| TMS Arima Home PC オーディオ絵日記 2007年 |
投稿日付: 2007年12月31日
タイトル: マスタークロックの評価手法について 7.Stability 安定性計測編(その3)
さて、前回登場したユニバーサルカウンターで扱われる標準偏差 Allan VarianceとJitterに関して少し調べたのだが、難しい文献や算出式が多いのでスグには解明出来そうにない。ただ、アラン分散のキーワードでググるだけでも大量の検索結果が得られることから、その道では良く使われる関数なのだろう。
検索結果から一部引用すると、AgilentのHPから
>アラン分散とは、水晶発信器等の安定度を示すパラメータで、位相雑音の測定結果から変換可能なパラメータです。
という表現が確認された。どうやら、JiiterはAllan Varianceで測るということで間違いないようだ。また、通常、アラン分散と呼んでいるが、分散では単位がHz^2で扱い難いため、Root Allan Varianceとして単位をHzにするようだ。これで標準偏差と同じように扱うことができる。
それでは、前回と同様にルビジウム発振器のRoot Allan Varianceを計測した結果を平均と並べて掲載してみよう。カウンターSR620は、GPSレシーバーの標準周波数をTimebaseとして同期させている。
![]() ルビジウム発振器の周波数誤差の推移、1secゲート/20回で一試行 一試行で1プロット、スケールは500μHz/div(5x10E-11)、こちらは再掲 |
![]() ルビジウム発振器の周波数Jitter、1secゲート/20回で一試行とし、 一試行毎のRoot Allan Varianceをプロット、スケール100μHz/div グラフスケールはMean(平均)の5倍としている点に注意されたい。 |
上のグラフは比較のため前回のMean(平均)を再掲した。下がJitter計測値のプロットである。標準偏差なので縦軸はX軸が0Hzで、1マス当たり100μHzである。1秒ゲート20回計測なので
Jitter自身はある程度バラツキを持つが中心はおよそ 350μHzくらいだろうか。10MHzの発振周波数に対するJitterが350μHzということは3.5x10E-11ということになる。定格誤差 5x10E-11の発振器の安定性としてこれが良いのかどうか分からないが、スペックに近い計測値は得られているようだ。
つづく
続きはPCオーディオ絵日記 2008年に掲載される予定です。
投稿日付: 2007年12月30日
タイトル: マスタークロックの評価手法について 6.Stability 安定性計測編(その2)
2007年のまとめと振返りとして始めた「マスタークロックの評価手法について」であるが、思ったよりも内容が濃くなり、どうやら年内には終わりそうもない。(^^;; しかし、折角始めたネタなので、区切りが付くまで頑張ろうと思う。
さて、前回はユニバーサルカウンターによる平均周波数計測値の流列をグラフ化することで、ルビジウム発振器の精度安定性を見られるようになった。しかし、発振器のカタログ・スペックには他にも幾つかデータが並んでいる。

ルビジウム発振器のスペックシートから精度に関連する部分を抜粋
このシートを読んでいて気になるのは、Phase noiseとShort-term Stabilityである。Phase noiseは位相雑音と訳され、発振波の位相が前後に振れることで生じるノイズのことである。Short-term Stabilityの方はそのまま短期安定性で良いが、カッコ内のAllan Varianceがちょっと気になる。というのも、Phase noiseの方は挿し絵などからスペクトラム アナライザーを使って計測するようなのだが、Allan Varianceの方は、ユニバーサルカウンター SR620の取り説にしばしば現れる文言なのだ。
カウンターで計測した個々の測定値を集めて統計処理するのがユニバーサルカウンターの機能の一つである。これまでは代表的な平均値(Mean)を扱ってきたが、SR620では他に、標準偏差(Allan Variance)、最大値(Max)、最小値(Min)を扱うことができる。最大値、最少値はスグに分かるが、標準偏差については一般的な統計関数と少し異なるようなのでマニュアルから計算式を抜き出してみた。

SR620マニュアルより統計関数式を抜粋
ユニバーサルカウンター SR620では二種類の標準偏差を扱える。マニュアルでは、Standard Deviationと Root Allan Varianceと表記されている。最初は標本標準偏差と母標準偏差のことかと思っていたが、よくよく見ると式がが少し異なるようだ。
更に気になるのは、SR620では標準偏差のことを[Jitter]と表記しているのである。ジッター、これはデジタルオーディオのクロックに関してしばしば現れる用語である。デジタルオーディオでは、ジッターはクロックの時間軸上の揺らぎなど説明され、音質の劣化の原因になるノイズと言われている。これが、そのジッターのことなのだろうか?
つづく
投稿日付: 2007年12月28日
タイトル: マスタークロックの評価手法について 5.Stability 安定性計測編(その1)
マスタークロックの計測に必要な機材がもう一つある、オシロスコープだ。オシロは周波数カウンターに比べると実にアナログな計測器である。表示パネルはCRT(陰極管)で、そこに信号がグラフとして表示される。技術書によればオシロの波形から電圧や周波数を読み取ることが出来るというが、デジタル表示に慣れた現代ではそんな面倒なことはしないだろう。
しかし、デジタルでもアナログでも信号を扱っていると、オシロで見られるのは非常にありがたい。信号にノイズが入っているかどうかとか、期待通りの波形が出ているかどうかなど、目で見てスグに判別出来るので便利である。オシロを入れた目的は、デジタルソースの信号波形やWordClockの波形を見ることであった。他にも電源のノイズレベルや発振器の出力レベルを確認するのに使っている。使用しているのは
KENWOOD CS-5400で100MHzの中級機である。海外メーカー製も使ってみたが、輝線が細くてシャープ、スイッチ類がカチッしていて信頼性が高い、など国産の良さが感じられるので使い続けている。

ルビジウム発振器の出力波形、正弦波10MHzがキレイに出ている。
さて、クロック精度の計測について一定の成果が得られたところで、次は Stability(安定性)について検証したいと思う。
これまで計測してきた精度誤差というものは、簡単に言えば周波数の一定時間の平均値である。それが目標の周波数に 対してどのくらい乖離しているかを示すもので、一定時間で断片化した値である。ところで、精度測定中に発振器は連続してクロックを発生しているし、カウンターも繰り返し計測しているので、ゲート1sec/200回というデータは次々と計測されている。そこで、200sec毎の周波数平均値(この場合の計測値)の推移を見ることが出来れば、今度はクロックの安定性を比較することが出来るのではないかと考えた。
ユニバーサルカウンター SR620は実に沢山のファンクションを備えていて、この計測値の流列を幾つかの方法で出力することが出来る。能書きは面倒だから結果を見てみよう。これは、SR620で計測したデータをオシロスコープの画面上にプロットして表示する機能を使っている。本日の前触れはここで繋がるのだ。(^^

SR620のScope出力をオシロで表示させるとこんなグラフが出てくる。
表示は MEAN: 平均、rel: 相対表示の基準周波数10MHz、
500μHz/div: 縦1マスのレンジが 5x10E-11Hzに相当する。
画像はオシロを直接撮影したので少し滲んで見難いが、まず、縦軸は基準周波数(10MHz)からの乖離幅を示す。500μHz/divというのは、1マス分が0.0005Hz(5x10E-11)であることを示す。横軸は試行回数を示す。画面上のプロット1つに付き一試行である。このテストでは進行を早くするために、ゲート1秒/20回を一試行としている。
軸の刻みはカウンター側で調節出来るので、縦軸の単位設定によってグラフは変化するが、ちょうど1マスがルビジウム発振器の定格程度(5x10E-11)であるので、短期精度の繰り返し計測でありながらキレイに
0 〜 +5x10E-11程のレンジに収まっていることが分かる。ほんの僅かに調整してやれば、±2.5x10E-11くらいの精度は出そうな感じだ。
このように、計測を繰り返してグラフ化することで精度とその安定性を同時に見ることが出来る。
つづく
投稿日付: 2007年12月26日
タイトル: マスタークロックの評価手法について 4.Accuracy 精度計測編(その3)
桁数と分解能の高い周波数カウンターと高精度タイムベースが揃ったところで、本格的に計測を始めたのだが、その前に幾つか定義しておかなければならない。これは大事なことだ。
おおよそ、発振器のスペックシートには、周波数精度や位相ノイズ特性、エージングレート等が記載されているが、殆んどの場合、そろぞれどういう前提条件で測定したのか?
何を標準タイムベースとして測ったのか? 何回測ったのか? 平均を取ったのか、シングルショットなのか?
といった情報は、あまり詳しく記載されていない。しかし、それでは異なるメーカー間で比較したり、同一機種でのグレードの違いを正確に知ることは難しいように思う。
たもその測定環境においては次のように定義することにした。まず、GPSレシーバーから得られる標準周波数をタイムベースとして用いる。タイムベース自身の誤差は考慮しない。その代わり、時間を置いて何度か計測を行い信頼性を向上させる。次に周波数精度は、オーディオのマスタークロックとしての用途を考慮して短期精度を重視する。
カウンターでの計測時間は、1秒ゲート/200回の平均偏差を周波数誤差として認識する。ゲート時間は SR620の計測桁数が最大になる 1秒を選び、200回とは時間にして3分強、つまり音楽1曲聴く間に発生するズレを誤差と考えることにした。これは、計測の世界では極端に短い時間なので、被計測機器にとってはかなり不利である。しかし、いくら精度が高くても、24時間測って出る精度はオーディオ的には意味が無さそうなので超短期精度を重視する。
このような前提条件のもとで、いろいろなマスタークロックやルビジウム発振器を計測してみた。その結果、G-25Uや Veronaなどのオーディオ用マスタークロックの短期精度は、大体定格精度通りであった。これは、かなり悪い結果であると思う。測定器である周波数カウンター等の内部タイムベースをGPSタイムベースと比較した場合、大抵は定格を1桁から2桁くらい上回る精度を持っていたからだ。所詮は民生機器なのでスペックを満たしていれば十分という設計思想なのだろうか?

dCS Verona 単体でWordClockを計測、暖機時間は30分くらいと
短かかったこともあるが、ほぼ定格精度 1ppm(1x10E-6)程度。
そこで、市販のマスタークロックジェネレータ (G-25U、G-03X、Verona・・・etc.)に、慎重に校正を掛けたルビジウム発振器を外部マスターとして接続し、同じようにワードクロックを測定したところ、精度は一気に向上して
SR620の測定限界である。 44,100.000000Hzを計時した。誤差としては 1x10E-10以下ということで、もちろんこれはルビジウム発振器のスペックからして十分可能な誤差ではあるが、ここでようやくルビジウム発振器による精度向上の観測に成功したのであった。
(2007/7/22投稿の日記を参照、画像は再掲)

計測器の限界まで精度の高まったWordClock 44.1KHz
つづく
投稿日付: 2007年12月25日
タイトル: マスタークロックの評価手法について 3.Accuracy精度計測編(その2)
測定器の世界では、基準となる周波数発振器を Time Baseと呼ぶ。周波数カウンターも内部にタイムベースを持ち、スペックシートには、その誤差範囲が明記されている。同じ機種のカウンターでも内蔵タイムベースの誤差精度が異なるバージョンが用意されており、通常はオプション コード(OP*****)で識別される。先日入手した HP/Agilent 53131A もいくつかのオプションがあり、一つグレードが上がるだけで十万円単位で価格が上昇するのだ。
SRS社 SR625も SR620の上位機種であり、これ以上のタイムベース・オプションは用意されていない。ルビジウムを確実に上回る精度を持つものはセシウム
クロックしかないが、トンでもなく高額のようだし、そもそも売ってるのを見たことがない。(^^;;
しばらくは諦めて忘れていたのだが、時間精度に関する情報をいろいろ拾い集めているうちに
GPS レシーバーを用いた高精度タイムベースに関する記事に遭遇することになる。探していたのはコリだ (゚∀゚)!
さっそく、GPSレシーバーを手に入れたのだが、アンテナを設置したり、ケーブルを引き込んだり、シリアル接続(化石のI/F)を構築したりとなかなか手強かった。GPSアンテナは窓際に置いたくらいではダメで、結局、大屋根の破風板に取付けてケーブルを引き込んだ。オーディオなのかアマチュア無線なのか分からない佳境に入って行くのである。
HP GPS Receiver

クロック計測環境の心臓部であるGPSレシーバーは24H稼動が原則。
この辺りから、たもそのオーディオルームは周波数測定厨房化する。

こちらはGPSレシーバーの運用ソフトの管理画面、左下のところにある表示で現在6個のGPS人工
衛星を追尾中であることが分かる。PRNは衛星番号、ELは仰角、AZは方位、SSは信号強度を示す。
GPSレシーバーで得られるタイムベースの精度は、1*10E-12程度と言われている。人工衛星にはセシウムクロックが搭載されており、複数の人工衛星からの信号を比較して精度を上げる仕組みらしい。元々の精度は更に1ケタは高いようだが、無線電波が介在することから実用精度はE-11からE-12程度だという。
受信機で得られる精度は、GPS衛星の補足状況の変化や電波の状態により多少ふらつきがあるので、絶対的なクロックとまでは言えないが、個人でセシウムを保有してもオペレーションが完全には出来ないし、GPSは米軍の威信でもあるので、常に精度が維持されるようにコストが掛けられている点を考えると、安定利用可能な最上位クロックと言っても問題ないだろう。
これを外部タイムベースとして SR625に供給して計測するのが、たもそのクロック計測環境である。
つづく
投稿日付: 2007年12月24日
タイトル: マスタークロックの評価手法について 2.Accuracy精度計測編(その1)
G-25Uに手に入れたルビジウム発振器を同期させると音が良くなるようだ。原理はクロック精度の向上だということは分かる。しかし、G-25Uだってコレ単体でマスタークロックを名乗るくらいだから、そこそこ吟味されたクロックを搭載しているんじゃないだろうか?
カタログ・スペックを比べるのは簡単だが、それが音の差にどれくらい現れるのか知りたい。そもそもスペック通りの精度になっているかどうかも確認したいところである。アンプやスピーカーのアナログ出力を比較するのは難しいが、クロックはデジタルだけだから測定器されあればチェック出来るハズ。少々短絡しているが、こんな発想でオシロスコープやユニバーサルカウンターを測定器を集め始めたのである。
SRS Model SR620 Universal Time Interval Counter

実際に入手したのは Rubidium Time Baseと一体になったSRS SR625の
方である。初代機は故障してしまったが、既に二代目を手に入れて稼動中。
ユニバーサルカウンター SR625を手に入れて、さっそくルビジウム発振器を計測したところ、僅かなズレが認められた。別のルビジウムを計測しても同程度のズレが確認された。どちらも出荷時に校正済みという物だったので、今一納得がいかなかった。しかし、よくよく考えてみると計測した2台のルビジウムは、ほぼ同じ周波数だったことに気付いた。ウーム、もしやルビジウムが正しくて、カウンターの方がズレているんじゃないだろうか??
そもそも、SR625は外部タイムベースとしてルビジウム発振器が使用されている。ルビジウムを基準にルビジウムを測っていたことになるのだ。タイムベースの方がズレているのかも知れない。それだと、計測した校正済みの2台のルビジウムが同じくらいズレたのに納得が行くではないか!
高精度の周波数カウンターを手に入れても原子時計を計測することは出来ないのか?SR625をメーカーに校正に出すことも検討したのだが、費用がかなり掛かりそうだし校正した結果を確認する手段がないのでこれは諦めた。
こうして2007年前半、一段と計測にハマって行ったのである。(^^;;
続く
投稿日付: 2007年12月24日
タイトル: マスタークロックの評価手法について 1.生立ち編
今年も押し詰まって、残すところ一週間ほどになった。2007年の「たもそのPCオーディオ」は、クロックで始まった。ESOTERIC G-25Uの導入が事始めとなり、各種計測器、ルビジウム発振器、クロックケーブルといろいろ試して1年が過ぎてしまった。今年の締めくくりとして、これまでのマスタークロックに関連する研究を少々報告させて頂くことにしよう。
最近はWEBサイト上でもデジタルオーディオのクロックに関する書き込みが増えているようだ。たもそもいろいろ研究しているが、一貫しているのは自分で確かめることである。情報というものは浸透度と正確性は一致しない。常識と言われていることが、実は誰も実証確認していなかったなどということが結構あるものだ。
バランス接続はアンバランス接続よりも音が良い、という一般的な認識も人によっては逆だったり、根拠がなかったりと実にいい加減だし、12dB/octのネットワークは逆相接続が正しいというのも、なんだか曖昧な感じがする。大事なのは、自分で確認して良い方法を選ぶ事だと思う。
デジタルオーディオのクロックという極めてデジタルな事象についても、一般的な認識が結構分かれているように感じられるのはナゼだろうか?今の世の中、ネットというインフラによって、誇張・膨張した情報が溢れているのである。情報過多の時代なのだ。中には、全然確認もしていないのに推測で流れた情報もあるし、為にする情報も盛んに発信されている。カカクコムの掲示板など殆んど広告塔と言えるだろう。
もちろん、ネット上の情報には極めて有益なものも沢山ある。もはやネットの情報無しには生活出来ないのだ、たもそはオーディオ関連の雑誌を新刊で購入したことは一度もないが、製品情報で不自由することなどないのだ。大事なのは事実か推測か錯誤かを見極めることだと思う。
たもそは G-25Uを手に入れた時、何だか大して音が変わるものでもないなぁ・・・、評論はアテにならないなぁ・・、と感じた。しかし、ルビジウムクロックを同期させた時は、ハッキリと違いを感じたのだ。これが、クロックについて更に研究することになった経緯である。クロック精度が向上すると何が良いのか?それをどうやって検証出来るのか?しかし、原子時計の正体を見極めるのは想像以上に難易度の高い世界だったのである。
つづく
投稿日付: 2007年12月23日
タイトル: JBL 2405を加えた 3wayマルチ (試聴編)
さて、3wayマルチ化に伴って、メインアンプを少し変更したのでシステム構成を掲示しておこう。
| Rubidium発振器 | |
| dCS Verona | |
| dCS Elgar | RME Digiface |
| RME Digiface | ESOTERIC P-70 | Wadia16 |
| dCS Elgar | || | |
| KRELL KRC2 | ||
| YAMAHA D2040 (500Hz・7kHz) | ||
| CROWN StudioReferenceT |
Mark Levinson No.29L |
marantz pro PA-02 |
| TAD TL-1601a | TAD TD-4001 | JBL 2405 |
中音域のアンプを Mark Levinson No.29Lに変更したがあまり深い意味はない。たまには火を入れてやった方がアンプには良いはず。表中のPCTの
P-70は TEACにメンテで出しているのだが、どうも症状が再現されないらしい。こういうのが一番困るのだが・・。
ドライバー用アンプは 3way化する前から入れ替えていたのだが、レビンソンも良い印象だ。とても古いアンプとは思えないほどノイズが抑えられておりS/Nの高さを感じる。歪みは殆んど感じられずフラットな伸びを示す。2wayならレビンソンの方が高域が伸びているように聴こえた。
さて、JBL 2405を加えて 3way化した印象だが、ヤベッ全然 (・∀・)イイ!
今まで出ていなかった高音域が確実に再生されている。ギターの弦の余韻やシンバルの余韻が出まくっている。女性ボーカルも倍音成分が増えて響きが良くなった。しかも予想外にノイズは増えていない。D2040はPA向けの機材だが、さすが日本楽器である、無音時ノイズは殆んど聞き取れないほどだ。
もっといろいろ聴いてみよう。
最後の画像は D2040のツィータのフィルター設定画面。デジタル・ディレイは低音域と同じ 347.1mmにセットしている。

投稿日付: 2007年12月20日
タイトル: JBL 2405を加えた 3wayマルチ (設置編)
自分のシステムを他の人に聴いて頂くと実に得るものが多い。普段聴かないジャンルの音楽を再生してもらうと、今まで気付かなかったシステムの弱点を知ることができる。大型ホーンを用いた 2wayマルチシステムはやはり高域が弱点で、弦楽器やボーカルでキラキラ感がもう少し欲しいと思った。
気になったらさっそく実行である。チャンデバは 4wayまで可能だし、ツィータには
JBL 2405がある、アンプはマラプロ PA-02で良いだろう。PA-02はラック天板上に設置してあるので、チャンデバまで少し長めのバランスケーブルが必要だが、これは手元の部材で追加作製した。懸案は
2405の置き方である、実はこれが一番の問題でこれまで 3wayに手を付けなかった理由の一つであった。今回は仮設ということでこんな感じで置いてみた。

JBL 2405をモリタラボ ウッドホーンの上に設置
ツィータ JBL 2405の本体はもともと円筒形状で、そのままでは転がってしまう。巷には、JBLの075や2405を固定するためのホーン置き台なるものが売られているが、結構なお値段なのでまだ手に入れたことはない。
ゴロゴロされても困るので、今回はバッフルに固定するためのリング状の金物と市販のアングル金物を組合わせて上の画像のように置いてみた。こういうユニットは磁石の塊みたいなもので結構重いから置くだけで十分安定する。
ウッドホーンにキズを付けたくないので、台座代わりに板を敷いてホーンの中央に設置した。もちろんこれでは、ドライバーの振動板の位置とは大幅にズレてしまうが、件のデジタル・ディレイを使えば置き場所を選ばないハズだ。
左の画像が、3way化された「たもそのスピーカーシステム」である。縦軸インライン配置を守り、位相差はディジタル・ディレイで補正する仕組みである。無理に振動板を合わせようとすると、ツィータの指向性に悪影響が出そうなので、このくらいで置いた方が見た感じのバランスも良さそうだ。
さて、ツィータの設置が済んだら、今度はアンプの接続とチャンデバの調整である。ツィータ用のメインアンプは、marantz Pro PA-02を使用する。たもそのお気に入りのアンプの一つで、以前はマルチで3台も使っていたのだが
1台を残して手放してしまった。気に入った機材は取って置きたいのだが予算も限られるのでこれは仕方がない。
最後はチャンデバだが、これはデジタルなのでスイッチをカチカチといじるだけでセッティングは完了する。高域のクロスは
7,000KHzを選んだ。ドライバー(中音域)のHigh側はクロスで落とすことも、スルーで通すことも出来る。この辺はデジタル・チャンデバの利点である。
セッティングが完了して試聴となるが、その報告は次回としよう。
投稿日付: 2007年12月17日
タイトル: 直剛氏とデジタルディレイ
たもそは仕事場でヒマを見付けるといろいろググッて情報を収集している。キーは関心のある機器や技術用語を適当に検索するのだが、たまたまあるキーワードで掛かったブログに親しみを感じて足跡を残したところ、ブログオーナーもたもそのオーディオ絵日記を見たことがあるということで話が弾み、たもその部屋に来訪して頂いた。その方は直剛_NaotAke.com の直剛氏である。
直剛氏はとても若いが非常に研究熱心で、主にHTPCを手掛けてきたが、最近アキバ警邏の際、JBLスタジオモニターにハマってしまい、とうとう
JBL 4343Bを購入したというツワモノである。たもそが親しみを感じたのは、その若さと、PCオーディオと
4343Bである。
直剛氏がたもそのシステムに関心を示されたのは、JBL4333ユーザーがどうしてココまで辿り着いたのかを音で確認したかったのと、デジタル・チャンデバを用いたチャンネル・ディレイによる位相補正効果実験である。直剛氏は手に入れた 4343Bをモディファイすることも視野に入れているようで、その関連でデジタル・ディレイの効果に興味があったようだ。
たもそは YAMAHA D2040を手に入れて以来、デジタル・ディレイのファンクションは使ってこなかった。位相補正に関心はあったのだが、もしも明確な効果があったらアナログ・チャンデバ(F-25)に戻れなくなってしまう懸念があったからだ。いや、多分面倒臭かったからだろう。
直剛氏と話をしているうちに、位相補正に効果があるかどうかは実験して確かめるべきであるということになり、たもその部屋を訪問されたのである。
・ YAMAHA D2040 デジタルチャンデバ
こちらがチャンネル・ディレイ設定の様子。ディレイであるから遅らせることしか出来ないので、ユニット位置が前にあるウーファーに対してディレイを掛ける。
単位はmmで距離を遅延時間に換算するのは音速を使うのだろうか?仕組みはよく分からないが、ユニット位置の情報だけでセット出来るから簡単だ。
たもそのシステムではドライバーの振動板位置との奥行き差がおよそ350mmだったので、このようにセットした。
2名のうちの一人がチャンデバ操作係となり、もう一人が試聴役となって交代で試聴してみた。
このチャンデバは音を流しながら連続的にディレイ量を変えられるので、距離を0mmと347.1mmの間で行ったり来たりさせて聴いた。
初めは試聴曲が良くなかったせいか効果が殆んど分からなかったが、途中でボーカルのアカペラ部分があるところで比較し易いことに気付き何度も実験した。実験の結果としては、位相補正で音が変化するのは確かであるが、その差は小さい。ボーカルだけなど分かり易いソースでは、位相補正した方が音がキレイで余分な余韻が消えるという印象だった。
直剛氏が帰宅した後で、暫らくディレイありで聴いてみたところ、こちらの方が全般的に音がキレイになると感じたため、当面ディレイありで行くことにした。彼のお陰でディレイを試す機会が得られたことに感謝したい。なお、直剛氏の感想から高域の不足が気になり出してきたので、近く
JBL 2405を加えた3wayを試す予定である。
投稿日付: 2007年12月 8日
タイトル: HP/Agilent 53131A-001 Universal Counter
さて、久し振りにクロック関連のネタである。というかオーディオではなく測定器ネタである。(^^;;
このジャンルは適応範囲が極めて狭いのではあるが、一部の方には根強い反響があるので拡張PCオーディオということでご理解頂きたい。
実は、たもその愛用していた SRS社 SR620 Universal Time Interval Counter が故障してしまったのだ。(TT)
一応、お店には預けてみたのだが、中古の計測器が修理出来るか分からないので、取り敢えず代替機を探すことにした。代替機といっても、ルビジウムクロックの計測に耐える周波数カウンターそうザラにはない。少なくとも
1x10E-11の精度を測定出来る必要がある。残念ながらカウンター単体でそこまでの精度のものは無いので、外部タイムベースを使うのだが、表示桁数は12ケタは欲しい。そうしないと 1x10E-11を見ることが出来ないからだ。
いろいろ検討して候補になったのが、HP/Agilent 53132A である。12桁表示で225MHzまで計測出来る、これなら SRS SR620の代わりが務まりそうだ。しかし、この 53132Aの中古が殆んど見当たらない。スペックが高過ぎて使う事業所がないのだろうか?
10桁表示で下位機種となる HP/Agilent 53131A なら結構見つかるので、こちらを少し研究したところ、表示部は上位機と同じ12桁を備えており、どうやら状態によっては10桁を超える表示が可能であることが分かった。こちらなら大分価格も安いのでさっそく入手に踏切った。
![]() フロントパネルは表示部、機能操作部、信号入力部に分けられる。ボタンは それほど多くなく結構シンプルなのだが、それが実は大きな欠点だったのだ。 |
![]() こちらはリアパネル、やっぱりこっちが重要。外部タイムベース(クロック)を 受けるためのBNC端子は必須。Optionは001の中位安定OCXO搭載。 |
中古計測器を探していると、HP/Agilentという表示が目に付く。HPはもちろんヒューレットパッカードのことで、かつては計測器が主力事業であったが、いつの間にやらPCメーカーになってしまい、計測事業は殆んど他社に売却してしまったのだ。PCメーカーなどというのは単なる組み立て事業であって付加価値は極めて低い。ブランド力も利かないし、製品差別化も全くない。こんなクソ事業に特化した
HPは実に魅力がないのだが、たもそのように中古品ばかり買い漁る人種にとっては、HPは依然としてハイエンド計測器メーカー(ブランド)である。
HP/Agilentというのは、HPから測定器事業を譲り受けた Agilent社のことを指すのだが、中古計測器市場では依然として HP製品が大量に出回っているので、分かり易いように
HP/Agilentと表記するのだ。今回入手した Universal Counter 53131Aも中古市場では、HP製と Agilent製が混ざって流通しているので、たもそは新しいめの Agilent製を選んでみた。
上の画像は、入手してさっそく測った外部タイムベース(10MHz)である。正しいと思われる10MHzをこのように計測したということは、内蔵中安定OCXO(op001)は
-582mHzの誤差があるということだ。暖機数時間だが、定格精度 2x10E-7は十分にクリアしているようだ。計測器としてはこれでもかなりの精度が出ているのだが、ルビジウムを測るにはやはりこのままでは役不足だろう。
投稿日付: 2007年11月25日
タイトル: オーディオラック レイアウト変更
前回導入した YAMAHA D2040がなかなか良い感じだったので、このまま使うことにした。しばらく安定期に入っていろいろ聴いていたのだが、こういう時に限って別のトラブルが起こるものだ、CD
トランスポートの ESOTERIC P-70が調子が悪くなってしまった。実は購入時からたまにノイズが乗ることがあったのだが、ディスクの相性かもしれないと放置していたら、だいたいどのCDでもノイズが乗るようになってきてしまった。(>_<)
中古品を買う場合は状態が良いモノを選ぶのは当然なのだが、どういうワケかたもそが買うCDプレーヤー関連はハズレが多いようだ。WADIA 16も購入直後に修理してピックアップをアセンブリ交換している。今度もノイズの症状から同じピックアップ関連の故障だと思われる。
TEACに相談したところ送ってくれということで、メーカーに直送した。たもそのように店であまり買わないユーザーには、メーカー直送で修理して貰えるのは非常に有り難い。幸い、Wカートンの元箱があったので、簡単に梱包して
TEACに送った。
さて、修理に一台出したことでラックに空きが出来てしまった。もちろん、修理が完了すれば戻ってくるのだが、せっかく空きが出来たこのタイミングで、ラックの上に積み上げていたクロック及びデジタル系をラックに納める算段を立てることにしたのだ。ただし、以前は余裕があったラックだが、電源トランスやらマスタークロックやらPCオーディオ インターフェイスやらが増えており、全部をラックに納めるのはちょっと無理なので、一部はラック天板に設置しなければならない。
どこに何を設置するかはパズルに近い問題だ。クロック系は最短配線を維持するために至近距離に設置したいが、デジタル信号系も同じである。一方、アナログライン系も DAC=プリ=チャンデバ=メイン と揃えた方がスムーズである。天板上に設置する機材はケーブルを引き回すのでなるべくシンプルな機材が望ましい。
という条件をいろいろ突き詰めると、
・ メインアンプは重量的にも最下段
・ チャンデバは流れで、その上の段、プリはその近く
・ 天板上にはライン信号系のみの WADIA 16とサブシステム用の PA-02
・ ラック最上段にはクロック系を集中させて最短配線を可能にする
という風に絞られていった。
本当は電源トランス類をラックから出したいのだが、電源スイッチも兼ねているため裏方には追い出せないのだ。その辺も考慮して決めたレイアウトが下の画像である。

たもそのオーディオラック 新レイアウト
| ラック天板上 | WADIA 16 | marantz Pro PA-02 |
| ラック1段目 | RME Digiface、Rubidium | dCS Verona |
| ラック2段目 | KRELL KRC2 | dCS Elgar |
| ラック3段目 | YAHAMA D2040 | CSE T-200、TX-1000 |
| ラック4段目 | CROWN SR-1 | KRELL KSA-50U |
信号経路を追って説明すると、ルビジウム基準クロックは Veronaに入り、そこからワードクロック3系統が、Digiface、Elgar、P-70(修理中)に送られる。デジタルソースは Digifaceと P-70から Elgarに送られて、Wadia16とともにプリ KRC2に送られる。プリOutは D2040に送られて2wayに分割され、メインアンプ SR-1と KSA-50Uに届く。
これでだいたい良いのだが、Digifaceへのクロックケーブルが少し長めになるのと、P-70が修理から戻ってきた時の場所がないという問題が残る。ラックの天板にケーブルを通す穴を開ければ、天板上の機材制約は解消するのだが、ここは奥に窓枠やカーテンがあって、実質的な奥行きが不足するので今のところ恒久的な使用は考えていない。天板には40mm厚の集成材を誂えたので、手を付けるのはちょっと躊躇してしまうのだ。
新しいセッティングでは、サブシステムは Wadia16のアナログOut(RCA)をマラプロ PA-02に直結する仕様にしてみたのだが、これがかなり改善したというか、結構良い音で鳴るようになったのが収穫であった。元々、サブシステムというのは、入庫したアンプの動作チェックが主な用途なのだが、少しは聴いてみようという水準になったかもしれない。
投稿日付: 2007年11月 3日
タイトル: YAMAHA Digital Channel Divider D2040
機材の入れ替わりも一巡して、200V系の電源周りも一応固まったところで、暫らく落ち着いて聴く方に専念していた
。殆んど毎日鳴らしているので、新たに加わったドライバー TAD TD-4001の音も滑らかになってきた。懸案の高域については、音数が増えているのは分かるが帯域が広がっているとまでは体感できていない。但し、ウーファーとの繋がりもあわせたバランスでは
TAD同士の方が良いことは間違いなさそうだ。
高域を聴くために、最近は女性ボーカル系のCDを増やしている。中古店でジャケ買いするので当たり外れが激しいが、Sophie Zelmani、Yaki-Da、Tamia、Maria Montell などが最近の当たりCDだった。楽曲よりも声のタイプと録音品位で当たりが決まるので聴いてみないと全然分からない。
さて、今日は新たに加わったチャンデバの紹介である。
マルチアンプ システムで鳴らすには必ず必要な機材なのだが、チャンデバというやつは、製品としてあまり選択肢がないのが困る。たもその使っている
Accuphase F-25は、アナログ チャンデバでは一番ユーザーが多い機種だろう。チャンデバにはデジタルもあって、オーディオ用
なら Accuphase DF-35 DF-45があり、PA用だと Behringer DCX2496が安価で人気がある。
今回入手したのは、結構珍品の YAMAHA D2040 である。詳しいスペックはリンク先のPDFを参照願いたいが、ステレオ4ch チャンデバ、ディレイ、2パライコ、コンプ、電動アナログアッテネータといった機能に、設定登録用のメモリ、デジタル入力を備えている。デジタル
チャンデバとしては標準的な機能だが、特徴的なのが電動アッテネータである。
参考資料 : YAMAHA D2040 英語版マニュアル
![]() フロントパネルにはスイッチが沢山ある。デジタルなので設定はボタンで行う。 緑色の小さいパネルはステータスやパラメータを表示するLCD表示部だが、 一度に表示出来る情報が限られるのであまり使い易いとは言えない。 |
![]() こちらはリアパネル、端子は全てXLRバランスで、入力はアナログ、デジタル各1系統、 出力は4chステレオなので、8chのバランス出力を備える。プロ用なので出力レベルは +4dBと-6dBで切換え出来る。ホームユースでは無論 -6dBでないと絞り切れない。 |
デジタル チャンデバの良いところは、帯域分割に加えて、ディレイ(位相補正)やイコライザーといった機能があること。また、帯域分割の自由度が広く、分割点で片側をスルーにすることが出来る。つまり、3wayのミッドの高域側をスルーにして落とさずに、トゥイーターを加えることが出来るのだ。これは、既存のアナログ
チャンデバには出来ない芸当である。
一方、デジタル チャンデバの欠点は、A/D変換とD/A変換が加わることである。余分な変換は気分的にも音が劣化するように思える。CDなどのデジタル
ソースの場合は、デジタル入力することも出来るが、それだと折角のDACを生かすことが出来ない。また、アナログ入力の場合は入力レベルに気を付けないと
A/D変換でビット落ちしてしまう。ラインレベルでチャンデバを通すと、その下流にボリュームが必要になるので色々ややこしい。
今回入手した YAMAHA D2040 では、デジタル部にもアッテネータはあるが、chごとに独立したアナログボリュームを備えているので、A/D = 帯域分割 = D/A までフルスケールのまま処理して、最後のボリュームでゲインを調整出来る。但し、マスターボリュームは無いので
chごとに絞らなければならない。これではボリューム調整には不便過ぎて使えないのだが、ここで件の電動アッテネータが役に立つのだ。
この電動アッテネータは、4chリンクさせることが出来る上に、左右もリンク出来る。つまり、8ch連動可能なのだ。しかも、直接モータードライブで動作させているので、ボリュームのツマミが連動して動く。これはなかなか面白い仕組みだ。アッテネータのポジションは
ch間バランスとしてメモリにも登録されるので、メモリを読み出すとボリュームが自ら所定の位置まで回転する。現在では考えられないようなギミックで非常にコストが掛かっていると思われる。

こちらは、チャンデバの基本要素であるフィルター(帯域分割)の設定の様子。1ch(Low)に
クロス500Hz、スロープ-24dB/octのローパスをセットしている。表示の意味は慣れればスグに分かるのだが、画面に表示出来る情報が限られているため、全体的な設定の状態を知るのには、いちいち表示させなくてはならず、あまり使い易くはない。でも、音を鳴らしながらクロスを変えたり、スロープを変えたり出来るので、実験的に使うには大変便利である。
実は初め、普通にプリ出力を繋いでいろいろ聴いてみたら、どうも音が悪いというか張りがない感じだったので失望していたのだが、入力ゲインを上げることに気付き、D2040の入力メーターが十分振れるようなゲインにしたところ、格段に音が良くなった。これなら
F-25でなくてもイケそうだ。但し、リモコンが使えないのでボリューム調整は結局プリを使わなければならない。色々な設定を聴きながら手元で瞬時に切換えられたらとても便利なのだが。
現在は、2way クロス500Hz、スロープ -24dBにパライコを使って高域を少し持ち上げるという設定をいろいろ試している。パライコはch当たり2つ設定出来るので、例えば、9KHz +2dB、13KHz +3dBというような補正が出来る。少し邪道ではあるが、2way + 高域補正 というのはネットワークでも行われているので、まぁ良いだろう。
投稿日付: 2007年 9月30日
タイトル: 室内補助配電盤 【改良編】
分電盤を取り付けてエージング中ではあったが、標準装備のブレーカーが今一気に入らないので、200V用だけ交換した。分電盤に付属していたのは、同じ日東工業製の100V/200V兼用の20Aなのだが、200V用に追加した松下電工製の220V/30A仕様のブレーカーとは造りが違っていたのだ。
安全ブレーカーには上下二ヶ所に配線を繋ぐための端子がある。隙間に配線やバスバーを差し込んで上からネジで締めていくものだ。日東工業製では、配線を差し込む隙間の下側に銅のプレートがあり、上からネジで締めるようになっている。ところが、松下電工製では、上下に銅のプレートがあり、ネジで上側のプレートを押し付けて締める構造なのだ。
接触面積の状態から上下共プレートで押さえる方が良い。全てこのタイプに変更したいが、取り敢えず今回は、200V系のみ松下電工製に交換した。
![]() 今回交換したのは左端のブレーカー、松下電工製220V/30A仕様のもの。 ブレーカー本体に初めから220Vのシールが貼ってある。 |
![]() ブレーカーを交換してカバーを取付けた補助分電盤。赤いシールで200V 仕様のブレーカーだとすぐ分かるのは良いかも。ついでに、前回はカバー 無しだった CROWN SR-1用の250V/20Aボックスにプレートを取付けた。 |
作業を終えて、再び音出ししてみた。また新しいブレーカーを取付けたので、暫らくはエージングが必要だと思われるが、Studio Reference I が段々締りのある中低音を出すようになってきたのは良い感じである。中音域はドライバーとクロスしているので、どちらの効果とも判別は出来ないのだが、繋がりが自然で心地よい。やはりTAD純正ペア故であろうか。
これで補助分電盤は一応完成ということにしよう。
投稿日付: 2007年 9月16日
タイトル: 室内補助配電盤導入 【工事編】
折角の三連休なので、懸案の電源周りの工事を実施した。一旦、作業に入ると仮でも完成させるまで音が出なくなってしまうので中断は出来ない。材料、工具、照明機材など事前の準備を入念にして作業開始である。
![]() 分岐用のブレーカーを取外して配線だけになったコンセントボックスの残骸。 他のボックスに分岐させる配線も丸ラグで仕上げたのだが、新しい分電盤を 使うとなると不要である。 画面下部の電源ケーブルは、CROWN SR-1のもので 2P 250V/20A仕様 の大型プラグに交換してある。 |
![]() 長さが不足する配線は一部接いでしっかり絶縁してから、分電盤を合わせて いく。配線引出し開口部の位置や配線の引出し方向を考慮して、分電盤は 上下反転させて使うことにした。これで外に出る配線は下向きに引出すこと が出来る。【応用その@】だ。 |
![]() 無事に分電盤が取付け出来た(^^)v 接続端子のネジを強く締めたりするので、壁面に対して6本の木ネジを使って 頑丈に固定した。 画像で分かる人は少ないと思うが、大元の配電盤から来ているのが右上の 端子に接続されている太い3線である。しかし、通常は中央の端子に中性線 (コールド)である白線を接続し、左右にホットの赤線と黒線を繋ぐのだが、 ナゼか中性線を右端に繋いである。こうすると、100Vと 200Vがそれぞれ 2回路づつ取り出せるのだ。これが【応用そのA】である。ここでは、100Vを 取り出す 2回路が接続されて、他のコンセントに行くためにボックスに戻って いる。 |
![]() 配線の接続を終えてカバーを取付けた補助分電盤。これで音は出せるように なった。分電盤から下に出ている配線は全て 200V系である。黒いケーブルは それぞれ、TX-1000と T-200に繋がっている。直結だがブレーカーが入って いるので安全にも配慮されている。灰色の配線はすぐ側のシングルボックスに 繋がっているが、これは CROWN SR-1用というワケだ。 |
ブレーカー部材や配線など見直したい箇所はまだまだあるが、音が出ないのは我慢出来ないので、これで一旦完了とする。さっそく、トランスやアンプを接続して、大元のブレーカーを上げてやると、無事に全ての機器が稼動した。当たり前だが、ちょっと満足である。v(^。^)v
音の方は、んー、特に変わってない気もするが、新品のブレーカーが入ったりしているので、しばらくエージングは必要だろう。
投稿日付: 2007年 9月15日
タイトル: 室内補助配電盤導入 【準備編】
CROWN Studio Reference I が無事に 200V仕様で動作したところで、電源周りの見直しが必要になってきた。2007年 5月 3日投稿 / CSE TX-1000導入により、単相200Vを使うようになって、次に CSE T-200が追加され、今度はSR-1が加わったことで 200V機器が3系統にもなった。どうにもこのままでは安全面で問題がありそうなので、色々と検討してみた。
![]() |
![]() |
こちらが見直し前の 200V系引出しの様子。元々はオヤイデの壁コンセントが植えてあった所である。
大元の配電盤から直に配線が届いているのがこの場所なので、200V系はここから取り出している。
ボックスから外にぶら下がっているのは、250V 30A仕様の大型ブレーカーで、100V系の分岐用に使っている。ブレーカーの下流の配線は
CSE TX-1000に繋がっている。
初めは200V用に大型のコンセントを取付けたのだが、場所を移動することもないし、無駄な接触面を増やしたくないので、TX-1000 と T-200は直結にしたのだ。
直結にすると簡単には外すことが出来なくなるので、安全のためにブレーカーを入れたワケだ。
ブレーカーを端子台代わりに使えばもう少し分岐させることも出来るが、あまりゴチャゴチャになると、配線ミスで機器を損傷しかねない。
<== そこで、色々と部材を探したのだが、こんなのが見つかった。
主幹ブレーカーの入らない増設用分電盤 日東工業 HSAT-31 である。入力は3極で単相200Vに対応しており、分岐は4つ(実装は3)まで可能。機能的には必要最小限だが、何しろサイズがコンパクトなのが良い。
入手してから色々調べると、そのままでは 200V系は 空きの1系統しか使えないことが分かった。それ以外はバスバーが固定式で切換え出来ないのだ。
フムフム、そのくらいは応用次第でどうにでもなる。本当はブレーカーは要らないのだが、こういうところで
200Vと100Vを分岐させるには分電盤を使うのが一番スマートだと分かったので素直に使うことにしよう。コイツをうまく取付けて、コンセントボックスの穴を塞げればベストだ。
次回は、この分電盤の取付けである。
投稿日付: 2007年 9月 9日
タイトル: CROWN Studio Reference I パワーアンプ 200V駆動
さて、無事に動作チェックが完了したところで、次は 200V仕様に変更である。
英文マニュアルを見ると分かるのだが、CROWN SR-1は供給電圧によって出力が変わってしまうようだ。ステレオ 2ch出力で、240V/825W(8Ω)、120V/800W、100V/750W と表記されており、100V仕様では 10%も出力が低下してしまうのだ。これは電圧が下がると電流が増えてしまい効率が低下することが原因だと思われる。
もちろん、これは最大出力の話であって、家で使う分には殆んど関係がないのだが、電圧によって影響があることは事実であり、なるべく高い電圧で運用した方が余裕があってよさそうだ。たもそのオーディオ用電源は
単相200V供給も可能になっているので、SR-1の設定を変更して 200V仕様で駆動することにした。
![]() 試聴のために設置した置き台。CROWN SR-1はラックマウント仕様で足がないため、 インシュレータを噛ませて乗せてある。 |
![]() 電源基板の拡大画像。この部分のタブ接続(ジャンパ)を切り換えることで、供給電圧仕様 を変更出来る。設定を間違えると壊してしまう危険性があるので、切換えスイッチ式にして くれると便利なのだが、そんなにイジるところではないから仕方がない。 |
電源電圧の変更は、ボンネットを開けて電源基板のタブ接続を切り換えるのだが、幾つかのタブを差し替えなくてはならないので、間違いの無いよう慎重に行なった。次に、ACプラグを
250V/20Aの大型の物と交換した。これは容量アップという目的の他に、AC 200Vの識別になるため必ず交換する。同じ形のACプラグで 200Vと共用するのは絶対に避けるべきである。コンセント側をキチンと区別しなければ、100Vの機器を200Vのコンセントに差し込む危険性がある。
安全講義はこれくらいにして、200V仕様の CROWN SR-1を聴いてみよう。
高域側は KRELL KSA-100に変更してみた。音出ししながら高域側のバランスを調整するのだが、思ったほどレベルを下げる必要がなかった、つまり、低域側の音量が上がったようなのだ。SR-1のゲイン設定は26dBのままで変えていないので、これは電源電圧の効果だろうか?
時間を掛けてシステムを暖めていくと、ウーファーの鳴りが非常に絞まってきた。バスドラムの打ち込んだ時の「ドスッ」の立ち上がりや、ベースの「ブィーン」の余韻のキレが良い。これは明らかに
200V仕様の方が良い感じだ。(^^
これで、たもそのオーディオ環境は AC200Vが 3系統になったことになる。これまでは、大型のブレーカーの端子に共締めして分岐させてきたが、そろそろ限界だろう。電源周りを
200V系中心に見直す必要が出てきたようだ。
投稿日付: 2007年 9月 7日
タイトル: CROWN Studio Reference I パワーアンプ 導入
さて、クロック関連が一巡して、久し振りにドライバーユニットを見直したところで、現行システムをじっくり聴き込む積もりでいたのだが、珍しい機材が見つかったのでついつい手に入れてしまった。(^^;; 実に落ち着きのないオーディオシステムなのだが、2chオーディオは斜陽気味なので珍しい機材は手に入れておかないとあとで後悔することが多い。「奇貨置くべし」である。(^^
今回入手したのは、CROWN Studio Reference I である。クラウン(CROWN)というのは本国ブランドで、日本では商標登録の関係で AMCRONというブランドで販売されている、 PA、SRなどプロ用のアンプメーカである。その中で、Studio Reference シリーズは特にスタジオモニター用に開発されたパワーアンプである。このシリーズには、Studio Reference I (SR-1)と Studio Reference II (SR-2) があり、特に、CROWN SR-1 は比類なき高出力とドライブ能力を持ち、マルチアンプの低域用パワーアンプとして評価が高い。どちらも既にディスコンである。
CROWN (AMCRON) SR-1はスタジオ等で採用されているが、ホームユースで使われている数が少ないことから、中古で出てくることは非常に少ない。今回はたまたまネットで中古在庫を見かけて問合せしたところ、比較的近い場所だったことから、スグに見に行って決めてしまった。「奇貨置くべし」に従ったのだ。(^^
![]() 入庫時の記念撮影。フロントパネルが黒い樹脂製でテカテカ光っているので写真写りは 良くないが、使用感も少なく状態はなかなか良い。この機体は並行品のためCROWN ロゴ。 パネルの下部に内部冷却用のエアフィルターが付いているが、デザイン的には?? |
![]() こちらはバックパネル。画面左上にはメインスイッチとなるブレーカー、中央が入力端子、 右側がSP端子。入力は標準では XLRとフォーンジャックだが、オプション仕様で、RCA端子 付きのボード(FPX)が実装されていた。SP端子はCROWNアンプの欠点の一つで、 端子間隔が狭過ぎるため内側の端子は実用性がない。 |
入手した CROWN SR-1は、非常に状態が良く、海外から輸入された中古品ではあるが恐らくホームユースであったと思われる。内部の冷却ファンは全く新品といって良い状態で廻った形跡がない。このように現品を確認できたので即購入となったわけだ。
電源は AC240V仕様となっており、そのままでは使用出来ないのだが、このモデルは内部の配線を変更することで、AC100V、120V、200V、220V、240Vに対応させることが出来るようになっている。店では
120V仕様に変更して、ACケーブルも 5.5sqに交換してあった。このアンプは出力が大きいので、定格消費電力も巨大なため、供給電圧が下がると消費電流が増大してケーブルへの負荷が大きくなるので、その対応が必要だったのだ。
たもそは、初めから AC200Vで駆動するつもりだったので、この辺は余計なお世話ではあったのだが、動作チェックも兼ねて初めは
100Vで使ってみた。電源スイッチはフロントとリアにあり、リアのブレーカーを落とさないとトランスには通電した状態が維持される、これはスタンバイ機能と思われる。折角のスイッチだが、ラックに納めてしまうとブレーカーは操作出来ないので少し不便ではある。
ライン入力は、オプションの入力ボード(FPX)が搭載されているため、XLR、RCA、フォーンと揃っており十分である。一方、SP出力端子は標準的な端子なのだが、配列が接近し過ぎており、締め付けし難いし、Yラグ等は気を付けないとショートする恐れがある。
![]() ボンネットを開けたところ。手前がフロントパネルで中央下部の基板は電源基板。 基板の中央にボルトが見えるが、下に大型のトロイダルコア・トランスが納まっている。 左右に並んでいるのはパワーブロックのTrとヒートシンク。、中央に冷却ファンがある のだが、エアフローが良く分からない。画像上部に出力段からSP端子に向かう配線 が見えるが、全て独立配線となっておりダブル端子が見せかけでではないことが 分かる。 |
上の画像は、本体のスチール製ボンネットを取り外したところ。(画像のコメントを参照願いたい。)
見た感じ、プロ用アンプなのでメンテナンス性が高いことが分かる。故障し易い終段Tr、ブロックコンデンサ、冷却ファンが上面に揃えてある。内部は非常にキレイな状態で使用感があまりない。
さて、動作チェックも兼ねて、AC120V仕様のまま 100V電源に接続して、ウーファー用アンプとして音出ししてみた。marantz pro PA02 ブリッジからの切換えであるが、音出し直後は全然ダメであった。モコモコした低音で押し出し感がなく、キレも悪い。大型アンプはトランスやコンデンサの寝起きが悪いと思われるので、しばらくは仕方がないとそのまま流しておいた。
半日ほど通電した後では、大分音のノリが良くなってきた。ウムウム、そうこなくてはイカン。その日はメインブレーカーを入れたまま放置して寝た。翌日も休日だったので朝から鳴らしておいたら、午後辺りからどんどん締りが良くなってきた感じで、PA02を超えてきたような印象だ。ただ、なんとなくパワー不足のような気がする。上(中高音域)は
KRELL KSA-50U なのだが、バランスを取ろうとするとかなり高域を絞らなくてはならない。CROWN SR-1の方が出力が高いのだが、逆にゲインが低いのだろうか?
原因は、英文の取り説を読んで分かってきた、CROWN SR-1の標準ゲインは 26dBとなっており、感度は 4.0Vとなっている。切換えスイッチにより、感度は
1.4V 及び 0.775Vに変更することが出来るようだ。民生用オーディオ機器は、1.4Vくらいが普通なので、標準設定では相対的にゲインが低いということになる。更に、120V仕様を
100Vで駆動しているのだからパワー不足なのも当然だろう。
動作確認を済ませたところで、次は 200V仕様に変更してみよう。
投稿日付: 2007年 8月 4日
タイトル: TAD TD-4001 コンプレッションドライバー
クロック同期のためのデジタル関連機材の見直しが一巡したので、『たもその取り替えオーディオ』は又、振り出しに戻ってきた。やはりオーディオ システムで音を決定するのはスピーカーである。オーディオというのはスピーカーが決まれば7〜8割は音が決まってしまうのようだ。もちろん、ソースやアンプも大事なのだが、それらはスピーカーの性能を引き出すための脇役なのだ。良いアンプと言うのは、スピーカーの性能を 100%引き出せるアンプであり、それに気付くまでに随分掛かったようにも思う。
じゃあ、どんどんいろんなスピーカーを試した方が良さそうなものであるが、そうは上手く行かないのだ。まず、スピーカーというのは機材の中では結構大型で入れ替えるのが大変である。また、手に入れたスピーカーの音を見極めるのには、何通りかのソース、アンプ機材で試してみなければ分からない。しかも、ユニットバラ組みのスピーカーとなると組み合わせが無数にあって、永久に試聴が続いているようなものである。そもそも、それを楽しむのが『オーディオ道』なのである。
さて、現在のたもそのスピーカーシステムは、
高域 : JBL2450J + モリタラボ 1000タイプ ウッドホーン
低域 : TAD TL-1601a + 進工舎4333タイプ エンクロージャ
クロスオーバー : Accuphase F-25 クロス 500Hz
の 2wayである。
いろいろ試してきたが、現在はこのシンプルな 2wayが気に入っている。恐らくレンジは広くないし、高域はダラ下がりになっているに違いないのだが、ホーン・ドライバーを中心にしたこのシステムは中音域の張り出しが気持ち良いのと定位の良さが売りである。
気に入っているのに、何かいじるということは不足を感じる所があるからであって、それはズバリ高域の伸びである。測定したワケではないが、ユニットの性能からいって 10KHzくらいで頭打ちになりダラ下がりなっているだろう。通常のソースでは特に不足は感じないが女性ボーカルやシンバルの音色では伸びが少し足りない感じを受ける。
改善策としては、簡単で良いのがツィーターの追加による3wayである。手持ちの JBL 2405を加えて、チャンデバを 3wayにするだけだからそれほど面倒ではない。しかし、かつて
3wayから 2wayに変えた時の印象から出来るだけ 2wayを維持したいと考えていたので、3way化は見送って今回は別の高域用ドライバーを使ってみることにした。TAD TD-4001である。
![]() 届いて開封したところで記念撮影、全体的な印象は JBL2440に似ているが、接続 ターミナルの取付け位置が異なる。そう、これは GAUSS HF4000と似ているのだ。 それもそのハズ、TD-4001は紛れも無く HF4000の後継機種なのだから。 |
![]() ホーンへの取付け作業の合間に JBL2450Jと並べて比較した。ネオジウム磁気回路 を採用した 2450Jの小ささが目立つ。ターミナルが両端に付いているのは意味があって、 内部のダイアフラムのボイスコイルからの引出し線は対角に位置していることから、 この方がより短いリード線で接続出来るのだ。GAUSS HF4000で採用された構造である。 |
驚くべきことに、TAD TD-4001 は現行品である。定価は一台 378,000円とあるが、もちろん新品で購入出来るワケもない。但し、JBLの2インチスロート
ドライバーに比べればかなり高い中古相場で取引されている。設計が新しい、アルニコ磁気回路、ベリリウムダイアフラム採用などが理由だろう。特性も
JBL 2440辺りと比べればワイドレンジで、パイオニアExclusive model 2402では2wayシステムの高域ユニットとして採用されているくらいだから、2wayで行ける特性なのであろう。
入手した TAD TD-4001は年数の経た中古ではあったが、個人オーナー所蔵品なので状態は悪くない。特にメンテの必要もなさそうだったので、さっそくウッドホーンに取り付けてみた。JBL 2450Jと比べると重量が大分あるので、ホーンに取り付けた状態では、一人で持ち上げるのは結構シンドイくらいである。

モリタラボ 1000タイプに取付けられたTAD TD-4001、ボリュームのある
TD-4001もこのウッドホーンに装着するとそれほど大きくは見えない。
無事にペアで設置できたところで試聴に入る。ソースは女性ボーカルや山下達郎を使用した。ホーンを動かしてしまったので、定位の良いポジションを見つけるまでしばらくいじり廻したが、取り敢えずはこれで良かろうというところで試聴位置に座って聴いた。
おっ!良い感じだ!ウーファーとの繋がりが滑らかになり、高域もまずまず出ている感じだ。テキトウに設定したホーン位置のわりには定位も決まっている。位相は全て正相のままだがこれで良さそうである。
しばらく聴いてみたところ、やはり TD-4001の方がレンジが広くフラットであると感じた。厚みのある音が広い音域で押し出してくる印象はホーンシステムらしい。ただ、2450Jの方がレンジは狭かったのだが、中音域での押し出し感はもっと強かったように感じる。ジャズ中心に聴くのであれば、もしかしたら
2450Jも悪くないかもしれない。
機会があれば、手持ちのドライバーを交換比較試聴してみよう。
投稿日付: 2007年 7月28日
タイトル: CSE Isolation Balanceformer T-200
このところ更新に精を出したおかげで、ようやく現行バージョンに追い付いてきた。たもその『PCオーディオ絵日記』はブログではないので、毎日更新するスタイルではないが、一応、絵日記なので何か関心事があったら更新するのが原則である。しかし、機材の入れ替え等は、実際の入れ替えや動作チェックなどやることが多いので、なかなかHP更新に時間を掛けられないのが現実である。
さて、今日はダウントランスの2台目である。しばらく前に導入して無事 AC200Vサプライ仕様となった CSE TX-1000は主にメインアンプ用に使ってみたが非常に良い印象である。そこで、プリアンプやチャンデバにも何か電源トランス類を使ってみようと物色していて見つけたのが、同じく
CSE T-200である。いつものように中古である。
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画像では少し大きめに見えるかもしれないが、TX-1000と比べたら大きさは 1/4位しかない。容量は 200Wで 1/5なのだからスケールダウン版といえる。フロントパネルは電源スイッチのみ、しかし、リアパネルは結構賑やかで、ULタイプのWコンセント1基に
IECインレット、ヒューズボックス、AC200V/100V切換え、グランド切換えのスイッチが並んでいる。
T-200の入力は IECインレットで AC100V仕様のようだが、本体は AC200Vにも対応しているので、付属のケーブルを使う場合は
ACプラグを取り替えて使うようだ。少々イレギュラーな感じもするが・・・。たもそは無論、AC200Vで使うので電源ケーブルは自作した。ただし、この
IECインレットには AC200Vが来ているので、一般の機材に接続しないように気を付けなければならない。
AC200Vで接続した T-200には、プリアンプ KRELL KRC2 及び、チャンネルディバイダー Accuphase F-25を繋いだ。これでプリアンプの電源 On/Offも出来るから非常に使い易いだろう。繋いで直ぐに音出しした印象は、残念だが違いはハッキリとは分からなかった。もちろんマイナスには作用していないようだが、しばらく使ってみてから評価した方が良さそうだ。
投稿日付: 2007年 7月22日
タイトル: dCS Verona ワードクロックをチェック
さて、デジタル関連の機材が次々と入ってきたお陰で、それらの動作確認に忙しくてあまり深く検証するヒマがなかった。ようやく少し落ち着いてきたので、今日は取り揃えた測定機器を使ってマスタークロックのWordClock信号をチェックしてみた。検査対象は dCS Verona マスタークロックジェネレーターである。
dCS Elgar + Verona + RME Digiface

dCS Veronaは今のところ、こんな感じでラックの天板の上に載せられている。クロックケーブルを各機材に最短で繋ぐためには機材を積み重ねるのが簡単で良いが、いずれはラックに納めたいと思う。
画像で見ると分かるが、Veronaはルビジウムクロックの10MHz標準周波数に同期しているので、表示パネル右側の【EXT】ランプが点灯しており、44.1KHzのWordClock信号を各機材に送り出している。このWordClockを受けているのが
Elgar、P-70、Digiface の3台である。
それでは、Veronaをオーディオラックからテストベンチに移動させて、動作を検証してみよう。
dCS Verona 44.1KHz WordClock波形

まずは、オシロによる波形チェックである。WordClock信号は矩形波なので凸凹が続くのだが、波形の横の部分は水平が理想形である。画像ではクロックの立ち上がりに振れが見られるが、これは測定ケーブルやコネクタの容量誤差による部分もあるのでさほど悪い波形ではない。また、波形の縦線が無いように見えるが、瞬間で電圧が反転するのが理想なので、縦の部分は見えない方が良い波形である。前に測定したデジタルOutの波形に比べれば非常にキレイな波形だろう。
続いて、周波数精度のチェックに移る。測定にはSRS社 SR620を使用。元々は SR625 Rubidium Time Base仕様であったが、更に精度を追求して仕様を変更している。被測定物を上回る精度を持つ測定機器を使用しなければ計測は意味がない。
![]() Verona単体でクロックを測定した。暖機時間が短いためか定格精度 まで届いていない。 |
![]() ルビジウムクロックに同期させたVeronaのクロック測定。何回かの 試行で 44.1KHzを 10E-10精度で計測。 |
Verona単体では時間を掛けても精々 1*10E-6 (1ppm)程度だろうか、少々期待外れな結果ではあった。一方、ルビジウムクロックに同期させるとクロック精度は一変する。数回の試行(1sec区間で100回が一試行)で測定限界の 44,100.000,000Hzを計測した。試行ごとの振れも小さくなる。測定器の分解能の限界から44.1KHzでは
10E-10までしか測定は出来ないのだ。ようやくルビジウムクロックの効果が目に見えるようになった。(^^
投稿日付: 2007年 7月15日
タイトル: ESOTERIC P-70 CDトランスポート(続編)
さて、P-70をさっそく試聴したいのだが、たもその部屋は狭いのでこれ以上機材が入らない。(^^;;
既に、dCS Elgar + Verona と RME Digilink はラックの天板の上に積み上げられているくらいなので、何か加えるには何か減らさなければムリの状況である。Wadiaの2台(16と25)は無念ではあったが、Wadia16だけを残して Wadia25は新しいユーザーの元へ旅立った。たもその取り替えオーディオ派の中では異例の長寿ではあったのだが、置く場所と予算制約上、やむなく手放した。たもそにハイファイを教えてくれた
Wadia25に感謝したい。
更に、ラックの空きを作るために、最近あまり使用していない McIntosh C42を一旦予備機材ラックに移動した。C42は引続きリファレンスとして必要なので手放す予定はない。ラックに空きが必要なのは、ダウントランス(CSE TX-1000)のために一段必要であるからだ。ウーム、部屋が狭いのぅ。
dCS Elgar + Verona と Digifaceはデジタル&クロック ケーブルを引き回す関係から、引続きラックの天板に留まってもらうことにして、新規導入のESOTERIC P-70 にはラック二段目に入ってもらった。
ESOTERIC P-70 CDトランスポート

少々窮屈だが、たもそのラックの上から二段目に入ってもらった。上下左右とも
クリアランスは殆んどゼロであるが、余り発熱はないようなのでこれで大丈夫だろう。
P-70 リアパネルにあるWord Sync端子部の拡大図

ESOTERIC P-70はアップサンプリング機構も凝っているのだが、Word Clock関連もかなりのこだわりがある。クロック信号を同期させる際のPLL Filterの精度を2段階に変更出来るようだ。
取り説によると、より精度の高い外部クロックを使用する場合には、MODE2を使うべし、とあった。たもそは無論、MODE2で Veronaと同期させた。
ただし、クロック同期の対象機器の内、P-70だけはラックに入れたために短いケーブルでは届かないので、暫定的に 2.5mのカナレ 5C-2Vケーブルで接続した。
ウーム、クロックを同期させる機材は一ヶ所に集めないとケーブルの長さが変わってしまい、今一である。デジタル系が落ち着いたらラック・レイアウトを再構築したいところだ。
さて、無事にラックにインストール出来たところで、ESOTERIC P-70の試聴に入った。初めはアップサンプリングは無しの 16bit/44.1KHz出力で Elgarに送る。比較は、PCトラポの RME Digifaceと Wadia16である。プリのリモコンだけで切り替えられるようにするため、Digifaceは Wadia16のDAC部を使用した。Elgarのリモコンにも入力切替えはあるのだが、切り替えのたびにお行儀良くミュートして同期を取り直し更にフェードインするものだから、音が出るのに時間が掛かり過ぎるのが難点だ。
P-70にCDを入れてプレイすると予想通り元気の良い音が出てきた。芯がしっかりしていて太い音である。(^^
これがVRDSメカの音だろうか。Wadia16と比較すると、レンジが広く感じる、特に高域は伸びが良いようだ。一方、低域の一番低い辺りの響きは
Wadia16の方が力強い印象。P-70の方がメカが新しくて、クロック同期を与えられ、より上位と思われるDACを使っていることを考慮すると、どうも
Wadia16単体の実力が相当高いと言わざるを得ない。1990年代にCDフォーマットは既に限界に到達していたのだろうか?
dCS Elgar Plus 176.4KHz/24bit Dual AESモード

翌日、今度はバランスケーブル2本を用意して、P-70と Elgarを DUAL AESで接続した。そう、アップサンプリングに挑戦するのだ。しかも x4 モード 24bit/176.4KHzである。
そのためには、デジタルケーブルを2本使わなければならない。バランス用のデジタル専用ケーブルは持っていないので、BELDEN 8422を使ったXLRケーブルをペアで使用した。
P-70側の設定を x4 176.4KHzとともに、受ける dCS Elgarの方も Dual AESモードに変更する。dCSの機材はこういった変更の際には、設定モードに入って操作しなければならず少々不便である。
一旦、Dual AESモードに変えてしまうと、88.2KHzのシングルモードに戻すのに手間が掛かる。P-70との間にもう一本デジタルケーブルを繋いで、Input切り換えで変更した方が手間が掛からないようだ。
さて、176KHz/24bitモードでプレイしてみると、これは驚き!のパフォーマンスである。解像感、レンジ、そして力強さが一段と増して、今までの音とは格段の質感アップである。少し脚色掛かった音にも感じられるが、慣れればこちらの方が良いのは確実だろう。ウーム、アップサンプリングの効果はやはりあるのか?
同じ環境でもっとノーマルと聴き比べてみる必要はあるが、まずは 176.4KHz/24bitのポテンシャルを感じざるを得ない。
投稿日付: 2007年 7月13日
タイトル: ESOTERIC P-70 CDトランスポート
PCトラポ系のクロック同期が完成したところで、次に気になるのがCDトラポである。(^^
たもそのメインシステムはPCトラポ系であって、CDトラポは、PCオーディオの品質チェックの為に保有しているというのが今までの考え方であった。それゆえ、これまでCDプレーヤーに関しては機材の入れ替わりがない。Wadia16は、たもそのリファレンス(評価用機材)だったのだ。
しかし、dCS Elgar導入に伴い、CDトラポ系ソースをいろいろと試聴してみて、改めて CDのポテンシャルに気付いたのだ。もしかして、CDってもっと良い音が出るのかも?CDトラポもクロック同期したらスゲー良いんじゃ?
ウーム、聴いてみたい。WordClock同期対応のCDトランスポートだったら何が良いだろうか?
殆んどのCDプレーヤーはデジタルOutを備えているので、選択肢はCDP及びCDTになる。CD機材を選ぶ際のポイントは、やはりドライブメカであろう。今使っている Wadia16に使われているのが、TEAC/ESOTERICのVRDSメカである。評判は良いが音に特徴が出るためか好みが分かれるメカのようだ。たもそは
Wadia16を気に入っているので、VRDSメカの ESOTERICが有力候補となった。多くの機種で WordClock同期に対応していることも理由である。
ここまで絞ったところで問題が生じてきた。それは、CD専用機(普通のCDP)にするか、SACD兼用機にするかの選択である。これから購入するなら、当然SACDプレーヤーを選ぶというのがフツーなのであるが、オーディオの世界はそんなに単純ではないのだ。まず、CD専用機は今後新規に開発されることは無いようだ。つまり絶版したのだ。SACDプレーヤーは下位コンパチになっているので CDを再生することは出来る。しかし、あくまでSACD再生を優先して開発されているので、CD専用機には劣るというのが一般的な評価である。
問題はもう一つあった、SACDデジタルの互換性である。ESOTERICのSACD信号は dCS Elgarでは受けられないのだ。ウーム、ちょっと前には、たもそには無関係だった問題が早くも降りかかってきてしまった。結局、ソフトが限定されるSACDは当分不要ということで、今回は絶版のCD専用機から選ぶことにした。
![]() 家に届いてまずは記念撮影、このP-70は後期型なので脚はスパイク受け一体の 後期型である。 |
![]() P-70の端子面は、CDトラポにしては結構賑やかである。右寄りにデジタルOut関連、 左寄りにWordClock関連端子が備わる。 |
ESOTERICのCDトランスポートには P-0という最上位機種があるのだが、これは電源部別筐体でサイズも超大型のため、今回はその一つ下に当たる、ESOTERIC P-70を導入した。このところ、SACD機に乗り換える方が多いためか、CD専用機の中古は結構出回っており中古相場も下がっている。この機体は2003年頃に出荷されたようで、ワンオーナー、元箱、付属品完備の逸品である。
このESOTERIC P-70は、一応、CDトランスポートなのだが、実はなかなかの芸達者である。まず、WordClock同期については、In/Outを両方備えている。そして、デジタル出力に関しては、通常の
16Bit/44.1KHzフォーマットに加えて、24Bit/88.2KHz(x2 mode)及び、24Bit/196.4KHz(x4 mode)で出力することが出来るのだ。つまり、アップサンプリング機能を内蔵したCDトラポなのである。
アップサンプリング機能を持ったCDトラポも幾つか存在するのだが、P-70は x1- x2- x4 の変更がフロントパネルのスイッチで切り換えられる。また、デジタル出力端子についても、ノーマル16Bit/44.1KHzは専用端子を持っており、アップサンプリング用端子と分けられている。そして、デジタルOutの信号をスイッチで切ることも出来るのだ。実にクドい、ディープ過ぎる。民生機とは思えないほどの拘り仕様である。この辺、たもそ的には激しく好みである。
さて、説明が長くなってしまったので、試聴インプレッションは次回とさせて頂く。
投稿日付: 2007年 7月 7日
タイトル: オヤイデ 純銀コア FTVS-510 クロックケーブル (エージング効果?)
前回、FTVS-510 BNCケーブルを2本製作して、クロックケーブルとして使い始めた。初めは少し違和感を覚えたのであるが、ケーブルが全くの新品であったことを考慮して、そのまましばらく使い続けた。すると、10日くらい経過した頃から印象がどんどん良くなってきたのだ。これは
(・ ・)?
たもそはケーブルのエージング効果というのはあまりあてにしていなかった。しかし、新品からある程度使うとカドが取れるというのか、印象が変わってくるようだ。果たして、クロックケーブルにエージング効果があるのだろうか?
初めは気になっていた高域の伸びが改善し、レンジは十分広くなった。更に中低域もメリハリの良い音になったような気がする。全体的にスピード感のある音になり質感がアップしたと思う。これなら、ケーブル交換のメリットありである。(^^)v
![]() クロックケーブルの硬さでDigifaceが動かないようにいろいろ錘を載せている。 |
新規導入の三段重ねのデジタル・コアは徐々にたもそのオーディオシステムのメインとなりつつあるようだ。これで、PCオーディオ系ソースは、デジタル部を全てWordClock同期で運用出来るようになった。
投稿日付: 2007年 6月24日
タイトル: オヤイデ 純銀コア FTVS-510 クロックケーブル
DACの試聴が一通り済んだところで、今度はデジタル関連のケーブルを見直した。
たもそはあまりケーブルには拘らない。もちろん、ケーブルが音に結構影響を与えることは経験的に理解している。しかし、音造りは機材で行なう方針なので、ケーブルで音に色づけする必要はない。そして、もっと大きい理由として、マルチアンプでソースも複数の環境を持っているため、沢山ケーブルが必要なので、あまり資金は振り向けられないというのが一番の理由である。
しかし、ケーブルが音色に影響することは事実であるので、一定以上の品位を確保しつつ、ほどほどの予算で買い集められるケーブルを使うようにしている。コスト重視なので当然ながら自作することも多い。今回は
DACとマスタークロックの更新に合わせてデジタル(クロック)ケーブルを見直してみた。
アナログ・ラインケーブルや電源ケーブルに関しては、完成品に加えてケーブル素材も色々売っているので選択肢は広いのだが、デジタル用のケーブルとなると種類はかなり少ない。完成品では異様な高価格ケーブルはあるが、その辺は見ないようにするとなると、選択肢は非常に限られてしまう。いろいろと
Webを巡回して今回選んだのは、オヤイデ FTVS-510 である。
![]() オヤイデには DB-510 という完成品ケーブルもあるが、たもそは自作した。 単品で購入したケーブルは透明ジャケットでシールドの網線が見える。 |
![]() BNCコネクター取付け加工中、被覆剥き、芯線の出し方など精度を要求される。 芯材は5Nの銀無垢材が使用されているが、思ったほど硬くはなかった。 |
![]() 完成した FTVS-510 BNCケーブル、これは約50cmの短尺バージョン。 かなり短尺だが単芯ケーブルは余分に曲げられないのでこれで良いのだ。 |
自作した方なら分かると思うが、RCAピンケーブルやXLRバランスケーブルに比べると、BNCケーブルの製作は結構難しい。売っている BNCコネクターはメーカーによって規格や取付け方法がかなり異なり、どうやって取付けるのか全然不明なものもある。全般的にシールド側の接続が複雑で、間違えると部材が使えなくなるものもあった。今回はケーブル芯材に合わせてピンが銀メッキのコネクターを使用した。
たもそのクロックケーブル配線の図

普段はあまりアップしない配線の様子。ここだけでも5本のデジタルケーブルが使われている。
FTVS-510 BNCケーブルは短尺で2本製作して、Verona=>Elgarと、Verona=>Digifaceのクロックケーブルとして接続している。機材を積み上げると、このように最短で配線出来るのだ。Digiface=>Elgarには、オーディオテクニカ製のデジタルケーブル、Wadia16=>Elgar(CDT)にはWadia純正STリンクケーブル、Digiface=>Wadia16(DAC)には、TOSリンクケーブルで配線している。こんなに使うのだから、予算はほどほどでないとやっていけないのだ。
さて、FTVS-510 BNCケーブル を加えた印象だが、正直よく分からない。(^^;;
たもそは、なるべく正確にインプレッションをお伝えしようと決めているので、お世辞は抜きである。FTVS-510に替えたら、どちらかというと高域部についてはレンジが狭くなってしまったようにも感じる。ウーム、失敗かな?クロックケーブルには向いていなかったのかも知れない。
とはいえ、全くの新品ケーブルを加工直後に使った状態での印象なので、もう少しエージングを掛けてやっても良いだろう。
投稿日付: 2007年 6月 9日
タイトル: dCS Elgar + dCS Verona を聴く
さてさて、ようやく新しいDACの試聴準備が整ったようだ。(^^
今回の比較は、dCS Elgar 対 Wadia25である。Elgar側はルビジウム同期のマスタークロックまで装備されているため、Wadia25は当然ながら不利である。但し、PCトラポも同じマスタークロックで同期させているから、クロック面での不利は限定的と思われる。音源としては、Digifaceと Wadia16を使用した。(Wadia16はCDトラポとして使用)
比較試聴に使用したソース部機材は以下の通り。
| オーディオインターフェイス | RME | Digiface | PCトラポ/クロック同期 |
| CDプレーヤー | Wadia | 16 | CDトラポとして使用 |
| DAC | Wadia | 25 | |
| DAC | dCS | Elgar | クロック同期 |
| マスタークロック | dCS | Vrona | ルビジウム同期 |
PCトラポの方は、WordClock同期されて DACに送られる一方、CDトラポ経由の方は同期なしで送られる。これをそれぞれ2つの
DACで聴き比べるわけだ。デジタルケーブルは大量に必要なので、同軸もあればSTリンクもあり、という混在での比較である。
dCS Elgar + dCS Verona + RME Digiface

dCSの二段積みに Digifaceを加えた。クロック供給とDACへの伝送の為。
デジタル配線の中では、WordClockが重要だろうという考えから機材をこのように配置した。Veronaから Elgarと Digifaceへのクロックケーブルが配線が最短になる。本当は、ルビジウムクロックと Verona間が更に重要なのだが、予想以上に Elgarが発熱がするので、上に載せるのは止めたのだ。
さて、組み合せは4通りある。ソースが2種類で DACが2台の組み合わせだ。初めは、ソースを
Wadia16(トラポとして利用)にして聴いてみた。ウム、これは明らかに Elgar方が上のようだ。解像度が数段上回りクッキリした音である。Wadia25と比べると中高音域に重心が上がったように聴こえるが、音の密度が上がっており質感も上回る。Wadia25の方は聴き慣れた音なので違和感は無いが、比較すると若干こもりを感じるのと低域に重心が掛かる。また、Elgarと比べると高域側のレンジが狭いようだ。
次に、ソースをPCトラポに変更する。これを Wadia25で聴くのが今までのスタンダードだったのだが、やはり Elgarの方が音は上回る。解像度、レンジとも印象は同じであった。ここまでは、まずまず予想通りであった。次に、Elgarを中心にソースを切り換えながら聴いてみると、意外なことに気付いた。(・・!
Digifaceよりも Wadia16の方が音が良いのだ!?
確かに、PCトラポと Wadia16を比較すると、Wadia16の方が引き締まって密度が高い音だったように感じていた。しかし
、それは Digiface以前の話であって、クロック同期させて以後はPCトラポの方が音が良いと思っていたのだが、どうしてだろうか?現在の構成では、全て
WordClockで同期させているPCトラポの方が大分有利のように思われるのだが、今一理由は分からないが、CDトラポの方が密度が高い音が得られるようだ。
試聴は一旦完了して、少し機材を整理しなければならない。たもその部屋にはそんなに機材は置けないのだ。(^^;;;
投稿日付: 2007年 6月 3日
タイトル: dCS Verona マスタークロックジェネレータ
キヨブタな思いで手に入れた dCS Elgarであるが、動作チェックもそこそこに次の機材が気になってきた。言うまでもない、マスタークロックである。dCS Elgar Plus と組合わせるマスタークロックが G-25U というのはちょっとバランスが悪いような気がする。これが正統派、機材ハマリ循環系である。(^^;;
理由はどうあれ、試してみてから考えるのが取替えオーディオ流なので、Elgar Plus入手と同時に色々なマスタークロックを研究した。候補は ESOTERIC G-0、G-03X、Antelope OCX、dCS 992-2 辺りである。もちろん中古品が前提で G-0sは必要ない。
マスタークロックなどという機材は中古で出回っている数が少ないので、機種を決めて探すのは無理であるから色々と在庫を見て廻った。G-0は後継機も出ていることから在庫はあったのだが、アップグレードしたくなる危険性が高いので取り敢えず控えた。G-03Xは評判も良いしコストパフォーマンスが高そうなので検討したが、中古は当分出てこないだろう。それで、狙い目は
dCS 992-2だったのだが、在庫があってもかなり割高だったり、プロ機ゆえに状態が悪かったりでなかなか良い個体が見つからなかった。
そんな中で、またもや上位機種になる dCS Verona が出てきた。「ヲイヲイ、こんなところで出て来るなよ!」という悪いタイミングである。しかも、ワンオーナーの持ち主からのオファーで、大場商事扱い、超美品、元箱付きという品物である。文句の付けようがない個体のようだ。少し離れてはいるが十分車で取りに行ける場所である。
ウーム、こういうのは出会いだよなぁ・・、Veronaの中古なんて殆んど見掛けないし、Elgarと同じシリーズだし、これも運命だなぁ・・。一応、見せて貰う約束でお宅に伺ったのであるが、当然のごとく持って帰ってきてしまった。(^^
![]() dCS Verona フロントパネル DACの Deliusと筐体デザインは共通 |
![]() dCS Verona リアパネル、外部 REF-INは必須端子 |
画像は持ち帰り直後の記念撮影、ラックにインストールしてしまうとリアパネル面の画像は撮れなくなる。シリアル番号の確認などに使えるので、記念撮影は実用性が高いのだ。
Veronaはマスタークロックなので機材としての特徴はあまりない。内部は2つの水晶発振器を備えて精度を補完しあっており、定格精度は 0.1ppm(1x10E-7)である。Word Clock Out はBNC 5系統を備え、更に、SPDIF Outを RCA 3系統持っている。そして、一番大切な 外部 REF-IN 端子も備えている。
dCS Elgar + dCSVerona

二段に積重ねた Elgarと Verona、凹凸が組み合わさって一つの筐体のように見える。
機材は純増になったので、試聴の為のセッティングはラックの天板の上しか空いていない。dCS Elgar と Veronaは同じシリーズなので画像のように積み重ねることが出来るので便利である。こうやって設置して少し離れて見ると一つの筐体に見えてしまうから不思議だ。
DACに続いてマスタークロックも入ってきてしまったので、たもその部屋は機材オーバーである。早く試聴を行なって、一部の機材は整理しないと資金面でも問題が大きい。次回は既存システムとの比較を行いたい。
投稿日付: 2007年 5月27日
タイトル: dCS Elgar Plus 1394 DAコンバーター
デジタルオーディオにおけるマスタークロックの価値が分かりかけてくると危険である。非常に危険である。
なぜか(^^?
クロック同期の効果を知れば、当然、デジタルソース(DACまでの上流部分)を全て同期させたくなるからである。そして問題は、プロ用機材ではクロック同期(Word Clock In)はごくフツーの機能なのだが、オーディオ用の機材となるとクロック同期機構を備えているのは、一部のメーカーの上位機種に限られるからだ。国内メーカーでは、ESOTERICの最近のモデル、後はプロ用機材を同時に手掛ける海外メーカーの一部の機種だけである。
マズイ・・・。たもそのシステムで、PCトラポの部分は RME Digiface を導入することでクロック同期化が図られた。そうなると、やはり DAC部も同期させてみたい、これは自然の摂理である。(^ ^;;
既に、ESOTERIC G-25Uをルビジウムで同期させた頃から、Word Clock 対応機の研究は始まっていた。何かアップグレードすると、その周囲を揃えてレベルアップしたくなるのがオーディオ道である。今回はそれがクロック同期というワケだ。
しかし、DACをアップグレードするとなると、機材選びはなかなか難しい。音のグレードで
WADIA 25を確実に超える DAコンバーターはあるだろうか?価格が高いだけなら幾らでもあるが、ここまで来ると、品位よりも音の好みで決まると思うので、聴いてみなければ判断は難しい。
大分色々と検討したのだが、初めの希望機種は dCS Delius であった。実際に聴いたことはなかったが、Web上での評判をたくさん読めば傾向は掴める。そして、たもそが要求する機能はほぼ完全に備えていた。豊富な入出力系統、Word Clock、DSD(SACD)対応、音の評判、全てOKであった。しかし、かなり人気機種でもあるので、中古品はタマが少ない。更に難しいのがバージョン選定で、あまり古いと機能が制限されているようなので、出来れば新しいバージョンの方が良さそうだ。
中々気に入った Delius が現れないうちに、Web上で上位機種の dCS Elgar の中古在庫を発見してしまった。バージョンは、ほぼ最新の Elgar Plus 1394である。Deliusと Elgarでは、内部の基板は共通化されており、機能も殆んど変わらない。しかし価格は
Elgarの方が大分上で予算オーバーというか、想定外であった。
比較参考のために、Elgar Plusについても色々調べてみたが、調べるほどに気に入ってきてしまい。とうとうアキバのショップまで見に行ってしまった。
実物を見ると益々欲しくなった。ここで、冒頭のマズイ・・・ が繰り返される。(^^;;;
流石にその場では持ち帰らなかったのであるが、翌週末には引取りに行ったのである。(^^)v
![]() dCS Elgar Plus フロントパネル 独特の台形筐体の天板には石板が載る |
![]() dCS Elgar Plus リアパネル ズラリと並んだ端子類が多機能の証 |
そして、持ち帰ってまずは記念撮影したのがこちら。漆黒のボディーは撮影が難しいのだが、雰囲気は出ているだろうか。高級品ばかり扱うショップの引き上げ品(新品を売った先から下取りしたワンオーナー品)で素性は良い。わざわざ代理店(大場商事)に戻して動作チェックとファームのバージョンアップも済んでいたから、中古としてはこれ以上の個体は存在しないと思われる。
外観は画像の通りで独特の台形筐体を持ち、天板部分には天然石板が嵌め込まれている。振動対策で上に錘を乗せることはよくあるが、初めから乗っているのは珍しい。Deliusではこの部分はガラス板が乗っている。
気になるバージョンは、本体が Elgar Plus 1394で 旧ディーラーの TimeLoad扱いでほぼ現行バージョン、ファームウェアは ver 4.31で最新バージョンである。DSD Inputで使用される IEEE1394端子を備えており、VerdiやPurcellと接続することが出来る。
二枚目の画像は例によって重要な端子面である。左寄りはアナログOutputで、XLRバランスとアンバランスRCAを備える。そして重要なデジタル関連の端子に関しては次の拡大画像をご覧頂きたい。
dCS Elgar Plus 1394 デジタル端子

重要なデジタル IN/OUT部を拡大した、1394端子は目立たない。
dCS社はプロ用機材が発祥であるため、コンシューマ モデルにおいてもプロユース レベルの
I/Oが備えてあり端子は豊富である。この辺は「たもそ好み」である。細かく説明するよりも、この拡大画像を見て頂いた方が分かり易いだろう。特徴的なのは、まず通常のデジタルInputにBNCとRCAの両方が付いている。これは色々なデジタルケーブルを試す場合に大変便利な仕様だと思われる。そして、ST-Linkもマイナーながら良い端子である。
次に、Word Clock関連であるが、IN/OUTが両方ある。しかし、取り説は少々分かり難く記載されており、DSD信号の受信の為には、BNCケーブルを3本使って接続する方法があるため、Word Clock同期のところが理解し難い。結局は分かったのであるが、英語版のマニュアルにもお世話になった。
最後は、このバージョンのキモでもある、IEEE1394端子である。SACDデジタル信号であるDSD信号をD/A変換するために DACに送るには、従来のデジタルケーブルでは帯域が不足するため、初めはBNCケーブルを3本使用する方式があったが、dCS社では IEEE1394ケーブルを使って送る方法を採り入れた。
この IEEE1394端子は、同社のSACDトラポ Verdi EncoreやDDコンバーター Purcellと接続する場合に使用出来る。後にDSD対応DACを発売した国内メーカーと互換性が取られなかったため、メーカーごとの独自規格になってしまっている。自分のメーカーのトラポとDACをセットで売りたいという気持ちは分からないこともないが、その為に、接続互換性を放棄するのは愚かなことである。dCS社が規格を開放しなかったのかもしれないので、どちらが原因かは分からない。これは将来に渡ってSACDが普及しない原因になるだろう。
というような愚痴は、SACDを持っていないたもそにはあまり関係がなかった。(^^;;
紙面の都合もあり、dCS Elgar Plus 1394のインプレッションは次回とさせて頂きます。
投稿日付: 2007年 5月13日
タイトル: Mark Levinson No.29L メインアンプ
さて、電源周りはいじり始めるとキリがない。電源ケーブルに始まって、壁コン、宅内配線、アンペアブレーカーなどいじる場所だらけだ。たもそは前回、AC200V電送に成功したので、しばらくはこの環境で使ってみようと思う。
今日は久し振りにフツーのオーディオ機材である。(^^;;;
とは言っても、たもそが手に入れるのは古い機材、枯れた機種が多い。価格に比べれば素晴らしい音を持っている機材は是非とも試しておきたい。人生は限られているのだ。
Mark Levinson No.29L フロントパネル

今日はマークレビンソンのメインアンプである。たもそが昔、オーディオに情熱を傾けていた頃のハイエンドだ。当時はどう考えても入手することは不可能で雑誌の広告を眺めるくらいが関の山であった。しかし、時代というのはありがたい、中古ならなんとか手に入る時代になった。
今回入手したのは No.29Lといって、Madrigal Audio時代の代表的なシリーズの末弟にあたるメインアンプである。スペックは、50W + 50W(8Ω)で最終段以外は全て A級動作のDual Mono構成である。ブリッジ動作も可能で BTL 200W(8Ω)の定格出力は強力な電源部を持つ証であろう。
出力的には高域ドライバーに使うと丁度良さそうなのでゲットしておいた。こういう年代モノは出物があった時に手に入れておかないと入手は簡単ではない。勿論、中古品を入手したのであるが、なんと!元箱付きであったのには驚いた。
Mark Levinson No.29L リアパネル

こちらは、端子を備えるリアパネル。入力は XLRバランスとアンバランスはレビンソン伝統のLEMO端子で、一般的に使う場合は、LEMO-RCA変換コネクタを使う。たもそはチャンデバ F-25経由でバランス接続するので、特に問題はないが、折角の機会なので、レモピンコネクタも入手しておいた。
電源入力は IECインレットタイプで使い易い。SP端子はややクラシックなネジ止め端子だが、左右それぞれ二組ずつ備わっておりバイワイヤー対応という感じか?
この頃は、まだバイワイヤーという概念はなかったと思うので、単に二組のSPを鳴らす目的かと思われる。
さて、動作確認も兼ねてさっそく高域ドライバー用に接続して鳴らしてみたが、なかなか力強いサウンドで特に中域の張り出しが良かった印象である。最終段がAB級のためか発熱も全く気にならないレベルで
KRELL KSAと比べれば大分使い易いようだ。
投稿日付: 2007年 5月 4日
タイトル: CSE Isolation Blanceformer TX-1000 で 200V電送 (活用編)
さて、今日は CSE TX-1000 の続きである。
TX-1000 はやはり AC200V入力で使ってやらないともったいない気がするのだ。
その前に、たもその家の電源周りを少し解説しておく必要があるだろう。この家はオンボロだが増築した部分は電源を強化してある。宅内への引き込みは一般的な単相三線式でメインブレーカーは60Aの契約である。分電盤は増築時に取り替えて、最大24回路可能なタイプになっている。
分電盤から、たもその部屋までは、3芯 5.5sqの太いケーブルで2系統引き込んであり、オーディオ用とPC用に分けている。もちろん、エアコン用や電灯用はこれとは別回路である。前回(5/3)投稿の通り、工事は一部手抜きでアースは独立に落とされておらず、分電盤まで戻っていた。
初めはちょっと電気屋に憤慨したのであるが、いろいろ考えてみるに、この配線をうまく利用すればメリットがありそうだと考えた。そこで、CSE TX-1000 が出てくるワケだ。あまり詳しく説明すると問題が多いので一部省略せざるを得ないが、5.5sq 3芯ケーブルを使って 200Vと100Vを同時に使うことにしたのだ。こりゃなかなか名案であった。
・ 200V用壁コンセント、250V 20A対応のゴツイ逸品だ。
単相200V用のコンセントは規格があって、三極(アースを含む)で何種類か店に置いてあったが、100V用と部材が同じで何だか心細かったので、全く別のコンセントを使うことにした。
要するに、200Vが識別出来れば良いのであって、上位規格なら特に問題はないだろう。画像の通り、通常二口付くコンセントのサイズで一口だけとなっており、ブレード受けのサイズは100V用の二倍くらいありそうだ。
コンセントが三極でなく二極なのは、アースが使い物にならないからである。
・ 200V用ACプラグ、同じく250V 20A対応。
こちらがケーブルに付くACプラグだ。画像ではイメージし難いかもしれないがかなり大きい。下に写っている手を見ると大きさが分かるだろうか。
プラグは二極でTの字型になっている。反対には挿せないので極性は一定になるわけだが、200Vの場合は両方Hotなのであまり関係なさそうである。
今回は TX-1000用に 3.5sq 2芯で太い芯材を7本撚りしたケーブルを使用した。ケーブルはやたらと硬くて加工は難儀した。セオリー通り、丸ラグを圧着して半田揚げしてある。
ブレード(差込刃)は幅・厚みとも一般100Vとは段違いで、挿し込み抵抗も大きい。コンセントに挿し込んだら指先では抜けないほどである。
同程度のサイズで回転ロック式の物もあったが今回は通常の挿込み式とした。理由はケーブルが堅いと回転出来ない可能性があったからである。まぁ、気に入らなければ交換すれば良い。
・完成した TX-1000用 200V対応ケーブル。
トランス側はNEUTRIK社のパワコンと呼ばれる専用コネクターである。同じようなコネクターでスピコンというのがあるが、そこから派生した物のようだ。ロックが確実で信頼性は高いようだが、全然普及していないように思える。
パワコンの中の接触端子はニッケルメッキで結構小さい、たもそ的にはダメだと思う。その内、TX-1000側と共に交換してもよいだろう。(優先順位は低いが)
さて、ケーブルが完成したところで、次は分電盤の接続変更だが、ここのところはあまり詳しくは書けない。まぁ、大体想像して頂くことにして、たもその部屋には無事にAC200Vラインが通じた。(^^)v
当然ながら、全て200V経由にすると、TX-1000 一台では容量が心許ない。KSA-100だけでも400W近く喰ってしまうのだ。そこで、一部は100Vのまま取り出して壁コンに繋いだ。まだまだテスト段階なので、その内に見直すことになるだろう。
さて、200V電送で100Vに落とした電源には、まずは高音側メインアンンプの KSA-100とチャンデバ F-25を繋いだ。低音側アンプの方が電源の影響は大きい気もするが、第一の理由から、KSAが優先されるのだ。接続ミスがあると機器を壊してしまうので、テスターも使って念入りにチェックしてから電源を投入した。しばらく暖機してから試聴である。
200V入力での TX-1000は格段に改善効果が現れる。そもそも暖気時の無音時ノイズレベルが下がっており、期待十分であった。そして、高域中心に聴くため、ホーンの入ったJAZZや女性ボーカルをどんどん聴いていったが、非常に良い印象である。音の強弱のコントラストが強くなり、澄んだ音色が綺麗に出ている。
また、今回繋いだのは高域側のアンプだけなのだが、なぜか低音域も同様に改善しているように聴こえる。これは、ドライバーが結構下までカバーしているせいなのか、100V系の負荷が分散されたせいなのかは分からないが全体的に質感がアップしたのは間違いなさそうだ。
投稿日付: 2007年 5月 3日
タイトル: CSE Isolation Blanceformer TX-1000 で 200V電送 (導入編)
さて、5月の連休である!v(^^)v
仕事を持つオーディオ趣味人にとっては、1年に何回もない大切なシーズンだ。まとまって時間が取れるこのタイミングで、機材を入れ換えたり、セッティングを大幅に変更する人も多いだろう。たもその場合、機材の入れ換えは時期を選ばないのだが、セッティングや配線はこうした休みに一気にやることになっている。その原因はラックにあって、たもそのオーディオラックは部屋に造り付けなので、ケーブル1本交換するのも大変手間が掛かるのだ。
今回の連休は、電源関連に手を加えた。ただ、それには段階があって、今回は機材の紹介がメインとなる。
・ CSE アイソレーションバランスフォーマー TX-1000 前面パネル。
オーディオの音を追求していくと、どうやら電源周りに辿り着くようだ。その前に、ケーブルに嵌ってしまう方も非常に多いようだが、たもその場合は、幸い入換えオーディオなので、一つの機材に対してジックり色々なケーブルを試すことは出来ないので今のところ大丈夫である。(^^;;
今回入手したのは、所謂アイソレーション・トランスというものである。AC電源には色々なノイズが重畳しているので、これを一旦絶縁されたトランスを通すことでノイズを減らそうというものである。
たもそのシステムでは、これまで特に電源に起因するノイズには悩まされていなかったのだが、ある時、宅内の配電盤を見たところ、どうも、たもその部屋の電源アース線が配電盤まで逆戻りしていて、他のアース・ターミナルに共締めされているのを発見した。これは、部屋を造った時に指示した工事とは異なっている。どうやら電気屋が手抜きしたようだ。
それから、どうもアースが気になって、一部の電源ケーブルやタップのアース線を外してみたところ、アンプ類で定常ノイズが改善した。やはり、アースを経由してエアコンや冷蔵庫などのノイズが廻り込んでいたように思える。沢山ある電源ケーブルやタップのアースラインを切り離すのは面倒なので、配電盤上でアースラインを切り離した。元を断つのが一番である。(^^
この辺までが前置きというか環境説明である。
今回、この電源トランスを導入したのには2つ理由があった。
まず、第一にメインアンプの電源スイッチである。たもそのシステムはマルチアンプなのでメインアンプが何台もあり、使用時は順番に電源を入れ、寝る時は順番に落とす。これは当たり前なのだが、古い
KRELL KSA シリーズについては、電源スイッチがブレーカーも兼ねている。そのせいか、どうも電源スイッチが心許ない。たまにスイッチを上げても手応えが甘く通電しないことがあるのだ。これは経年劣化で、スイッチが壊れかかっているのかもしれない。
そこで、スイッチ付きタップのようなものを使って、スイッチ操作を回避しようと考えたのだが、それは、余分な回路が入って気持ちが悪い。色々調べていくうちに、CSE TX-1000 に付いているゼロクロススイッチ機構を見つけた。これは接続機材に負荷を掛けずにON/OFF出来るらしいのだ。つまり、メインアンプのスイッチ代わりにしようというのである。
そして、第二の理由が本命の200V電送である。CSE には色々な電源トランスがラインナップされているのだが、TX-1000 など一部の機種は、AC200V 入力が可能である。フムフムこれは面白そうだぞということで、結構なお値段のTXシリーズを色々と探して手に入れたのが画像の
TX-1000である。モチロン中古である。本当は上位の TX-2000が欲しかったのだが、それはまた見つけたら手に入れることにしよう。
・ CSE TX-1000 リアパネル。
いつもの通り、リアパネルが大事である。フロントにはスイッチが一つあるだけだ。
TX-1000はスイッチ付きのトランスにしては、なかなか多機能である。AC入力はショートピンの変更により、AC100V/200Vが切換え出来る。
AC入力端子には NEUTRIK社のパワコンが使われており、AC出力は 100V/117Vが同時に取り出せる。画像で黒いコンセントが100Vで、赤いコンセントが 117V対応である。100V/117Vの切換え式ならよくあるのだが、同時使用というのが非常に使い勝手がよさげである。
取り敢えずは動作確認を兼ねて、入力 AC100Vの仕様で使ってみた。動作音は特に気にならないが、通電時にたまに「ガンッ!」という感じの衝撃(音)が出るのだが、これは何だろうか。接続はメインアンプのKRELL KSA100とついでにチャンデバ F-25を繋いでみた。スイッチが集約出来るのはなかなか良い。音の変化は短時間では判然とはしなかったが、まぁ、まだ先があるのだから気にしないでいこう。
投稿日付: 2007年 4月30日
タイトル: RME Hammerfall DSP Digiface オーディオ インターフェイス (続編)
さて、今日は RME Digiface の続編である。
Digifaceの機能は豊富過ぎて、とてもたもそには理解し切れない。従って、解説は PCオーディオ・インターフェイスとして使う場合の機能に限らせていただく。いつも言ってることだが、オーディオ機材は端子パネル面が重要である。接続端子の並びを見れば、大体その機能や拡張性は掌握できるのだ。最近はWeb上にカタログを置くメーカーが大半であるが、ESOTERICなど端子パネルをキチンと見えるようにアップしているメーカーは好感が持てる。
今回の RME Digiface 導入は、丁度いろいろな機材が入ってきたタイミングと重なってしまったお陰で、大事な端子面パネルを撮影するのを忘れてしまった、面目ない。m(_ _)m 仕方がないので、RMEのWebに置いてあった画像を使わせてしばらく頂くことにしよう。
RME Digiface のフロント及びリア・パネル。
DTP用の機材なので、MIDIコネクタが前後に備わる。前回はアナログ回路を持たないと記載したが、よく見たらフロントパネルにPHONEジャックがあるので、一応アナログ回路も搭載しているようだ。
下段がリアパネルになるが、左から、DC電源入力、同軸デジタルOUT/IN、Word Clock IN/OUT、ADAT IN/OUT(各3系統)、HOST、MIDI となっている。
たもそ的には、Word Clock IN がお目当ての端子である。沢山ある ADATという規格は初耳であったが、マニュアルによれば、複数のデジタルチャンネルを束ねて伝送出来る光ファイバーコネクタで、TOSリンクとハード的に互換性があるようだ。Digifaceでは、ADATの内 IN/OUTそれぞれ1系統をTOSリンクとして切り換えることが出来る。従って、通常オーディオ機材として見た場合は、デジタル IN/OUT
2系統ということになる。
PCとの接続は、HOSTと書かれた IEEE1394コネクタと、PCI BusというPC内蔵カードを 1394ケーブルで接続する。ハード的には i-Link接続なのだが、信号互換性はなく独自規格らしい。セットには約5mのケーブルが付属していたが、ちょっと長過ぎるので、1394ケーブルを買ってきて繋いだが問題なく接続は確立した。こういうケーブルに規格品を使うのは非常にユーザーに親切である。
・RME Hammerfall DSP 設定画面。
PCにドライバーをインストールすると、タスクトレイから設定画面が呼び出せる。PCオーディオに関連する項目は、バッファーサイズ、SPDIF In/Outの切換え、Clock Mode、Sync Ref(優先同期) 辺りだろうか。
SPDIF I/Oは、Inについては TOS/Coaxで切り換え、Outは同軸が標準で TOS同時出力が選べる。デジタル2系統Outは、DACを二台接続するのに必要な機能である。
続いて、Clock関連の項目である。「Clock Mode」は Masterが内部PLLを使用、Autosyncが外部クロックに同期となる。次の 「Pref. Sync Ref」は、外部クロックとして優先参照する入力を指定する。通常は Word Clockに設定すれば良い。
その下では、設定を反映したクロックの状態をモニターできる。非常に親切な仕組みである。画面では、Word Clockと 44.1KHzで同期しており、Digiface自身は Slave Modeで動作していることが分かる。
たもそのメインPCは、Dual Xeonなので、一般的でないデバイスに対しては互換性リスクが付きまとうのだが、RME Digifaceについては、今のところ不具合はないようだ。
・ こちらは、入出力の切換えとレベル調整を行なう、ミキサー画面である。
画面は1/4に縮小している。M-Audio にも同様の画面があったが、DigifaceはCH数がやたらと多いため、縮小表示しないと画面からはみ出してしまうのだ。(^^;;
これでも一部非表示しているが、PCオーディオで使用する場合は、使わないCHや機能ばかりなので、もう少しコンパクトに表示出来ると良いのだが・・・。
画面上で上の段が入力で、ゲインは 0dBに設定している。下段はマスターボリュームに相当する。こちらは
-7dBと少し絞っている。フルで出力するとピークでクリップしてしまうようだ。
さて、長々と能書きをばかり書いてきたが、肝心の音についてレポートしよう。これは、初めからルビジウムを繋いだマスタークロック G-25U から Word Clockを受けているので、かなり不公平ではあるが格段に良くなった。解像度、分解能、クリアさ・・・、なんだかカメラレンズのコメントのようだが、明らかに質感がアップしている。低域の濁り感が後退して、まるで低音をブーストしたように聴こえる。
マスタークロック G-25U との クロック同期ON/OFFは、設定画面の「Clock Mode」で簡単に切換えられるのでクロックの効果は比較し易い。「Auto Sync」を切ると少々の間があって 「内部 Master」で動作するのだが、フォーカスが甘くなり質感が落ちるのが分かる。特に、ドラムスのアタック感が目立って変化するようだ。
投稿日付: 2007年 4月29日
タイトル: RME Hammerfall DSP Digiface オーディオ インターフェイス
PCオーディオ絵日記の更新が遅れてしまう原因の一つが、機材のハイペースでの入れ替わりである。(^^;;
たもそは「取り替えオーディオ派」なので機材の入れ替わりがかなり激しい。新しい機材が入ってくると、動作検証、他機種との比較・判定、処分とやることが多くなり、HPの更新は後回しになってしまう。しかし、あまり放置すると、折角見に来て頂いている方に申し訳ないので、なんとか追い付いて行こうと思う。
さて、本日は久し振りに「純PCオーディオネタ」である。(^^
最近は徐々にPCオーディオを追及される方も増えてきているようだ。一度、HDDからWAV再生する手軽さを味わってしまうと、まず後戻りは出来ない。
PCオーディオのキーコンポーネントは、オーディオ・インターフェイス・ボードである。一般的に言えばサウンド・カードである。(^^;; パソコンから高品位のソースを取り出すには、DTM用のオーディオ・インターフェイス・ボードを使用するのが近道で、たもその場合は長い間、M-Audio Delta DIO という PCIカードを使ってきた。コイツは、珍しくデジタルOUTが同軸(RCA)とTOSリンク(光)の2系統あり、DAC同士を比較したりするのに非常に便利だったので、不満もなくずーっと使ってきていた。
しかしその後、純粋オーディオ部分に激しく傾倒してしまい。そろそろバランス的にもオーディオ・インターフェイスを見直したいと考えていた。また、折角
ESOTERIC G-25Uを使っているのだから、是非ともマスタークロックと同期させて使ってみたい。その為には、Word Clock入力が可能なモデルを導入する必要があったのだ。
PCオーディオ・インターフェイスも徐々に進化しており、現在はマザーボードに接続するアダプターカード方式から、外付けするタイプも増えてきている。ハイエンドメーカーでは、RMEや Lynx 辺りがメジャーで、RMEだと HDSP9652、Multiface、Digiface が候補になる。今回はいろいろと検討した上で出物を探していたら、丁度、未使用品の
RME Digiface が結構安く出てきたので迷わずゲットした。(^^
RME Hammerfall DSP Digiface

サイズは横幅がEIAラックマウントのハーフサイズなのでオーディオ機器
としてはかなり小さい。フロントパネルにはいろいろな表示があるのだが、
たもそに関係ありそうなのは、WC Lock(Word Clock)ぐらいだろうか。
この機体は初期型のようで、パネルカラーはグレイである。
これが RME Digiface のフロントパネルである。そもそもPC内蔵であればフロントパネルというのは存在しないので、大した機能や表示は無い。大事なのは、接続端子の制約がなくなり、あの貧弱なブレイクアウト・ケーブルを使わなくて済むことだ。画像を撮り忘れたので今回は掲載出来ないが、リアパネルはズラリと接続端子が並んで壮観である。
この RME Digifaceの特長であるが、まずアナログ回路を持たないことである。入出力はデジタルのみで、非常に割り切った設定である。PCオーディオ・インターフェイスとしては相当異色な存在だろうか。その代わり、デジタルI/Oは際限なく豊富であり、たもそには全く不要な機能も多い。少し無駄な感じもするが、再生で使うのはデジタルOUTだけなのだから、アナログ回路は無い方が音質上有利と思われる。
さて、次に肝心の PCとの接続方法であるが、これが非常に変わっていて、デスクトップPCで使用するには HDSP PCI Card というアダプターカードを別途購入しなければならない。驚異的なのはその価格で、このカードだけでも定価
38,000円もするのだ!こんなの買うヤツいるのか?
たもそがようやく入手出来たのは、この RME Digiface が発売された当時に記念限定セットで、PCI Cardがセットになったモデルというのがあり、その在庫品が出て来たので購入したのだ。フツーではなかなか手が出ないシロモノである。
投稿日付: 2007年 4月28日
タイトル: KRELL KRC2 プリアンプ (続き)
さて、いろいろ色々忙しくて、HPの更新が途絶えてしまったかのように思われたら申し訳ない。オーディオを止めたワケではなく、むしろますます盛んである。なんとか時間を見つけて少しずつ現在に追いついて行くので、今後ともご愛顧賜りたい。
今日は、KRELL KRC2の試聴続編である。同時にチャンデバ Lux FL-202が入ってきたお陰でインプレッションをお伝えするのが遅れてしまった。比較したのは、McIntosh C42である。年代的には10年近く開いているので、プリとしてのKRC2は古臭い先入観を持ってしまうが、その辺も踏まえて報告しよう。
まず、操作性であるが、これは明らかに KRC2の方が野暮ったい印象だ。スイッチは全て電子式のため、フロントパネル操作でもリモコン操作でも同じタッチなのだが、このタッチが古いのだ。電子式であるにも関わらず、スイッチは全て重く、明確なクリックを伴う。驚いたことに、リモコンのボタンすら重いのだ。
表示ランプはLEDだが、赤色LEDばかりで古臭さを感じる。年代的にはWADIA25に近いので同じ雰囲気である。電子式ボリュームは、適度なトルク感はあるがクリックがないので、ボリュームの微調整は難しい。但し、リモコン側ではボリューム上下ボタンになっているので、こちらで操作すれば問題はない。
KRC2には電源スイッチは存在せず、常時通電で使用するようになっているが、流石に15年落ちのアンプを常時通電で使うのは少々心配なのでコンセントタップにスイッチを取付けた。通電するとかなり発熱するので、軽くファンで通気してやっている。
さて、KRC2と C42の聴き比べであるが、チャンデバへの接続が RCA(KRC2)と XLRバランス(C42)で異なっており、プリへの接続も全く同じではないため、純粋にプリだけの比較にはならないかもしれないが、それを前提としても結構音質は異なっていて面白い。
軽く聴いた印象では、KRC2の方が音に厚みがあって温度感もウォームである。低音域に重心がありレンジはその分狭く感じる。小音量でも低音が消えずに出てくる感じだ。一方、McIntosh C42の方は、これが現代的? と言うのかどうか分からないが、やや硬質で温度感はクールである。レンジも広く、どこか特定の帯域に重心が掛かった印象はない。精密な感じである。なお、硬質と言っても聴き疲れするような感じではない。ニュートラルという方が正しいのかもしれない。
これは、どちらが良いというものではないだろう。上流のソースやメインアンプ、スピーカー等によって全体的な印象も変わってくるハズだから、キャラクターとして捉えるべきだろう。今のところ、目新しさも手伝って
KRC2で聴く時間が長い。

ボンネットを取り外されたKRC2、高さがこれだけしかないので殆んど1枚の
基板で全てをまかなっている。奥の方に見える二階建て部分は入出力端子の
接続部分で端子も基板に半田付けされている。非常に丁寧な造りに感心する。
投稿日付: 2007年 3月16日
タイトル: Luxman FL-202 チャンネル・ディバイダー
プリアンプ KRELL KRC2 とほぼ同時に入ってきたのが、2wayチャンネル・ディバイダー Lux FL-202 である。
マルチアンプ運用の要となるのがチャンネル・ディバイダーであるが、純粋オーディオ向けのチャンデバは非常に種類が少ない。たもそが使っている、Accuphase F-25はとうの昔にディスコンになっているし、今回手に入れた ラックス FL-202も既に販売中止の一品である。どちらも中古しかないが、なかなか入手し難い機材である。
・ ラックス FL-202 正面パネル。大きなダイヤルがクロス切換えスイッチだ。
今まで使用していた Accuphase F-25 は極めて高音質でクセもなく気に入っているのだが、最近は2wayで使うことが多いのと、FL-202は F-25とは異なり、本体だけでクロスオーバー周波数を切り換えることが出来るという機能があるため気になる存在ではあった。今回は、また別の目的もあって、このFL-202を入手した。
画像はフロント・パネルだが、大きなダイヤルがクロスの切換えである。設定周波数は
50-150-290-290-380-500-660-800-1000-1280-1700-2000Hz から選べる。純粋な2way用としては、レンジがやや下寄りな感じだが、たもそ用には最適である。
15インチ・ウーファーと2インチドライバーのクロスに適合する、380-500-660-800Hz がカバーされており、いろいろ試すことが出来そうだ。フロントパネルには、他にレベル調整と減衰特性(-12dB
/ -18dB)と位相切換えが付いている。
購入前にこの辺はチェック済みであったが、取り説に目を通すと少々問題があった。バランス接続が3番Hotだったのである。ウーム、これは結構ややこしいぞ (=_=;;
接続を全てバランス(XLR)かRCAで統一すれば、これはあまり問題にはならない。例えば、全部バランス接続であれば、2番HOTでも3番Hotでも関係ないのだ。しかし、現在の構成だと、低域はバランス接続(ブリッジなのでその方が望ましい)、高域はRCA入力しかない。そうなると位相を認識するのが難しいのだ。
幸い、裏側の端子パネルには、XLR/RCA切換えの他に入力位相反転スイッチが備わっていたので、これを INVERTすれば2番HOTでの入力となる。しかし、話はそんなに単純ではない。そのままでは、バランスOutはやはり3番Hotになってしまう。ここを更に
INVERTしてやると、ようやく2番Hotで出力出来るのだ。この設定でRCAは正相出力になる。もしも、高域を逆相にしたい場合は、全ての位相スイッチを
INVERTに設定するワケだ。なんだか、ちょっと今一な感じではある。
さて、今回の FL-202導入の理由の後半に移ろう。実は、狙いはもうちょっと別のところにあったのだ。
それは、このチャンデバの筐体サイズにあるのだ。前回紹介したプリアンプ KRC2を使うにあたって、元のプリ McIntosh C42も当然併用したいところだ。しかし、プリアンプを2台使い分けるというのはなかなか難しい。プリはシステムの中心にあるから、中心が幾つもあるというのはそもそも無理があるというものだ。
ただ、たもそのオーディオ システムはソースが限られているし、XLR / RCAのように複数Outが付いている機材が多いので、ソース(プリのInput)の方は何とかなる。問題はパワーアンプへの送り出しで、これはパワー側に切換えでもない限りちょっと難しい。マルチの場合は、プリからの受けはチャンデバになるので、チャンデバに入力切り換えがあれば、プリ2台も可能になる。
そこで、チャンデバの入力である。Accuphase F-25にも FL-202にも、入力端子は2系統用意されている。XLRと RCAだ。おッ!なんとなく解決策が見えてきたような・・・・。2台のプリアンプのプリOutをチャンデバに繋いで切り換える、というのはどうだろうか?
これは、全然問題ない。使う方のプリだけ電源を入れることにすれば混信や信号劣化もないだろう。ただ、大きな障害があった。切り換えスイッチの場所である。(^^;; チャンデバの入力切り替えスイッチは裏面の端子パネルに付いているのだ。これは今一である。こんな使い方する人は居ないのだろうか?特に
F-25の場合、筐体サイズがフルサイズなので、左右の隙間が全然ないから、もし切り換えるとすれば、上下から手を入れるしかない、これは難しい。
そこで、ラックス FL-202の登場である。そう、コイツは小さいのだ。(^o^)!
高さと奥行きはフツーのサイズだが、横幅が1/3くらいしかない。これなら、脇から手を入れてInputスイッチを操作出来る。今回のプリと並んでチャンデバを導入したのには、こうした経緯があったのである。
Luxman FL-202 チャンネル・ディバイダー

事情があって入手早々からボンネットを開けることになった。内部は基板が3枚ありギッシリ
詰まっている。青い四角いのは全てリレーと思われる。動作中に操作してもノイズが出ない
ように、大量のリレーが随所に配置されているようだ。日本的に丁寧な造りである。
説明が長くなり過ぎたので、インプレッションは、また次回ということにさせていただくことにしよう。
投稿日付: 2007年 3月11日
タイトル: KRELL KRC2 プリアンプ
最近、『PCオーディオ絵日記』は測定マニアサイト化しかかっていたが、オーディオ機器への情熱が薄れたワケではない。たもそのやっている取替えオーディオは、機材の入れ換えにより目指す音に近づく手法(趣味?)なので、機材が固定してしまっては、そこで終わりということになってしまう。常に、何か良い音はないかと探すことには熱心である。
オーディオ機材の中でプリアンプはなかなか難しい種目である。プリアンプはコントロール・アンプとも呼ばれるように、システムの中でソースの流れをコントロールするのが役目なのであり、音に変化を与えてはダメだという考え方がある。中には、CDしか聴かないのであればプリは不要という極論もあるようだ。
一方で、プリが加わることで音に変化が与えられ、より高品位の再生が可能になる。プリの音こそ音造りの根底であるという意見も聞く。全く正反対の考え方があるものだから、どちらが正しいのかよく分からない。
たもそは、当初はコントロール・アンプ派であった。そもそもソースがCD(PCトラポ)だけであれば、プリの仕事は切換えとボリュームだけである。レコードを聴くとなるとフォノアンプが加わるのでプリのアンプとしての役割も高くなるが、CD中心の世界では切替器的な位置付けにならざるを得ない。
しかし、実際にプリを使ってみると、音に変化が現れることに気付く。McIntosh C40から C42に変更した時も、好みは別として音が変わった。C42は明らかにクリアで C40に比べれば少し硬質になったのだ。他にもいろんなプリを試してみたいのはやまやまであったが優先順位としては低かった。何しろ、C42は使い易くて音も良かったので換える気が起きなかったのである。
そんな中、ようやく聴いてみたいプリを1台手に入れることが出来た。KRELL KRC2である。
KRELL KRC2 プリアンプ フロントパネル

クレル初代 KSAシリーズからは時代を経ているが、ロゴマークと梨地仕上げのパネルはイメージを継承している。たもそが愛用していた
KRELL年表 (トップページにアクセス出来ず、とうとうリンクも切れてしまったのでキャッシュからHTMLを起こしてアーカイブさせて頂いた。所有者の方がいたらご連絡頂きたい。)によると、発売は
1992年であり、パワーアンプ KSA-100Sなどとペアになるプリアンプである。クレルはバランス接続やフルバランス駆動に熱心で、1990年にはバランス接続型のプリを発売している。
何故、KRELLの中で KRC2を選んだかと言うと、ひとえにリモコン操作対応ということである。C42の導入もプリのリモコン化が最大の目的だった。DACの比較など機材や接続の違いを聴き比べるためには、瞬時に接続を切り換える必要がある。試聴位置から動かずに切換え出来ないと微少な違いは聴き取れないから、取替えオーディオにはプリのリモコンが必要なのである。
リモコン対応ということで、KRCシリーズに目を付けたワケであるが、なかなか程度の良いKRCは出てこないし良いものは結構高い。ようやく、まずまずの機体を見つけたので入手してみた。但し、今回は並行輸入品である。出来れば正規輸入品を選びたいが、なかなか出てこない機種であるので今回は購入に踏切った。並行品のデメリットは定格電圧の違いが大きいが、今回は何とかなりそうな感じだったのも理由である。
KRELL KRC2 メイン基板

届いて、スグに音出しはしないで、まずはボンネットを開けて見た。ウワサではこの頃のクレルのプリは配線を使っていないらしいが本当だろうか?ボンネットはトルスク・ネジが使われており、面倒だが適合ドライバー・ビットを入手した。ボンネットを開けて撮影したのが上の画像である。
フム、本当に配線がない。メイン基板はシャシ全体と同じサイズで、電源トランスから電源部、アンプ部に至るまで全て乗っている。ACインレットすら基盤に直接半田付けされている。入出力端子類は一部サブ基板を介しているが配線は使っていないようだ。唯一使われているのが、ボリューム・ユニットと基板の間の信号線である。但し、コイツは電子ボリュームで配線には音声信号は乗っていないハズである。基板は非常にキレイなレイアウトである。
さて、ボンネットを開けたところで、試験的に通電していろいろ調べたところ、トランス周りに3つの切換えスイッチが付いていて、これを切り換えることで定格AC電圧を変更出来そうだということが分かった。狙いは成功である。テスターを使用して、あちこち電圧を測りながらスイッチを操作したところ、元々のスイッチ・ポジションで
10V台だったポイントが、スイッチを切り換えると 12V台に上昇することを発見した。更に、スイッチの組合わせによっては
5V台に下がることが分かった。
つまり、元々の状態が AC 120V仕様だったと仮定すると、電圧が 20%上昇するスイッチ・ポジションは 100V仕様で、逆に電圧が 50%下がってしまうポジションは 220V仕様だろうと推測出来るのだ。しめしめ、これで
100V仕様に設定出来そうだ。(^o^)
スイッチ・ポジションをセットしてボンネットは元に戻した。そこで、いつもの試聴に行きたいところであるが、今回は同時にもう一つ機材が入って来ており、その動作検証もしなければならないので、試聴は次の機会にするとしよう。
投稿日付: 2007年 2月24日
タイトル: SRS Model SR620 Universal Time Interval Counter /with SR625
しばらく更新が開いてしまったが、もちろんオーディオを休んでいたワケではない。
PCオーディオ絵日記の更新がないのは、他にやることが多過ぎて絵日記を書くヒマがないケースが大半である。このところ、マスタークロック関連の機材の出入りが激しくて、手に入れた測定器や機材をいじくる時間もあまり取れない状況が続いているのだ。本末転倒とはこのことである。(^^;;;
そうは言っても、絵日記用にデジカメで機材を撮影したり、データを収集したりと準備はしてあるので、時間が取れればどんどん更新したいと思っている。懲りずに閲覧して頂けるとありがたい。m(_ _)m
今日の機材は、またもや周波数カウンターである。(^^;;
前回ご紹介した ADVANTEST TR5821では、やはり測定精度がぜんぜん足りない。ルビジウム発振器の精度は 5x10E-11
というレベルであるので、理想としては 10E-12くらいの測定桁を持つ周波数カウンターがないと精度を比較することは出来ないのだ。
測定器の世界では、測定桁数が増えると機材価格のケタも増えてしまうという恐ろしい仕組みになっている。こういう世界にはあまり足を踏み入れない方が身のためということは分かっているが、ついつい中古測定器のHPやら中古測定器ショップに足を運んでしまい、とうとうルビジウムを計れそうなカウンターを手に入れた。
それは、SRS Model SR620 Universal Time Interval Counter である。しかも、この SR620に外付けの Rubidium Time Base がくっついている上位機種の Model SR625 の方である。プライスタグは $13,750._ という代物だ。もちろん、中古品であるから、どうにか手が届くという金額であった。オーディオ機材でもないのに、こんなの買ってどうすんだ??
SRS Model SR620 Universal Time Interval Counter /with SR625

SR625全景、左側が本来の SR620で右にくっついているのがルビジウム。
やたらと横幅が広くて高さはとても低い扁平なフォルムだが、それは追加のルビジウム基準発振器が横に付いているためである。型番は Model SR625が正しいのであるが、SR620がベースモデルなので、SR620 with/SR625と考えた方が良さそうである。中古計測器ショップでの佇まいはやはりちょっと違ってい目立っていたのでスグに気付いた。
Model SRS625 Rubidium Time Baseモジュール部分の拡大。
ルビジウム部分だけに SRS625に標記があるので、やはりこのモデルは、SR620 + SR625と捉えた方が良さそうだ。
ショップでこのルビジウム部分に気付いたお陰で、殆んど何も考えずに持ち帰った。車でなかったため、結構運ぶのは骨が折れたが、置いて帰る気はしなかった。
外観はやはり企業の現場で使われていただけあって、キズは結構付いている。オーディオ機材とは違って利益を生む機械だから酷使されるのが当たり前なのだ。幸い、きちんとした中古ショップだったので動作は問題なかった。
このルビジウムユニットSR625と SR620本体とは、裏側の端子パネルでBNCケーブルを使って接続する。電源コネクタも別なので、本体とはただくっついているだけのようだ。SR625には電源スイッチは存在せず、常時通電でクロックを安定させる仕組み。
さて、この周波数カウンターでルビジウム発振器を計測してやろうということなのだが、一体どうなることやら。どうも、計測すると気分が悪くなることが多いのが気掛かりである。
ルビジウムでルビジウムを計る?
計ると言っても、買ったばかりで使い方は全然分からない。取り説は新品未開封の物を付けてはくれたが、当然英語で読むといってもいつまで掛かるか分からない。
テキトウに当たりを付けていじり、何とか周波数の計り方は分かったので、1secゲート、10回計測の平均を繰り返し計るモードで出てきたのが画像の結果である。計測回数が少ないので少しバラツキは出るが、まずまずの結果だろうか。
SR620は、11桁の精度で計測出来るので、0.1mHz単位である。表示では 10E-9まで 0の行進となかなか気分がよろしい。良い結果が出た場合は気分も大変良い(^_^)
もっと詳しい計測は使い方を覚えてからにしよう。
投稿日付: 2007年 2月14日
タイトル: ADVANTEST ユニバーサル カウンター TR5821
ネットのサイトを巡回していると、デジタルオーディオ関連でマスタークロックに目覚めた人の王道として、外部マスタークロックとオシロスコープと周波数カウンターが三種の神器のようだ。たもそも全く同じように三種の神器を揃えてしまった。これは避けて通れない道なのだろう。
ということで、今回は神器の三番目、周波数カウンターである。測定機器としてはユニバーサルカウンターと呼ばれるようだ。こうした精度を問われる機器は、計れる精度によって価格は桁がどんどん上がって行くらしい。計りたいのはルビジウムのクロックなのだが、初めてだし予算も限られるので今回は比較的低価格帯の機種を購入してみた。ADVANTEST TR5821である。なんだか、測定マニアのサイトのようになってきた。(^^;;;
ADVANTEST TR5821 Universal Counter

計測値 10.0000000MHz、表示は全てゼロでピッタリだが、これは
ルビジウムを使って校正を掛けたからであって、測定値ではない。
購入してスグにルビジウム モジュールを計ってみたら、これがかなりズレていて、計ると気分を害するいつものパターンである。しかし、異なる2つのルビジウムでほぼ同一の偏差を確認したので、これはカウンターがズレていると判断した。そこで、ルビジウムを使ってこのカウンターを校正してやったのだ。TR5821には背面に校正用の調整ネジと外部基準クロックの入力端子が備わっていた。校正後に撮ったのが上の画像である。
ADVANTEST TR5821は8桁表示なので、10MHzを計測すると 1Hz単位(10E-7)までかと思っていたら、画像の表示のように上の桁が左にシフトしてOVERランプが点灯するので、0.1Hz単位(10E-8)まで読み取ることが出来る。尤も、10MHzを下回った場合は、9.999・・・MHz表示になるので精度は変わらない。
こうして、カウンターの方は精度信頼性が得られたのだが、校正に使用した基準原器(ルビジウム)を計っても意味がないことに気付いたのは全て終わってからである。(^^
まぁ、2つのルビジウムが同等のクロックだということは確認出来たので良しとしよう。計測器についていろいろ勉強出来たし得たことも多い。ルビジウムのデータシートを読むと、5x10E-11となっているので、まだまだ精度が足りない。一体、どうしたらルビジウムを計ることが出来るのだろうか?
投稿日付: 2007年 2月12日
タイトル: Stanford Research Systems PRS10 Rubidium OCX
測定環境が整ってきたところで、別のルビジウム発振器が入ってきた。米SRS社 Model PRS10 Rubidium OCX である。コイツは、 マスタークロック G-25U の最上位版である、ESOTERIC G-0sに使われていると言われているルビジウム発振器である。(・・らしい。)
基本的には 10MHzの正弦波を出力するものだが、資料を読むといろいろなファンクションが装備されており、いじり甲斐がありそうだ。ファンクションは銘板ラベルのピン配列からも一部読み取れる。今回のルビジウム・モジュールも中古ではあるが、キチンと校正済みで正確なクロックを刻む。ただし、その正確さはルビジウムと同等かそれ以上の精度を持つ原器と比較しなければならず、そう簡単には精度を確認することは出来ない。
![]() SRS PRS10 トップラベル |
![]() SRS PRS10 ベースプレート |
PRS10は頑丈なケースに収められており、大きさの割にはかなり重い。右側の画像はベースプレートで、運用時はヒートシンクを取付けて放熱性を確保しなければならない。供給電源は、やはり
DC 24Vだが、+24Vが2系統必要なので配線は少し複雑になる。
下の画像が動作テスト風景。ヒートシンクは念のため上下に咬ましてみたが、かなりの発熱で両方のヒートシンクとも結構熱を持つ。動作は問題なく、一発で
G-25Uはロックした。

PRS10 ルビジウムモジュールの動作テスト風景、温度管理が大事。
オシロで見たSRS PRS10のクロック波形。
前回のモジュールと同様、美しい波形を見せる。出力電圧は 2.6Vp-pなので少々低目か。
ルビジウム・クロックを幾つも集めてもあまり意味が無いように思われるかも知れないが、実はこれがちょっと大事だったりするのだ。もちろん、予備機という意味ではない。
正確なハズの2つのクロックを比較して、同じだったら、これはもう十分高い精度だと言えるのである。一つだけでは比較相手がいないから自称高精度止まりなのだ。
どうやって、二つのクロックを比較すれば良いのか、その辺もいろいろ研究中である。
投稿日付: 2007年 2月11日
タイトル: オシロスコープでデジタル波形を見る
さて、購入したオシロで色々と波形を覗いてみた。テスターだけで測っていたのとは世界が違うようだ。ただ、全般にオシロで覗くと失望することが多かった。(^^;;;
PCオーディオに関わる波形を幾つかご紹介しよう。
昔はこのオシロの波形を画像で得るには専用のカメラが必要だったようだが、現代はデジカメで簡単に撮影出来る。コツとしては、ストロボは使用するが、シャッタースピードを1/30sec程度まで落としてシンクロさせる。ストロボで全体の光量を得ながら、スローシャッターで波形映像を撮るワケだ。手持ちで十分である。
アップした波形は、全てデジタル音楽信号の無音時のクロック波形である。音出しすると波形は変わらないものの、上下に重なって見難くなるので無音時とした。
4枚の画像をアップしたが、上の2枚は同じソースである。違いは接続ケーブルで、左はBNCケーブルを使って接続した場合。右はオシロ用のプローブを変換してRCA接続したもの。ケーブルによって波形に違いは見られるが傾向は読み取れるだろう。本来はプローブで計測すべきであるが、コネクタ形状やケーブル長の問題から、以下BNCケーブルでの計測である。
![]() PCのデジタルOutにBNCケーブルをRCA変換して接続 |
![]() PCのデジタルOutにオシロのプローブをRCA変換して接続 |
![]() Wadia16のデジタルOutにBNCケーブルを接続 |
![]() G-25UのデジタルOutにBNCケーブルをRCA変換して接続 |
下の左側は、Wadia16のデジタルOutである。PCに比べれば断然キレイと言えるが、立上り部分に少し乱れがあるようだ。但し、これは測定器具の容量誤差による影響も考えられるので、一概には論じられない。そして、下の右側画像が肝心の
G-25UのデジタルOutである。パッと見で結構ガックリ来る画である。クロック立ち上がりの肩の丸みは測定誤差かもしれないので気にしなくてもいいのだが、右下がりの波形がちょっと気になる。他の波形では現れていない現象なので、ケーブルの影響とは言えないだろう。今一、美しくない波形を見ると、なんだか音も悪い気がしてくるのが悲しい。(>_<)
なお、今回は使っていないのでアップしなかったが、G-25UのWord Clock波形の方はキレイな矩形波であった。オシロは意外と楽しくない測定器である。
【追補】 2007/2/12
今一つ納得の行かなかった G-25U デジタルOut波形であるが、この波形のみ別の Wadia純正 BNC=RCAケーブルを使用していたことに気付いた。ケーブル長の関係でこれしか届かなかったのだ。機会を見て追試を行なうつもりである。
投稿日付: 2007年 1月27日
タイトル: KENWOOD オシロスコープ CS-5400
さて、マスタークロックジェネレーターとルビジウム発振器を手に入れたところで、気になるのは「デジタル信号品位」 である。どういうのが「良いデジタル信号」でどういうのが「ダメなデジタル信号」なのか、そこのところがもう一つ分からない。だったら、見れば分かるのでは? ということで、俄然、オシロスコープが気になりだしたのだ!
デジタル・オーディオの嵌りパターンである。(^^;;
オシロスコープは昔から興味があった。しかし、必要性は乏しいので欲しいとは思っていなかった。
ところが、マスタークロック、ルビジウム発振器と来ると、これはもう必要性大である。いや、そんな気がする、クロックというからには波形が大事なハズだ。
急激に色々なことを調べたので、何だかワケが分からなくなってきたが、これは波形を見れば解決する!ような思い込みで、オシロスコープを調べ始めた。やはり、計測器は結構高い。オシロのスペックは周波数で決まるようだが、どのくらいのスペックが必要なのか?
測りたい周波数は、上限でもルビジウムの 10MHzなのだが、ネットでいろいろ調べてみると測りたい周波数の10倍のスペックが必要らしいことが分かった。つまり、100MHzのオシロが必要のようだ。
新品では到底買えないので中古から探すのであるが、例のオークションでは、なぜか動作未確認とかジャンク扱いとか危ない雰囲気のモノばかりである。さては、オシロは故障し易いのだろうか?
こちらはシロウトだから不調でも判断がつかないので、ちょっと敬遠である。次に色々な業者を調べて、結局、動作確認済み中古の
100MHz オシロスコープを手に入れた、KENWOOD CS-5400 である。選んだ決め手は、何と言っても現行機種だということ。そして、お馴染みのブランドTRIOである。
KENWOOD オシロスコープ CS-5400

画像はルビジウム発振器の10MHz信号波形でキレイな正弦波である。
オシロの上に乗っているのが、そのルビジウム発振器で、放熱性を考慮
してヒートシンク・タイプのケースに収めた。電源は別にDC24Vを供給する。
オシロスコープは初めてであるので、使い方は無論分からない。ツマミやスイッチが沢山あっていじり応えがありそうだ。図書館で何冊か本を借りて勉強しておいたので、届いたその日から画像の通り、波形を出すことが出来た。(^。^)v
次は、デジタル・オーディオの波形を見たい。どうすれば見れるか?
PCのデジタルOutに RCA = BNCタイプのケーブルを繋いで、オシロで見たのが次の画像である。但し、これは無音時のクロック波形である。

CS-5400はリードアウト機能を持ったオシロなので、このように
信号電圧や周波数を表示出来る。とっても便利な機能である。
ウーム、これはシロウト目にもキタナイ信号に見える。クロック立ち上がりにノイズが乗っているようだ。PC由来のノイズだろうか?その辺をこれから調べよう。
投稿日付: 2007年 1月20日
タイトル: ルビジウム発振器
マスタークロック・ジェネレーター G-25Uのクロック打ち直し効果の試聴を一通り終えたところで、たもその評価は、「僅かであるが良い方向に変化する」というものだ。こういった機材では、プラセボ効果をなるべく排除しなければならない、厳しく評価しないと流されてしまうものだ。(^^;;
G-25Uは今のところ、PCトラポのデジタル出力のみに挿入している。CDPにも使ってみる必要性はあるのだが、配線が大分複雑になるのでしばらく先延ばしになりそうだ。サウンドハウスに注文した品は届いたのだが・・・。
一方、ちょっと気になるのが、G-25Uのリアパネルにある EXT IN端子である。

左から4番目のBNC端子が外部クロック入力のための接続端子である。
TEACのHPにはこのような能書きが・・・。
・ 外部同期機能
内蔵される高精度水晶は、外部からのワードクロックに同期することも可能です。ルビジウム発振器などを接続し、さらに高精度な外部クロックに同期させることで、より一層のクオリティアップが期待できます。
入力端子 : BNC 入力信号 : 0.5Vp-p/75Ω(44.1/48/88.2/96/176.4/192kHz/10MHz)
(TEAC HPより引用)
ウーム、そもそも G-25Uがマスタークロック・ジェネレーターなのだが、それに更にマスタークロックを入れるとクロック精度が向上するってことか?
なんだか、オーディオアクセサリーの嵌りパターンな気がするぞ。(^^;;;
大体、オーディオマニアはアップグレード系に弱いのだ。買い換えなくても、ちょっとお金を足せば上位機種と同等に云々に釣られ易い。更に高精度の外部クロックというのは何であろうか?もっと高精度の水晶発振器か?
いろいろとネットで調べたところ、「高精度水晶OCXO、ルビジウム原子クロック、GPSクロック」 などが該当するようだ。10MHzで動作するものなら接続出来そうである。更に、いろいろ調べると、G-25Uにルビジウムクロックを内蔵させた人の HP どらどら、ドラがいく。 を発見した。なかなかのチャレンジャーで、いろいろと勉強させて頂いた。感謝したい。m(_ _)m
となると、ルビジウムを手に入れるべきである。つか、( ゚д゚) ホッスィ〜!
そして、いろいろと探してようやく1台手に入れた。ルビジウム発振器である。

G-25Uの上に乗っている銀色の箱がルビジウム発振器。
手に入れたルビジウム発振器は、アメリカ製で機器組込み用のモジュールのため、外装は荒仕上げで入出力端子もコネクタ用のピンが並んでいるだけである。電源は
DC 24Vが必要なので、ネミックラムダ製の24V SW電源を引張り出してきた。(画像の右端に写っている)
また、使用時はかなり発熱するため、ベースプレート(底面)から放熱するよう指示されていたので、これまた
PC用のヒートシンクを下に敷いている。PC自作パーツが次々と再利用されている。
クロック出力もピンだけなので、測定器等で使用される 片側BNCピン=片側ワニ口クリップという変わったケーブルを使用して繋いでいる。キチンとコネクタで接続しないとノイズ等が乗りそうだが、この方法で
G-25Uに繋いだところ、見事に外部クロックにロックした。(^.^)v

外部マスタークロックに同期した G-25U
MASTER/EXT点灯が外部クロック同期の証
さて、クロックが安定するまでしばらく慣らしてから、色々とソースを聴いてみた。
ルビジウム・クロックを使ったネットのコメントを読むと、激変!とか、これナシには耐えられない!とか賛辞のオンパレードである。実際、初めて聴いた瞬間の印象は・・・、ん? どこが違うの?という感じであった。率直に正直に評価すべきである。
いやいや、慌ててはいけない。こういうものはある程度暖機してから真価が発揮されるものなのだ。そう言い聞かせて、しばらく流してから色々と聴いていった。すると、だんだん変化が感じられるようになってきたのだ。これは、暖機のせいではなくて、聴く方の姿勢というか準備の差のように思える。
まず、1曲の中で一定の緊張感が持続する感じだ。これは、聴いた瞬間には分かり難い。通して聴き続けると感じられる緊張感である。そして、G-25Uだけでも、ボーカルのセンター定位の良さや左右バランスの改善は感じられていたのだが、これも一段と改善する。2ch再生なのに、ボーカルは中央から発声しているように聴き取れる、これがステレオフォニックってやつか。
これは、もっと研究する必要がありそうだ。
投稿日付: 2007年 1月 8日
タイトル: ESOTERIC クロックジェネレータ G-25U ・・・ その2
正月である。昔はお年玉を貰えるウレシイ季節であったが、今は払う方だ。ありがたいのは仕事が休めるくらいである。
この休みを利用して、2006年最後に導入された ESOTERIC G-25U をいろいろと試してみた。目的は、クロック打ち直しの効果を確認することなのだが、その直前に入ってきた
WADIA2000 の試聴もしたかったので組み合わせがやたらと多くなってしまった。
機材を置く場所にも限りがある。手持ちのケーブルでは長さ、数量ともに不足したので、追加をサウンドハウスに発注することになった。これが届くのは暫く先になったので、今のところは一部の比較に留まる。そうこうしているうちに、常時通電していた
G-25Uのクロックも安定したようで、徐々に音の違いが感じられるようになってきた。(^_^)
試聴システムとしては、最近は2wayマルチがお気に入りである。恐らくレンジは狭いハズだが、圧倒的な定位の良さと奥行き感はこれでないと味わえない。ここに、G-25U が加わるとどう変化するか?
ESOTERIC G-25U 端子面

オーディオ機材は端子面が大事。そういう意味では G-25Uはなかなかシブイのだ。
音楽信号のデジタル IN/OUTの同軸系には、BNCではなくRCA端子が使われている。
また、デジタルOUTのバランス型を2系統装備している。セレクターとしては十分だ。
クロック打ち直しによる変化は、実はさほどではない。オーディオ雑誌やらショップの試聴記やらでは、何だか音が激変するかのようにコメントされているが、たもその耳には、ほんの僅かの変化しか感じられなかった。ウーム、耳が悪いのだろうか?
しかし、色々と聴いていると、微細な部分で質感が上がっていることに気付く。ボーカルの焦点が絞られる感じ、左右チャンネルの音のバランスが整っている感じがするのだ。ただし、瞬間的な切り替えでは殆んど区別は付かない、その程度の差だと思う。
ウーム、これが 1ppmのクロックか。これだと、PCトラポだって全然悪くないではないか、正直そう感じた。しかし、クロック打ち直しのメリットも確かにありそうだ。となると、アレがちょっと気になる。
ご覧頂きありがとうございます。
2006年以前の絵日記はトップページの右上にリンクがあります。
こちらはたもその PC オーディオ 絵日記です。
当HPの他のコンテンツに合わせて時系列は下から上に流れるように配置しました。