レントゲン検査

 生体内部の構造や変化を調べるのに適しています。X線は波長がきわめて短いので物質を透過する性質があり、その原理を応用しています。物質透過性の程度は器官や組織の比重により異なるため、通過する部位によりX線量が変わります。それが反対側の蛍光板の発光程度やフィルムの感光程度に反映されて、生体内部が写しだされる仕組みです。骨など比重の大きい部分は白く、肺など比重の小さい部分は黒くなります。

 簡単にいうと、X線は、骨や心臓などは通過しにくく、肺などは通過しやすいため、通過した後のX線をフィルムにあて感光させると、骨や心臓は白く、肺は黒く映るなどしてその形がよく判ります。


何がわかるのか?


○胸部レントゲン(ほとんどこれですが)

すべての検査の中で一番見るもの(わかるもの)が多いと言えます。
   1.肺野(誤飲、肺炎、結核、COPD、肺がん など)
   2.心臓周辺(心肥大、大動脈瘤、心膜嚢胞 など)
   3.その他(胸水、気胸、胸膜腫瘍、骨腫瘍 など)
   ・・・ざっと挙げてもこれだけあります(全ては無理!)
  何かある場合には、さらにCT検査が必要になります。

 この他にも、ホントは腹部疾患なんだけど、消化管穿孔(胃腸が破れること)は漏れた空気が横隔膜の下に溜まるので、胸の写真で良くわかります。

○腹部
 腹部の痛みが主訴で検査をしますが、腸管内ガス像異常(腸閉塞)、腹腔内ガス像(消化管穿孔)、石灰化(腎結石など)、臓器の形態異常などを目的にします。

○脊椎
 骨折の有無、異常なゆがみ、椎間板の広さ(ヘルニア)、腫瘍などを目的にします。
 

○四肢(手や足)
 骨折・脱臼、関節炎(リウマチ)目的がほとんどですが、骨髄炎・腫瘍も目的にします。
 ただ、腫瘍に関しては(わかってれば)、はじめからCTやMRIを行うことが多いと思います。

 小児では、手の骨で骨年齢がわかります。骨粗しょう症もわかります。



被爆量に関して

 
胸部レントゲン写真を一枚撮影した時の放射線量は0.1ミリシーベルトです。これは自然放射線と比較した場合、約10分の1の量ですので、胸部写真を何回も受けたからといって体にはほとんど影響はありません。胸部レントゲン検査で受ける放射線量は全く心配ありません。(ちなみに日本では1年間に知らず知らずに浴びている自然放射線量は2〜4mSv(ミリシーベルト)と言われています。また、飛行機でNY~東京間を往復すると、0.2 mSvの被曝があるとされています。)

私達は自然界からも放射線を受けています。
シーベルトは放射線量の単位です。

宇宙から0.3ミリシーベルト(年間)
食物から0.2ミリシーベルト(年間)
大地から0.5ミリシーベルト(年間)
人間の体内から0.14ミリシーベルト(年間)

妊娠?
もしあなたが妊娠しているかもしれないと思われたときは、レントゲン検査を受ける前に、必ず医師に相談してください。

放射線が胎児にあたえる影響は受精後から4ヶ月までが発生異常を生じさせる可能性が高い時期で、5ヶ月以降ではずっと低くなります。この放射線量は100ミリシーベルトを超える量と云われています。

今、病院・医院で検査に使用されている放射線量は非常に少なく、腹部のレントゲン写真でも約1ミリシーベルトですので約100回一度にうけないと100ミリシーベルトの量にはなりません。特に大切なのは4週から10週といわれています。



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