『アイアン・ジャイアント』
監督:原案ブラッド・バード
ロックウェルという小さな街で母親と二人暮しの少年ホーガスは、どこから来たのか、一体何者なのかもわからない鋼鉄の巨人を見つけ、初めこそは怯えていたが、彼の従順さとやさしさに気付き彼と仲良くなる。しかし政府の役人ケント・マンズリーはその鋼鉄のロボットの噂を聞きつけ、この国を滅ぼす悪のロボットだと決め付け、見つけ出し破壊することしか考えていなかった。そしてホーガスはくず鉄屋兼芸術家のディーンと共に彼(アイアン・ジャイアント)を守ろうとするのだが・・・ 2000年4月23日(ワーナー・マイカル・シネマズ東岸和田) |
『哀愁』WATERLOO BRIDGE(1940年・米)
監督:マーヴィン・ルロイ
空襲下のロンドン。偶然に出会った青年将校ロイとバレエダンサーのマイラはお互いに一目で恋に落ちる。しかし翌日には戦地に赴くロイ。つかの間の恋と諦めていたマイラの元に翌日戦地に赴いたはずのロイが休暇が2日延びたと現れ、結婚を申し込む。翌日には結婚をするのだと喜ぶマイラの元にかかってくる一本の電話。あと25分で戦地に旅立つというロイからの電話だった。バレエの公演を放って駅にかけつけるマイラだが、ロイと話をすることも出来ず走り去る列車に乗るロイに手を振るだけしか出来ず、バレエの公演に穴をあけたマイラはバレエ団を解雇される。新しい仕事もなかなかみつからず苦しい生活だが、ロイへの思いに希望を託しなんとか生活しているマイラの元へロイの母親がやってくるという連絡が入り、待ち合わせの店で彼女が目にしたのはロイの戦死記事だった。 |
『哀愁のロシア』(1953年・米)
監督:デルマー・デーヴス
ロシア駐在の米国人記者フィリップはロシア人のバレリーナのマリアと恋に落ち、二人は結婚をするが、第2次世界大戦が終結し、おりしも米ソ冷戦へと入ろうとしている時期、フィリップが書いた記事がソ連から非難され、彼はアメリカへ強制送還され、引き離される二人。マリアの出国ビザはいくら待っても交付されることはなく、マリアがいなければ生きていても仕方がないとフィリップはヨットを購入し、イギリス海峡からロシアの海沿いの町タリンへ向かい彼女を亡命させるという決死の計画を立てる。 |
『アイズ ワイド シャット』EYES WIDE SHUT(1999年・米)
監督:スタンリー・キューブリック
医師のビルは妻アリスとお互いに愛しい、ごく普通に裕福な生活を送っていたが、ある日アリスが男と女の性欲についての話を持ち出し、愛する妻がいるのに不貞なんか犯さないと言い切るビルに、二人で出掛けた旅先で見かけた下士官に惹かれ性的欲望を持ったことがあると告白する。そしてそのことがビルの心に焼きつき、抱き合う妻アリスと下士官の妄想に囚われ、自らも性的要求の赴くままにに流れようとするのだが・・・ |
『アタック・ナンバーハーフ』(2000年・タイ)
監督:ヨンヨット・トンコントーン
ランパーン県代表チームの新監督はなんとおなべ。そしてその監督が新たにメンバーを募集して選抜チームを作ると言い出し、その募集にやってきたのはおかまのモンとジュン。おかまであることなんか関係なしの実力で彼ら?(彼女?)をメンバーに入れた監督だが、二人が入ったことでバレーボールに情熱を燃やすチャイだけが残りあとのメンバーは辞めていってしまう。3人でバレーボールが出来るわけなどなく、そこでモンとジュンの二人がメンバーを集めたが、彼らの友達=ノンケ。であるはずもなく、6人中5人がおかまという前代未聞のバレーボールチームが出来上がる。そして彼らは見事地区大会を征し、全国大会にまで出場することになる・・・。1996年にタイであった実話を元にしてつくられたお話です。 |
『あなただけ今晩は』IRMA LA DOUCE(1963年・米)
監督:ビリー・ワイルダー
娼婦達が客引きのために並ぶパリの裏通り「カサノバ通り」。法律で禁止はされているものの、警察もお互い様と裏と表で成り立っている界隈。ここに配属したてのクソ真面目な警官ネスターが見回りにやってきて突如ガサ入れを決行。ところがその客の中に警察部長がいたから大変。あっさりとクビになってしまう。落ち込むネスターだが、偶然にもガサ入れの時に出会った娼婦イルマと出会い、彼女に惹かれイルマのヒモになることに・・・。しかし根が真面目なネスターはヒモ生活にどうも馴染めない。しかもしっかり彼女に惚れこんでしまっているものだから、彼女が客をとることさえも許せない。そこで彼は彼女に内緒で昼間必死に働き、そのお金をイギリスの老紳士X卿になりすまし週に一度彼女に渡すという策を講じたのだが・・・・。 |
『アナライズ・ミー』(1999年・米)
監督・脚本:ハロルド・ライミス
精神分析医のベンはある日マフィアの車におかましてしまったことで、名刺を渡したことから、マフィアのボス、ポールの来訪を受けることになる。しかもそのボスは精神的な病気にかかっており、それをベンに治療しろという。ところが相手はマフィアのボス、治療と言ったって一筋縄で行く訳もなく、このボスに散々振り回される分析医ベンと、ライバル組織から命を狙われているのだけれど、精神的に不安定になってしまっているために、泣いたり怒ったり、自分の思うにまかせない状態をとにかくベンになんとかしてもらおうと妙にベンになつくボスとの奇妙な友情をコミカルに描いた作品です。 |
『アパートの鍵貸します』THE APARTMENT(1960年・米) 脚本・監督:ビリー・ワイルダー
保険会社に勤めるバクスターは自分の出世のために4人の上司とある契約をしている。それは上司たちの情事のために自分のアパートを提供するというもの。隣家に住む医者にバクスター自身がとっかえひっかえ毎日のように女を連れこんでいると誤解されようが、出世のためと割り切っていた。そんな彼が密かに思いを寄せるのはエレベーターガールのフラン。ところがクリスマスの日彼女が人事部長の恋人だということがわかり、すっかり落ち込むバクスター。1人で自棄酒を飲みバーで知り合った女性を酔った勢いでアパートへ連れて帰るが、なんと部屋には睡眠薬自殺を図ったフランがいた。隣家の医者の助けで何とか一命を取り留めたフランが回復するまで懸命に看病したバクスターは、離婚が出来ない人事部長に代わり自分がフランを幸せにすると決心し、人事部長の部屋へ乗り込むが・・・ |
『アメリカン・ビューティー』AMERICAN BEAUTY(1999年・米)
監督:サム・メンデス
主人公のレスターはごくごく普通のサラリーマン。不動産ブローカーでおしゃれな家具、庭、かっこいい仕事と自分の理想をすべて自分の生活に取り入れようとする妻と、父親にも母親にも不満を持っている小生意気な高校生の娘との生活に言い知れぬ不満を覚えながらも平凡な生活を送っていたが、ある日娘の友人アンジェラをひとめ見て彼女に恋をしてしまう。その時から平凡なサラリーマンだったレスターの生活が変わっていく。 2000年5月4日(アポロシネマ) |
『或る夜の出来事』IT HAPPENED ONE NIGHT(1934年・米) 監督:フランク・キャプラ
大富豪のわがまま娘エリーは、飛行機乗りとの結婚を父親に反対され、どうしても彼と一緒になるのだと家出をする。彼女の目的地は彼の待つニューヨーク。父の追手を避けて乗り込んだバスで知り合ったのは新聞記者のピーター。エリーの正体を見抜いたピーターはエリーに彼の待つニューヨークまで無事に送り届けてやる代わりにそのことを自分独占の記事にしたいと持ちかける。エリーのわがままお嬢様ぶりにうんざりするピーター。ピーターの強引でぶしつけな態度にむかつくエリー。なんだかんだと反発し合いながらもいつしか互いに惹かれあう二人・・・。 |
『アントニア』(1995年・オランダ/ベルギー/英)
監督・脚本:マルレーン・ゴリス
オランダの小さな村。その村出身のアントニアは母の葬儀のため娘ダニエルを連れて何年ぶりかで帰ってきた。母の葬儀が終わってもそのまま村で暮らすことにする二人。村には戦争が終わってからは一歩も家から出ないアントニアの同級生の”哲学者”。宗教の違いから結ばれることのない”マドンナ”と”プロテスタント”。村人からバカにされている”のろま”。父や兄からこき使われあげくの果てに兄にレイプされてしまったデイデイ。いろんな人たちの暮らす小さな村での出来事をアントニア、ダニエル、ダニエルの娘テレーズ。そしてそのテレーズの娘サラの4世代に渡る長い年月の彼女たちの生き方とあわせた人間ドラマです。 |
『アンドリューNDR114』BICENTENNIAL MAN(1999年・米) 監督:クリス・コロンバス
そう遠くない未来のある日。マーティン家に父親のリチャードが購入した家事全般ロボット"NDR114"が届けられる。当初は初めて家にきたロボットにとまどっていた家族もだんだん彼に慣れはじめたとき、彼は自分がリトル・ミスと呼ぶ末娘からせっかく見せてもらった宝物のガラスの馬を壊してしまう。「アンドリューなんか大嫌い!」と悲しむリトル・ミスのために彼は流木を拾い、本を開き木彫りの馬を作り彼女にプレゼントする。その馬を見たリチャードは彼の他のロボットとは違う特性に気付き、それを伸ばしプログラムされていないことを彼に教える。やがて独自性を強めていったアンドリューはリチャード、リトル・ミス、リトル・ミスの孫娘ポーシャというマーティン家4世代に渡る友情という時間の流れの中でより人間に近づいていく。 |
『アンナと王様』ANNA AND KING(1999年・米)
監督:アンディ・テナント
戦争で夫を亡くしたイギリス人のアンナは息子ルイを連れてシャムの国王の皇太子の家庭教師としてシャムにやって来た。当初は絶対君主で封建的なシャムの体制になじめず、王とも敵対していたが、いつしかアンナは王様に惹かれるようになり王もまたアンナに惹かれ始める。 |
『アンブレイカブル』(2000年・米)
監督:M.ナイト・シャラマン
フィラデルフィアで起こった凄惨な列車事故。乗員、乗客131名が死亡したこの事故で唯一生存し、しかも無傷で助かった男デヴィッド・ダン。彼はただ一人助かったことで好奇の目にさらされ、唯一助かったことに苦悩する。そんな彼の元に生まれながらの難病に苦しみながらコミックの世界に傾倒しているイライジャという男が現れ、デヴィッドこそ不滅の肉体を持つヒーローだと言い出すが・・・ |
『いつか来た道』(1998年・伊)
監督:ジャンニ・アメリオ
1958年。自分は無学で肉体労働しか出来ないが、弟には学校へ行ってりっぱな職業についてもらいたいと思っているジョヴァンニは、シチリアからトリノの学校へ通う弟ピエトロに会うためにやってくる。迎えに来るはずのピエトロの姿は駅にはなく、ジョヴァンニは1人ピエトロの居候先の叔父の家に向かうが、その家ではピエトロの評判はよくなかった。しかし叔父達の言葉には耳をかさず、こんな豚小屋ではピエトロは勉強できないんだと家を飛び出し、そのままピエトロとトリノで暮らすことにする。ピエトロを学校に行かすためにどんな仕事も厭わず、ピエトロに何不自由ない暮らしをさせるために自分よりもピエトロを優先させるジョヴァンニ。そんな兄の愛を重荷に感じるピエトロ。そしてある日ジョヴァンニの前からピエトロは姿を消してしまう。1年後ピエトロは教師の試験に受かり、ジョヴァンニの元へと戻ってくる。空白の1年ピエトロは補修学校ではじめて自らの意思で勉強していたのだった。ジョヴァンニの元を離れる前と打って変わって明るく楽しそうに話すピエトロ。しかし反対にジョヴァンニは組合の委員長という地位にはなっていたものの問題を抱え、喜びの再会もつかの間、ある事件が起こってしまう。そして1964年・・・。 |
『インサイダー』(2000年・米)
監督:マイケル・マン
タバコ・メーカー、B&W社の研究開発部門に勤めるワイガンドはある日突然上層部との対立から解雇された。そしてある日CBSの人気報道番組“60ミニッツ”のプロデューサー、バーグマンから彼の元に届いたタバコ・メーカーの極秘ファイルの解説をして欲しいとの依頼を受ける。しかし会社の終身守秘契約に同意しているワイガンドは当初は躊躇していたが、守秘契約に違反しない範囲ならと承諾するが、マスコミと接触したことを知った会社は彼と彼の家族に圧力をかけ始める。しかし会社のあまりもの横暴さに怒りを感じたワイガントは“60ミニッツ”のインタビューを受け、法廷での宣誓証言も決意する。それは巨大な力を持つタバコ・メーカーとワイガント、バーグマン二人の男の戦いの幕開けだった。 |
『インビジブル』(2000年・米)
脚本:ポール・バーホーベン
国防総省の極秘プロジェクトで人間の透明化を研究しているグループはゴリラの透明化と復元に成功。しかしこのグループのリーダーであるセバスチャンはこのことを国防総省へは報告せず、周囲の反対を押し切って人間での実験がまだだと自らが被験者として実験を実行する。透明化の実験は成功。透明化を利用して子供のようないたずらをするセバスチャンだったが、ゴリラで成功した復元化はセバスチャンでは成功しなかった。元に戻れないことに次第に苛立ち、凶暴化するセバスチャンに恐怖する同僚たち。そして同僚であり元彼女であるリンダが同じ同僚のマットと付き合っていることを知ったセバスチャンの怒りは頂点に達する。セバスチャンの怒りを知ったリンダとマットは自分たちのキャリアを捨てることを覚悟で国防総省へ事実を告げようと上司の元を訪れるが・・・。 |
『海の上のピアニスト』(1999年・米/伊)
監督・脚本:ジョゼッペ・トルナトーレ
1900年。欧米往復の豪華客船ヴァージニアン号のダンスホールのピアノの上に一人の赤ん坊が置き去りにされていた。その赤ん坊をみつけた船の石炭炊きのダニーは彼を1900(ナインティーン・ハンドレッド)と名付け船底で彼を育てることにする。やがて成長した1900は楽譜もなしに即興でピアノを弾くという才能を開花させ、生まれてから一度も船を降りたことのない伝説のピアニストとなるのだが・・・ |
『英雄の条件』RURLES OF ENGAGEMENT(2000年・米) 監督:ウィリアム・フリードキン
中東イエメンでアメリカ大使館がデモ隊に包囲され、大使一家を救出すべく海兵隊が派遣される。その海兵隊を指揮するのは歴戦の勇士として知られているチルダース大佐。デモ隊が暴徒と化した中無事大使一家を救出したが、暴徒たちの襲撃はますます激しくなり、何人かの部下たちが銃弾に倒れ、自らも負傷したチルダースは大使館前の群衆に向かって銃撃せよとの命令を下す。それにより殺害された83名の中には女、子供まで含まれ、アメリカ政府の威信を失墜さすにあまりある事件となり、チルダースは交戦規定違反により軍事裁判にかけられることとなる。群衆の中に武器を持ち発砲しているものたちがいたと主張するチルダースはベトナム戦争以来の友人ホッジスに自分の弁護を依頼する。弁護士として自信のないホッジスは当初弁護をためらっていたが、ベトナム戦争で自分の命を助けてくれたチルダースに報いるために弁護を引き受ける。しかし、群衆が武器を持っていたという証拠はどこにもない。すべてはチルダースに不利なものばかりだった。果たして彼は本当に無実なのか? |
『エリザベス』ELIZABETH(1998年・英)
監督:シェカール・カプール
英国王ヘンリー8世とその愛人アン・ブーリンとの間に生まれた新教徒であるエリザベスが25歳という若さで女王になり、旧教徒たちの女王失脚の陰謀の中、恋する女性から”ヴァージン・クィーン”と呼ばれる毅然とした本物の女王になるまでを描いた作品。 |