冬休み、梁川中学校のホームページを更新するにあたって、地域の様子を紹介するために、故佐々木勝重氏が梁川公民館長を務めていた時代に梁川老人学級が冊子にまとめた『梁川のむかし』へ写真を加えて編集し直し、掲載した。私の梁川中学校への勤務は2回目で、前回は昭和60年度から平成3年度までの7年間勤務し、社会科の地域学習であちらこちら調べていたので、梁川地区のことはある程度知っているつもりになっていたのだが、改めて本を読み直し、写真を撮るために15年ぶりに地域を歩いてみると、景観が大きく変わってしまったことに驚くとともに、忘れてしまったことばかりでなく知っていたつもりで知らないことの多さに気づかされた。
『梁川のむかし』の発刊からすでに30年近くを経過し、各地に残る言い伝えや昔のしきたりを知る人もだんだん少なくなってきている。また、伝統行事ひとつとっても形こそ残っているが、それを行うことの意味について参加する人が正しく理解しているかどうかも怪しくなってきている。
言い伝えやしきたり、伝統行事には何かしらの意味が込められているはずで、ひょっとしたら今の時代にも通用し、今の時代だからこそ必要とされるものがあるかもしれない。このまま忘れ去られてしまうのは、次の時代を担う君たち中学生の教育に携わるものとして、特に社会科教員として見過ごすことができないと考え、記録として残すためにこのレポートを作成した。