすごく楽しそうなんだ。素敵です。

2003年5月10日(ヴァージンシネマズ泉北)

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