タレント妻といっしょになって覚せい剤をやっていた夫       岡森利幸   2009/8/26

                                                                    R1-2009/8/27

以下は、新聞記事の引用・要約。

毎日新聞夕刊2009/8/8 一面、社会面

警視庁は、覚せい剤取締法違反容疑で現行犯逮捕された高相(たかそう)祐一容疑者(41)の関係先として、酒井法子容疑者(38)の自宅マンションを家宅捜索。押収された覚せい剤の吸引器具から検出されたDNA型が酒井容疑者のものと一致した。この部屋は酒井容疑者と長男(10)が生活していた。

捜査幹部によると、(8月3日に)高相容疑者がJR渋谷駅近くの路上で職務質問された際、高相容疑者に呼び出され、酒井容疑者が現場に来た。数人の警察官が高相容疑者を取り囲んで所持品や身体の検査を求めたが、酒井容疑者は一緒に「任意ですか、強制ですか」と尋ね警察官が任意同行を促しても「その必要はない」と約2時間にわたり拒み続けたという。

毎日新聞夕刊2009/8/20 社会面

覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された自称プロサーファー、高相祐一容疑者(41)が追起訴された。

高相祐一「妻に4年ほど前に覚せい剤を勧めた」との内容の供述。

好き好んで個人攻撃をするつもりはまったくないのだが、この人には、男として夫として父としての自覚をもってしっかりしてほしいので、苦言を呈したい。この人とは、のりピー・酒井法子の夫、高遠祐一である。

約10年前の1998年12月28日に入籍した。のりピーはすでに妊娠し、できちゃった婚だった。歌手でタレントの有名人を、結婚前に手をつけ、男の子を産ませた。それだけでも、のりピー・ファンなら、とんでもない男なのだ。

その後、生活費をまったく入れなかったというから、妻の収入を当てにしていたのだろう。彼は自分の職業をはっきりと語っていない。自称プロサーファーとしているが、日本プロサーフィン連盟にも登録されていないというから、怪しいかぎりだ。結婚当時、スポーツショップ経営者の肩書きもあったが、役員として名前を連ねていただけで、実質的に経営したのは父親だった。その後、高遠祐一はカフェバーを開業したが、経営難となり、事業に失敗したとされている。店を任されても店長として働こうとせず、従業員任せの名目的な経営者だったという。借金はあっても、金と力はない男というところだろう。遊ぶことが得意で、それ以外には、何の取り得もなく……。

タレントとして成功し、経済力をもっていた「女王様」のりピーに対し、この男は、女王様の遊び友だちとしての道を選んだようだ。

彼は、数年前(4年前)に覚せい薬を妻に勧めたと供述している。自分だけでなく、夫婦いっしょに薬をやっていたことになる。千葉・勝浦の別荘でも、お香のにおいをぷんぷんさせていたことが近隣住民に知られていた。ときには、深夜のディスコで、ディスクジョッキーのまねごとをし、夫婦で踊り狂っていた。そんな姿がビディオにも撮られていた。子どもそっちのけで、遊び回っていたことがあちらこちらで目撃されている。覚せい剤を妻に勧めたのは、妻をつなぎとめておくための「カスガイ」として考えたからだ、とも私は想像している。

酒井法子の体には、外観から見てもわかる位置(足など)に二、三の刺青が入っているという。刺青したら、タレントとしての「商品価値」が落ちてしまうだろう。彼が勧めたのではないとしても、刺青は、セクシー路線を行く女優ならともかく、清純派アイドルのイメージを損ねてしまう。妻が刺青を入れたいと言っても、夫は止めろというべきだろうし、事前に知らされなかったとしても、刺青に気づいたなら、たとえ、それが未完成の図柄であっても、「これ以上はだめだ」と強く禁止するところだろう。複数の刺青が入っているは、夫の趣味でもあるのだろう。もうこれでは、ヤクザの世界を連想させてしまう。

 

問題の薬には「疲れがとれる」効能があったという。時には仕事が深夜にもおよび、長距離移動することがある芸能界で、不規則な生活をしていた妻へのいたわりだったというのだろうか。妻はともかく、彼自身そんなに疲れる仕事をしていたのだろうか。(ナニ? 遊び疲れたからだと? ――ぶっとばす。)

やはり、それは禁断の薬だ。「ばれなければ何をしてもいい」という、甘い考えがあったのだろう。結局は、今年8月3日、渋谷の路上で、覚せい剤所持の現行犯で逮捕された。何回も何年も、覚せい剤をやっていれば、いつかはばれるものだ。取締りの目が光っている都会の中で、覚せい剤をやっていることがすぐに疑われる挙動をしていたというのだから、「捕まえてください」と言っていたようなものだろう。警察官に職務質問され、最初は素直に従っていたのに、尻ポケットのふくらみを追及され、それだけは見せるのを渋っていたが、警察官の約2時間に及ぶ粘りの追及によって、とうとう、薬を出さざるをえず、現行犯逮捕されたのだ。職務質問された際、妻を携帯電話で呼び出し、『助けを求めた』ことも、夫として情けないかぎりだ。その夫が逮捕されたのをみて、酒井法子は泣き崩れ、その場を去ってから、姿をくらました。

彼女はことの重大さがわかっていたのだ。夫が覚せい剤で逮捕されたという事件だけでも大騒ぎになるのに、自分が覚せい剤で『黒』となれば、芸能界では大事件であり、タレントとしての生命は絶たれたも同然になる。すると、多くのファンを裏切ることになり、関係者に迷惑をかける。自分は所属事務所から首になり、収入源が絶たれ、親子が路頭に迷う怖れが出てくる。

彼女は、警察の捜査が自分の身にも及ぶことを予測したから、その後6日間、知り合いの家など、三カ所に身を寄せていた。それは自分の体から覚せい剤の成分を抜くためだった。尿検査や血液検査で成分が検出されたら、申し開きできない。その間、髪の毛も染め直し、髪の毛の検査からも逃れようとした。しかし、出頭後の検査で、髪の毛から微量な覚せい剤が検出された。

有名人としては、自分が覚せい剤をやっていたことがばれても、「最小限」の範囲に留めたいことは、一番強く思うことだ。初犯であり、常習でないという「最小限」の判定を受ければ、将来的に芸能界に復帰する可能性も残されるというものだ。6日間の行動は不正であっても、やむをえないことだったと私は理解したい。

一方の夫は、警察に、「4年前から妻に覚せい剤をすすめた」とまもなく自供した。妻の不利になるような自供をしたことが、私が最も気に食わないところだ。妻をかばう気持がぜんぜん見えないのだ。ことの重大さもわからず、「妻もやった」と証言してしまっては、最悪である。留置所にいて妻の行動がわからなかった状況ではあっても、夫なら、妻の気持や立場を察知して、かばったらどうなのか。

「私は覚せい剤をやりましたが、妻には内緒にしていました。すべて私がやったことです。妻には勧めたこともありません。私が知るかぎりでは、妻は覚せい剤をやっていません」などと言い張り続けて、夫としての『思いやり』を示してほしかったし、自分がすべての罪を被るような『気概』を見せてほしかった。警察の取調べが厳しいとしても、妻の不利になるようなことを警察にぺらぺらしゃべるなんて、あなたののりピーに対する愛はそんな薄っぺらなものだったのか。

あなたは、父母そろって覚せい剤をやっていたことや父が母に覚せい剤を勧めたことがわかった幼い子どもに、どう言い訳をするのか。(覚せい剤をやると、こうなるよ、という手本を示した?)

アイドルスターの酒井法子を地に落とし、べっとりと泥を塗りつけたのだから、「ひも」の風上にも置けないやつだ。

 

 

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