『ホワイトアウト』(2000年)
監督:若松節朗
冬の奥遠和。二人の遭難者を救出すべく発電所所員の富樫と吉岡は係長の静止を振り切り天候の悪化した山へ向かうが、救助した遭難者が暴れたために吉岡は足を骨折。止む無く遭難者2名と吉岡を置いて、富樫1人が救助を呼びに戻るがホワイトアウトと呼ばれる強風によるガスと雪の真っ白な闇に覆われ救助を呼ぶのが遅れたために吉岡は帰らぬ人となってしまう。それから3ヶ月、吉岡の婚約者だった千晶が吉岡の働いていたところを見るためにやってくるという。彼女の到着を待つ富樫。しかしやって来たのは彼女だけではなかった。突然に武装グループに占拠される発電所。ただ1人外に出ていたために人質にならなかった富樫は人質となった同僚たちと自分が救えなかった友人の彼女を助けるために単身十数人のテロリストたちに立ち向かう。 |
『みんなのいえ』(2001年)
監督:三谷幸喜。
念願のマイホーム建築に夢膨らませる夫婦。特に妻民子のマイホームに対する思い入れは強く、洋風のおしゃれな家を希望していた。そんな彼らが設計を依頼したのは民子の大学の後輩でもある新進気鋭のインテリアデザイナーの柳沢。しかし彼は建築士の免許を持っていないため施工は大工の棟梁である民子の父長一郎に依頼することに。 |
『無法松の一生』(1958年)
監督:稲垣浩。
小倉の人力車夫富岡松五郎は喧嘩っ早く、あたりでは有名で無法松と呼ばれていた。そんな松五郎はある日怪我をしている吉岡大尉の息子敏雄を助けたことから、吉岡一家と懇意になるが、大尉は急逝。息子を父親のような立派な人間にしたいと願う未亡人の気持ちを汲み取り献身的に敏雄と未亡人よし子の面倒を見る松五郎。やがて月日は流れ幼かった敏雄少年も青年となり松五郎を必要としなくなり・・・ |
『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』(2001年)
原作:青山剛昌。
監督:こだま兼嗣。脚本:古内一成。
キャンプの帰り道に西多摩市にある完成間近の日本で最も高いツインタワーに立ち寄ったコナンと少年探偵団のメンバーに阿笠博士は偶然にもこのビルのオーナーである常盤美緒の招待でこのビルに訪れていた小五郎・蘭たちと偶然合流する。ビルの内部を案内されるコナンたち。その時コナンは工藤新一をコナンに変えた謎の組織のジンとウオッカと思われるポルシェ356Aをビルの前で目撃する。そして竣工前のホテルに強引に宿泊していた市会議員が殺害され、現場には割られたお猪口が置かれていた。犯人探しに乗り出す少年探偵団だが第二の殺人事件が起こり、またしてもそこには割られたお猪口が・・・。犯人は一体何者なのか?この事件に「黒の組織」は関わっているのか!? |
『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』
原作:青山剛昌
高校生探偵の工藤新一はある日謎の組織の犯罪を目撃し、そのときに飲まされた薬により体が小さくなりその日以来小学生江戸川コナンとして過ごすことに・・・テレビでおなじみ『名探偵コナン』の劇場版第4弾。 |
『ラヂオの時間』(1997年)
監督:三谷幸喜。
ラジオドラマの脚本募集に投稿し、見事採用された主婦の作品がいよいよ深夜ラジオで生放送されることに・・・。物語はパチンコ店に勤める主婦が昔の恋人と再会し、夫を捨て新たな恋に走るという恋愛劇。リハーサルも順調に終わり、あとは本番の時間を待つだけになったのだが、本番を直前にひかえているにも関わらず主演女優のわがままから急遽舞台は日本からアメリカへ。そしてパチンコ店の店員である主人公はなんと弁護士に・・・。なんとか主演女優のわがままにあわせ台本を修正し、本番へと突入するが、わずかな台本の設定変更だと思っていた修正が物語を進めるうちに次々と辻褄合わせをしなければならなくなりどんどん物語は大きく変わっていってしまう。わがままを押し通す出演者たち。何がどうなってもとにかく番組をうまく終了させようとやっきになるスタッフ。そして次々と台本を脚色され、せっかくの作品を無茶苦茶にされてしまう主婦。ラジオの収録スタジオをいう小さな空間で織り成される人間模様。 |
『12人の優しい日本人』(1991年)
監督:中原 俊。 ある殺人事件の審議に集められた12人の陪審員。何とも軽いノリで出前の飲み物の注文を取り、では挙手で無罪か?有罪か?あっさりと全員無罪で評決が一致となりみんなが帰り支度をはじめたとき、その中の1人が「それでいいんですか?話し合いましょうよ」と切り出した。まぁ、まだ注文した飲み物も来てない事だし・・・と、とりあえず議論をはじめたのはいいのだが、同情、批判、それぞれの自己が噴き出し白熱(?)した議論が繰り広げられる。果たして被告は有罪か無罪か・・・。彼らの答えは出るのか? |
『WXV PATLABOR THE MOVIE3』WASTED THIRTEEN(2002年)
原作:ヘッドギア。
昭和75年東京。湾岸地域で汎用作業ロボット<レイバー>が襲われるという事件が連続して起こっていた。湾岸開発に反対する組織のテロか、単なる事故か?事件は混迷を極めていた。地道な地取り捜査を進める城南署の二人の刑事ベテランの久住と若手の秦。やがて二人はレイバー襲撃事件とほぼ同時期に起きた米軍輸送機墜落事故に目を向ける。墜落機から消えた荷物・・・。そして遂にレイバーだけではなく人間が襲われるという事件が発生したとき二人の目の前に異常な怪物が姿をあらわす。 2002年4月1日(ヴァージンシネマズ泉北) |
『名探偵コナン ベイカー街の亡霊』(2002年)
原作:青山剛昌。 監督:こだま兼嗣。脚本:野沢尚。
米花シティホールで体感シュミレーションゲーム「コクーン」の発表会が行われようとしていた。「コクーン」とは眠りながらにしてリアルに再現された歴史上の事件に挑み、その仮想世界では痛み、匂い、すべての五感が現実と変わりなく得られるというもの。そのゲームに挑むのは政界・財界・芸能界など各界を代表する招待者の子供たち。ところがゲームの発表試乗直前「コクーン」を作った最高責任者・樫村が何者かに殺害される。彼のダイイングメッセージは「JTP」。ゲームの中にこの答えが隠されていると感じたコナンは「コクーン」に乗り込む。そして蘭、少年探偵団の一行も。しかしこの「コクーン」が“ノアズ・アーク”という人工頭脳に占拠され、誰一人としてこのゲームをクリア出来なければゲーム参加者50人の命はなくなる。50人の命を賭けた挑戦がシャーロック・ホームズが活躍した19世紀末のロンドン、ベイカー街で繰り広げられる。 2002年4月29日(ヴァージンシネマズ泉北) |
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』(2002年) 監督・脚本:原恵一。
ある朝不思議なことに野原一家全員が「湖にたたずむお姫様」の夢を見た。そしてその日ペットのシロが庭に掘った大きな穴を調べたしんのすけは古い手紙をみつける。しかもその手紙の差出人はしんのすけで「てんしょう2ねん」にいるとある。何のことかわからずに呆然とするしんのすけがふと気付くとそこは夢に出てきた湖。一体ここはどこなんだと探索をはじめるしんのすけの目の前には合戦中の侍たちがいた。そして偶然にも今まさに狙い撃ちされようとしていた井尻又兵衛という侍を助けてしまう。なんと歴史を変えてしまったのだ。しかもしんのすけがいない世界には意味がないとひろしとみさえにひまわりまで車に乗って戦国時代にやってくる。戦国時代に勢ぞろいした野原一家。しんのすけが変えた時代はどうなる?無事現代に戻れるのか? 2002年4月29日(ヴァージンシネマズ泉北) |
『KT』(2002年/シネカノン)
監督:阪本順治。
1973年8月8日東京で元韓国大統領候補の金大中が拉致される。そしてその5日後自宅前で開放されるが、なぜ拉致されただけで暗殺されずに戻ったのか?究明されることのなかった真実が事件の首謀者とされるKCIA。駐日韓国大使館員。在日韓国青年同盟。新聞記者。そして・・・自衛隊。この事件を巡り錯綜する様々な人々の姿と共に今明らかになる。 2002年6月22日(動物園前シネフェスタ) |
『仁義なき戦い 代理戦争』(1973年/東映)
監督:深作欣二。
『仁義なき戦い』のシリーズ第3作。この作品はホントあらすじ書くのむずかしい。なんたって、あっちがこうなったから、こっちがこうなって・・・と入り乱れますからねぇ。だからこそ面白いんですが・・・。 |
『昭和残侠伝 死んで貰います』(1970年/東映)
監督:マキノ雅弘。
深川の料亭「喜楽」の跡とり息子であるはずの秀次郎は、なさぬ仲の義母に気を使い家を出てやくざ渡世に身をおいていた。しかし秀次郎の服役中に父が死に、その後起こった関東大震災で妹も死に、義母も視力を失ってしまう。衰退してしまったもののなんとか「喜楽」の店だけは残り、板前の重吉が相場に走る妹婿のかわりに店を切り盛りしていた。そして出所した秀次郎は菊次と名前を偽りやくざ渡世から足を洗い「喜楽」で働きだすが、妹婿が手を出した相場の損により新興やくざの駒井組に「喜楽」の権利書を奪われてしまう。 2002年9月1日(テアトル梅田) |
『仁義なき戦い』(1973年/東映)
監督:深作欣二。
戦後まもない日本。広島呉市。ヤミ市で山守組の組員たちを相手に暴れる奴を組員たちに代わって殺ったことにより刑務所に入った広能昌三はそこで土居組の若杉と兄弟の契りをかわす。そして山守組長が保釈金を積み保釈となった広能は山守組組員となるが、年月がたち日本が戦後の復興を遂げてゆくにつれ、やくざの世界も義理や人情だけではなく利権が絡み、山守組と土居組の抗争が勃発。やがて山守組の内部抗争へと進んでいく。 |
『仁義なき戦い 広島死闘篇』(1973年/東映)
監督:深作欣二。 『仁義なき戦い』のシリーズ第2作なんだけど、主役は文太さん演じる広能じゃなくって北大路欣也さん演じる山中。予科練に憧れながら、年齢が満たないため入れずに終戦を向かえ、力のはけ口を暴力にしかみつけることが出来なかった青年山中は、マーケットで大友会の連中といざこざを起こしいきがるも、反対にめった打ちにされてしまう。そこを村岡組の組長に拾われやくざの世界に身を置くことになる。一方マーケットで山中を打ちのめした大友会の連中は、村岡組の発展が気に入らず、村岡組を潰そうと数々の手段で村岡組に対抗しようとしていた。そんななか山中は村岡組長の姪といい仲になるが、所詮は組の駒。利用され、若さゆえに翻弄され、やがて・・・ |
『仁義なき戦い 頂上作戦』(1974年/東映)
監督:深作欣二。
『仁義なき戦い 代理戦争』の続編『仁義なき戦い』のシリーズ第4作。 |
『仁義なき戦い 完結篇』(1974年/東映)
監督:深作欣二。
『仁義なき戦い』のシリーズ最終作。 |
『十三人の刺客』(1963年/東映)
監督:工藤栄一。
明石藩主・松平斉韶は斉韶は将軍家慶の弟であるということをかさに、傍若無人の限りをつくしていた。そんなある日参勤交代の途中で立ち寄った尾張藩木曽上松陣屋で、尾張藩士牧野の妻を手込めにし、夫である牧野ともども惨殺してしまう。この事件で常日頃から斉韶の暴君ぶりを愁いていた明石藩江戸家老間宮図書は主君の暴君ぶりを書状で訴え、老中土井大炊頭の門前で割腹し果てる。しかし斉韶は将軍の弟君である為に表立った処分は難しく老中土井大炊頭は極秘に御目付役・島田新左衛門に斉韶の暗殺を命じる。 |
『変幻紫頭巾』(1963年/東映)
監督:工藤栄一。
権力を傘に悪徳の限りを尽くす老中田沼意次の前にある夜、紫頭巾が現れ、田沼の首先に刀のつきつけ、自らの悪事を書き連ねた誓言書を書かせた。そして三日以内に老中の職を辞さぬ場合はこの誓言書を世に明らかにすると言い残し立ち去る。すかさずあの誓言書を世に出してはならぬと配下の者に命じ、なんとしても三日の間に紫頭巾を捕え、誓言書を取りそうとする田沼意次。そしてその一方でニセ紫頭巾を放ち悪事を行わせ、紫頭巾の評判を落とし、紫頭巾を追い詰めようとするが・・・。 |
『穴』(1957年/東宝)
監督:市川崑。
文芸公論の記者北長子は警官の汚職記事を書いて文芸公論を首になる。悲嘆している長子に友人の赤羽スガは失踪者のルポを書くことを勧める。早速週刊ニッポンに長子自らが1ヶ月間失踪し、そのルポを書き、そしてその長子を1ヶ月の間にみつけた人には懸賞金50万円というプランを売り込む。もちろんその間みつからなければ懸賞金は長子のものに。無事週刊ニッポンと契約成立。早速失踪しなければならないのだが、それには元手が必要だということで第億銀行の支店長白州に資金を借りに行く。ちょうどその頃強盗の計画を進めていた白州、千木、六井の3人は強盗の計画を変更し、長子のこの計画を利用して預金の横領を企てる。そんなことに利用されるとは思わない長子は失踪資金を借り、いそいそと失踪の支度・・・そして29日後東京に戻ってくるが・・・ |